国際情報

中国・江蘇省が「離婚試験」 夫婦ともに60点なら「修復可能」

永遠の愛は難しい(写真:アフロ)

 仮に伴侶と共に受けることになったら「緊張」を強いられるのは間違いないだろう。中国の情勢に詳しい拓殖大学海外事情研究所教授の富坂聰氏がレポートする。

 * * *
 大学入試から昇進試験、運転免許に各種資格試験など、世の中には様々な試験があふれている。だが、「離婚試験」などと言われて、すぐにピンとくる者はいないだろう。5月23日付『人民日報』によると、まさに離婚試験なるものが中国に登場したというのだ。

 中国でも近年、離婚する夫婦が増え、そのことがちょっとした社会問題にもなっているのだが、これもそうした傾向への一つの対処法なのかもしれない。

 試験を取り入れたのは、江蘇省の東海民生局。導入の目的は、離婚を考えている夫婦が本当に修復不可能なのか否かを判断することだという。

 試験の設問は、「妻(もしくは夫)の誕生日は?」、「結婚記念日はいつ?」、「子供の誕生日は?」、「妻の好きな食べ物は?」、「これまで夫婦(もしくは家族)で何度旅行に行ったか?」といった簡単な穴埋め問題が10問。これが各4点。

 続いて簡単な記述問題が4問。各10点。記述の設問は、「夫婦の思い出で最も記憶に残っていること、もしくは幸せを感じたことについて書け」とか、「現在、夫婦が直面している問題で最も重大なものは何か」などである。

 そして三番目が、一問20点の問題で、「あなたは現在のあなたの家庭と結婚についてどういう考えを持っているのか。また離婚を求める理由と、今後どうするつもりなのかについて書け」というもの。面白いのは本格的な試験のように各設問に回答時間の制限が設けられ──最初の10問と次の4問はそれぞれ40分ずつ──ていることだ。

 さて、それでこの試験の結果をどう扱うのかという点だが、記事によれば夫婦ともに60点を取れていれば、「まだ修復可能」との判断基準になるという。どこまで信用できるのか疑問が残るが、概して男性の点数が低いというのには納得できる。

関連キーワード

トピックス

復帰会見をおこなった美川憲一
《車イス姿でリハビリに励み…》歌手・美川憲一、直近で個人事務所の役員に招き入れていた「2人の男性」復帰会見で“終活”にも言及して
NEWSポストセブン
遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
公設秘書給与ピンハネ疑惑の維新・遠藤敬首相補佐官に“新たな疑惑” 秘書の実家の飲食店で「政治資金会食」、高額な上納寄附の“ご褒美”か
週刊ポスト
高市早苗首相(時事通信フォト)
高市早苗首相の「官僚不信」と霞が関の警戒 総務大臣時代の次官更迭での「キツネ憑きのようで怖かった」の逸話から囁かれる懸念
週刊ポスト
男気を発揮している松岡昌宏
《国分騒動に新展開》日テレが急転、怒りの松岡昌宏に謝罪 反感や逆風を避けるための対応か、臨床心理士が注目した“情報の発信者”
NEWSポストセブン
水原受刑者のドラマ化が決定した
《水原一平ドラマ化》決定した“ワイスピ監督”はインスタに「大谷応援投稿の過去」…大谷翔平サイドが恐れる「実名での映像化」と「日本配信の可能性」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(Instagramより)
「球場では見かけなかった…」山本由伸と“熱愛説”のモデル・Niki、バースデーの席にうつりこんだ“別のスポーツ”の存在【インスタでは圧巻の美脚を披露】
NEWSポストセブン
モンゴル訪問時の写真をご覧になる天皇皇后両陛下(写真/宮内庁提供 ) 
【祝・62才】皇后・雅子さま、幸せあふれる誕生日 ご家族と愛犬が揃った記念写真ほか、気品に満ちたお姿で振り返るバースデー 
女性セブン
村上迦楼羅容疑者(27)のルーツは地元の不良グループだった(読者提供/本人SNS)
《型落ちレクサスと中古ブランドを自慢》トクリュウ指示役・村上迦楼羅(かるら)容疑者の悪事のルーツは「改造バイクに万引き、未成年飲酒…十数人の不良グループ」
NEWSポストセブン
現在は三児の母となり、昨年、8年ぶりに芸能活動に本格復帰した加藤あい
《現在は3児の母》加藤あいが振り返る「めまぐるしかった」CM女王時代 海外生活を経験して気付いた日本の魅力「子育てしやすい良い国です」ようやく手に入れた“心の余裕”
週刊ポスト
熊本県警本部(写真左:時事通信)と林信彦容疑者(53)が勤めていた幼稚園(写真右)
《親族が悲嘆「もう耐えられないんです」》女児へのわいせつ行為で逮捕のベテラン保育士・林信彦容疑者(53)は“2児の父”だった
NEWSポストセブン
リクルート社内の“不正”を告発した社員は解雇後、SNS上で誹謗中傷がやまない状況に
リクルートの“サクラ行為”内部告発者がSNSで誹謗中傷の被害 嫌がらせ投稿の発信源を情報開示した結果は“リクルートが契約する電話番号” 同社の責任が問われる可能性を弁護士が解説
週刊ポスト
上原多香子の近影が友人らのSNSで投稿されていた(写真は本人のSNSより)
《茶髪で缶ビールを片手に》42歳となった上原多香子、沖縄移住から3年“活動休止状態”の現在「事務所のHPから個人のプロフィールは消えて…」
NEWSポストセブン