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2018.06.10 07:00  週刊ポスト

角居勝彦調教師 競馬予想における「時計」の信頼性

 一方で、タイム理論というものもある。この馬はこれだけのタイムでこういうペースで走れるのだから、1400メートルから1600メートルに距離を伸ばしても行けるぞというような予想を見ることがある。間違いではない気はするものの、時計を判断材料にするのがいいのかどうか。私ならば、「この馬は1400よりもマイルのほうが、タメを作りやすいのではないか」という発想です。

 思うに、持ちタイムは勲章みたいなものなのでしょう。ディアデラマドレがキャリア16戦中マイルを走ったのは2回だけで、掲示板にも載っていませんが、「まさか、後方のあの位置から届くのか?」とファンに思わせる鮮烈な印象を残しました。

 しかしGIを勝つということに関しては意味がない。GIはタイムが速くても遅くてもいいから勝つ、というつくり方をします。

●すみい・かつひこ/1964年石川県生まれ。2000年に調教師免許取得、2001年に開業。以後17年で中央GI勝利数24は歴代3位、現役では2位(2018年5月27日終了時点)。ヴィクトワールピサでドバイワールドカップ、シーザリオでアメリカンオークスを勝つなど海外でも活躍。引退馬のセカンドキャリア支援、障害者乗馬などにも尽力している。引退した管理馬はほかにカネヒキリ、ウオッカなど。本シリーズをまとめた『競馬感性の法則』(小学館新書)が好評発売中。2021年2月で引退することを発表している。

※週刊ポスト2018年6月15日号

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