高山:めちゃくちゃあります! 特に最近は「味覚」だな。昔は父親と味覚がシンクロしていたんですけど、最近は完全に母親に似てきました。以前は母がクセが強いブルーチーズを食べていると、父と一緒に「あんな臭いもの食べられないよね~」って言ってたし、母の大好物のイクラも嫌いでした。それが今じゃブルーチーズもイクラも私の大好物です。
るりか:そんなに変わるものなんですね!? ウチは「本の好み」がシンクロしています。母がおもしろいという本は、私もだいたいおもしろい。
高山:いいなぁ~。将来、子供を産んだときに自分の好きな本を子供が「おもしろい」って言ってくれたら幸せだなって思う。
──14才といえば思春期の真っ盛り。多くの子供たちが反抗期を迎えますが、るりかちゃんはどうですか?
るりか:ウチは宿題さえやっていれば、うるさく何かを言われたりはしないので、特にないんですよ。お母さんが何か失敗したときに「最近、耳が遠くなった」「老眼が進んだ」と、都合の悪い時だけ「加齢」を言い訳に使うことに、少しイラッとするくらい(笑い)。むしろ反抗期が訪れたら、それをネタにして小説を書きたいです。
高山:ぜひ反抗期が来てほしい(笑い)。読んでみたい。私は結構母とはぶつかりました。最悪だったなと思うのが、誕生日プレゼントにもらったぬいぐるみを母親に投げつけたこと。直接、母に暴力を振るったりすることはなかったけど、物に当たっちゃったりはしていました…。
〈高山は小学1年生の時、母親の勧めで剣道を始めた。高校1年生まで剣道を続けたが、辞めたくて仕方なかった時期があったという。〉
高山:道場を辞めることを、お母さんは絶対許してくれなかった。行きたくなくても強制的に連れて行かれるし、1回休むと翌週にはより厳しい稽古が待っているという逃げ場のない状況でした。母と話し合いをしても、お互いに意見を絶対に曲げないので、長いときには1か月ぐらい口を利かなかった。
母が作ったご飯とか全然食べたくなくて…。でも、お陰様で、当時太っていたんですけどダイエットに成功して(笑い)。それまで着られなかったカワイイ服とかも着るようになって、アイドルにも興味を持つようになった。だから今考えると「反抗期があってよかったかな」と思うんです。
※女性セブン2018年5月24日号