最近のスマホは技術の進化が速く、すでにAIを搭載した商品は一般化しつつあり、画面も大型化、かつ極限まで狭額縁化され、画質やカメラ、バッテリーもちなども年々改良されているとあって、すでに行き着くところまできた感もある。早ければ年内にも、今度は“折り畳みスマホ”が登場するという噂もあり、当初はサムスンが出すのではという観測が多かったものの、一番乗りは、これまたファーウェイではないかという見方が出ているようだ。

 この折り畳みスマホ、単に2つ折りなのか、はたまた四角いハンカチを開いていくようなものになるのか、まだまったく不明だが、着信やメール受信の通知を確認したり通話したりする際、スマホが折りたたまれた状態でコンパクトであればありがたい。一方で、情報検索や長めの文字入力の際は、折りたたみ状態から開いてタブレット並みの広い画面が利用できる可能性を考えると、かなり合理性があるともいえる。

 いずれにせよ、ファーウェイがキャリア向け端末を出したことから今後、「従来のようなSIMフリー機の投入数は減ってしまうのでは」と考えるユーザーがいるのも事実で、ファーウェイがキャリアとSIMフリーの二刀流ビジネスのバランスを、今後どう考えていくのかは注目点だ。ここへきて、以前よりファーウェイの端末価格がジワリと上がり始めているのも気になるところだ。

 また、最近の動向で言えば、ファーウェイ、あるいはZTEなどの中国勢のスマホメーカーが目下、ハッキングやスパイ疑惑、あるいはイランなどへの輸出規制違反などで米国政府に睨まれ、捜査や制裁という状況にある点は、日本のユーザーにとっても不安材料かもしれない。

●文/河野圭祐(ジャーナリスト)

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