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2018.06.15 07:00  週刊ポスト

鎌田實氏 古希を前に「70歳の壁」をどう越えるか考えた

 一般に50歳くらいから体力が少しずつ落ち、仕事のスピードも遅くなっていく。その代わりに雑務は増えていき、もどかしさが募っていく。

 情熱を傾け、必死にもがいていたころと違い、60代になるとある程度、やってきたことの成果を得ることができる。人生の達成感は得られるが、同時に、自分でつくった形に縛られて、がんじがらめになってしまう。そんな焦りが壁となって、目の前に立ちはだかる。70歳の壁である。

 自分で築いてきた「城」に安らぎを感じるならば、それはそれでいい。でも、もっとおもしろく生きたいと願うならば、やはり冒険に出たいとぼくは思う。「まあまあ幸せだから、いいか」というような中流の呪縛から抜け出したい。

 ジンさん自身はとりあえず、妻の実家がある京都に引っ越した。龍谷大学で教壇に立ち、年の半分はチェンマイのパーヤップ大学で仏教を学びながら修行するという。

 友人として、収入や暮らしのことがちょっと心配になったが、ジンさんはこれも修行の一つと思っているようだ。

「自由でいいですよ。ワッハッハ」

 すっかり身軽になったように、ジンさんの声は軽やかだ。

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