国際情報

メーガン妃の結婚式、各所にダイアナ元妃への思い溢れる

ダイアナ愛溢れるロイヤルウエディングだった(写真/gettyimages)

 1937年、時の英国王・エドワード8世が離婚歴がある女性との愛を貫いた「王冠を賭けた恋」以来、80年ぶりとなった英王族と、米国人女性との結婚──。エドワード8世の曽姪孫にあたる、ヘンリー王子(33才)もまた、離婚歴のある米国人女優・メーガン妃(36才)との愛を成就させた。

 エドワード8世は「国より女を選んだ」と国民から批判を浴びたが、今回は世界中の人々が憧れるロマンチックなロイヤルウエディングとなった。

 5月19日。ふたりの門出を祝福するような青空のもと、人口約3万人のウィンザーという小さな街には、国内外から約13万人もの王室ファンが駆けつけ、熱狂に包まれていた。 挙式会場は王室公邸ウィンザー城内にある、聖ジョージ礼拝堂。緊張の面持ちの新郎ヘンリー王子は、新婦メーガン妃の花嫁姿を確認するやいなや、目を潤ませた。

 挙式後に披露する“ロイヤルキス”でも、“ロイヤルパレード”でも、終始笑顔で王子をリードしていたかに見えた“新プリンセス”のメーガン妃。しかしそんな彼女もまた、パレード終盤には目頭を押さえるシーンも。

 なぜならふたりの愛が結実するまでには、数々の困難があったからだ。2016年に交際が発覚すると、メーガン妃の経歴や家柄が次々と報じられ、ふたりに逆風が吹いた。英王室に詳しいジャーナリスト・多賀幹子さんが解説する。

「メーガン妃が離婚経験を持つことやセミヌードやベッドシーンを披露している女優であることなどが批判の対象となりましたが、それ以上に英王室が反応したのが、両親の肌の色。メーガン妃は父親がアイルランド系オランダ人で、母親はアフリカ系アメリカ人という黒人のハーフ。英王室は“黒人プリンセス”を認めようとはしなかった。しかも両親ともに自己破産していることも問題視されました」

 しかしヘンリー王子はエドワード8世同様、「王族を離脱してでも一緒になりたい」と主張した。

「父・チャールズ皇太子は初恋の相手であるカミラ夫人と結婚したかったのですが、彼女には複数の男性との交際歴があったため、猛反対にあって断念しました。プリンセスは“純血”でなければならない、というしきたりがあったからです。そこでダイアナ元妃がプリンセスに選ばれましたが、結婚後もチャールズとカミラ夫人との不倫関係は続き、ダイアナ元妃とは離婚。その後非業の死を遂げたのは周知の事実です。

関連記事

トピックス

和久井被告が法廷で“ブチギレ罵声”
【懲役15年】「ぶん殴ってでも返金させる」「そんなに刺した感触もなかった…」キャバクラ店経営女性をメッタ刺しにした和久井学被告、法廷で「後悔の念」見せず【新宿タワマン殺人・判決】
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、初の海外公務で11月にラオスへ、王室文化が浸透しているヨーロッパ諸国ではなく、アジアの内陸国が選ばれた理由 雅子さまにも通じる国際貢献への思い 
女性セブン
几帳面な字で獄中での生活や宇都宮氏への感謝を綴った、りりちゃんからの手紙
《深層レポート》「私人間やめたい」頂き女子りりちゃん、獄中からの手紙 足しげく面会に通う母親が明かした現在の様子
女性セブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン