かと思えば、少年法の適用年齢は20歳未満のままである。要するに、成人とは何か、18~19歳は大人として社会的な責任を負うことができるのかできないのか、という基準が役所によってバラバラなのである。
ネット上でも様々な意見が飛び交っている。たとえば、2022年に改正民法が施行されたら、成人式の対象年齢を18歳に引き下げるべきなのか? それとも完全に「大人」になる20歳のままに据え置くべきなのか? 18歳にする場合、22年は18~20歳の3年分の成人式を一気にやるのか? そうなったら晴れの日の着物が足りなくなるのではないか……。人々の混乱ぶりを象徴するような議論だが、結局これらも「成人」の定義があやふやだからなのだ。
※週刊ポスト2018年5月4・11日号