同書は北朝鮮のミサイルによる日本攻撃についてどう触れているのだろうか。
まず日本を射程内におさめ、しかもすでに照準を合わせているとみられるミサイルは次の通りだという。呼称はアメリカなど西側の国際基準を優先する。
▽短距離弾道ミサイル(SRBM)スカッド=射程300~800km。保有約100基(*)。
▽準中距離弾道ミサイル(MRBM)ノドン=射程1300km。保有約50基。
▽中距離弾道ミサイル(IRBM)ムスダン=射程3500km。保有約50基。
▽潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)ハンチャ=射程900km。開発中。
【*各ミサイルの基数についてはフライツ氏は具体的にあげることを避けており、他の出所による。】
このほかにアメリカにまで届くとされる長距離弾道ミサイルのテポドンなどがあるが、日本への脅威はこの4種類だという。
◆「あらゆる手段をとるだろう」
フライツ氏は北朝鮮が日本を激しく敵視する実態を北当局の「日本列島を核爆弾で海に沈める」という昨年9月の言明を強調し、攻撃がありうるとしている。最悪の場合、核攻撃の可能性も排除できないという。