当時、ヘンリー王子はまだ12才でした。後にヘンリー王子は30才頃まで母の死と向き合えなかったと告白しています。エリザベス女王も古い慣習にこだわり、再び悲劇を繰り返すわけにはいかないという思いがあり、この“恋愛結婚”を認めたのだと思います」(多賀さん)

 紆余曲折を経て迎えた晴れの日。今回の結婚式はそのダイアナ元妃をオマージュしたシーンが数多く存在した。

「今でも亡き母を愛し続けるヘンリー王子はもちろんですが、メーガン妃も人道支援活動を行うなど、共通点の多いダイアナ元妃を敬愛しています。そのため随所にダイアナ元妃への思いが詰まっていました」(多賀さん)

◆“健康状態”という理由で不参加の父

 ジョージ・クルーニー夫妻、デイヴィッド・ベッカム夫妻、テニスのセリーナ・ウィリアムズ夫妻、エルトン・ジョン、メーガン妃の出世ドラマ『SUITS』の共演者…など、国内外セレブが駆けつけ、華やかな華燭の典となった。

「ダイアナ元妃のご実家であるスペンサー家の人々もヘンリー王子の強い希望で招待されました。ダイアナ元妃の姉・レディ・ジェーン・フェローズは式の中で、聖書を朗読する重要な役割も務めました」(多賀さん)

 天国の母も息子の晴れ姿を見守っていたことだろう。

 また注目を集めたのはメーガン妃の親族の出欠だ。メーガン妃の親族は10年以上会っていない異母兄姉が彼女の中傷を繰り返したり、父がパパラッチにやらせ写真を撮らせたりするなど結婚式直前まで“お騒がせ”を続けた。

「結局、メーガン妃の親族は母・ドーリアさんのみの出席となりました。挙式直前のリハーサルでは“健康状態”という理由で不参加を余儀なくされた父を思い、メーガン妃は号泣。その姿を見てヘンリー王子も涙したそうです。結局、メーガン妃はチャールズ皇太子とバージンロードを歩きました」(多賀さん)

※女性セブン2018年6月7日号

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