今回の会談で、金正恩を評価する人もいるみたいだけど、ちょっと理解できないね。これまで散々悪事を働いてきたのに、ちょっと歩み寄っただけで「ノーベル平和賞」だなんて言い始める人までいる。そういう意見には、怖さすら感じる。それこそ歴史修正主義なんじゃないかと思う。金正恩を評価するなら、ずっと正しいことをしている日本政府こそ、しっかり評価すべきだよ。
──南北首脳会談では、非核化を目指すことで合意していますが、具体的にどうやって進めていくかという点は示されていません。それは拉致問題も同様です。
高須:もちろん、このまま平和に向けて一気に進んでくれることを願うばかりだけど、まだまだぼんやりとした宣言でしかないから、現実的には「注視する」という段階でいいと思う。トランプ大統領がちょっと浮かれ気味なのが気になるけどね(笑い)。
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南北首脳会談によって朝鮮半島の完全な非核化がもたらされることを期待しつつも、予断は許さないと考える高須院長。日本政府としても、最大の外交成果を得るため、状況をしっかり把握する必要があるだろう。
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子氏との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『行ったり来たり 僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)など。最新刊は『炎上上等』(扶桑社新書)、『かっちゃんねる Yes! 高須 降臨!』(悟空出版)。