◆実家には帰っていない

 横峯は8歳でゴルフを始めた。実家のある鹿児島県鹿屋市で、父・良郎氏が娘のために自ら重機で山を切り開いて練習場を造ったエピソードは広く知られている。プロデビュー後も、良郎氏がバッグを担ぎ、料理が得意な母・絹子さんは、食事・栄養面でサポートした。プロゴルファー、キャディとなった2人の姉も心強い存在だった。

 米ツアー参戦についても、良郎氏が本誌・週刊ポストに「俺も家内も(渡米に)賛成しています」(2014年12月12日号)とコメントするなど、当初の関係は良好に見えた。それが、米国で結果が出ない中で変化していく。横峯家に親しい関係者がいう。

「2015年オフには父親の跡を引き継いで専属キャディを務め、“さくらの頭脳”といわれたジョン・ベネット氏との契約を解除。7年間で10勝以上あげたコンビを解消してしまいました。翌年からはハウスキャディを使ったり、夫の森川氏がバッグを担いだりするようになった。メンタルトレーナーの森川氏は競技ゴルフの経験はなく、コース攻略の助言ができているのかはわからない。母親が紹介した栄養士も辞めさせ、現地ではファストフードなど外食が多くなっていたとも聞く。その間に日本にいる家族とは疎遠になっていった」

 昨オフの米ツアーファイナルQTでは45位となり、辛うじて一部の試合の出場権を得たが、この試合では“元相棒”のベネット氏を日本から呼び寄せている。

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