小田部氏によれば、“女性閣僚はOKで女性皇族はダメ”という正当な根拠はなく、女性天皇の話に過敏に反応する政府の姿には「違和感を覚える」という。実際、宮内庁でも政府方針に対して懐疑的な見方が多いという。
「天皇陛下は唯一無二の存在ですが、女性も含む家族・親族が支えてこそ皇室の永続は保証される。女性皇族の参列は、国民とともにある開かれた皇室を披露するいい機会と捉えている職員は少なくない」(宮内庁関係者)
その後に行なわれる「即位後朝見の儀」には女性皇族も参列する。この儀式は、新天皇が公式に三権の長をはじめとする国民の代表者と面会する儀式だ。
※週刊ポスト2018年5月4・11日号