結果、旧メディアの大半は「名指し」を恐れ、一つのツイートがbotと人手で何百倍かに拡大して見える「世論」にへつらい(いわば「仮装ポピュリズム」)、その屈託を、左派「工作員」の印象操作だと罵倒することに転嫁してきた。このような旧メディアの自壊が、ネトウヨ的fake newsを跋扈させてきた。

 さて、問題は旧メディアは再生できるのか、だ。今回が最後の機会かな、と思う。旧メディアの「質」がwebの「質」を向上させる担保なのだということを政治的立場は超えて、雑誌を含めた旧メディアは今回の「朝日」報道から素直に学んでおかないと、安倍が見捨てられるのと同時に本当に見捨てられることになる。あ、だから、その時の保険に各週刊誌は高齢者向け健康記事の充実に余念がないのか。

※週刊ポスト2018年4月20日号

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