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共同通信「盗聴取材」懲戒記者“それでもボクはやってない”

加計問題で”場外乱闘”(共同通信社)

「加計問題」を巡り新設された獣医学部の立地する「愛媛県」が新証拠を次々と公開し、官邸側が対応に追われる展開が続いている。そのなかで、報道を過熱させる大メディアが奇妙な“場外乱闘”を勃発させていた──。

「どう理解されているかわかりませんが、後輩記者に“指示”はしてない」

 本誌・週刊ポストの直撃にそう答えたのは、共同通信大阪支社社会部に所属する30代の男性中堅記者のA氏。同社は12日夕刻に、記者が“盗聴取材”していた、という不祥事を公表した。A氏への直撃の約1時間前に配信された“謝罪記事”には、次のようにある。

〈学校法人「加計学園」事務局長が5月31日に愛媛県庁で同県幹部と面会した際、非公開の会議室内に録音状態のICレコーダーを置く不適切な取材をしたとして、大阪支社編集局社会部の記者をけん責の懲戒処分、松山支局記者を厳重注意処分にした〉

 この懲戒処分を受けたのが冒頭のA氏だ。

「2010年に読売新聞から転職してきたA記者は、福井支局や本社の原子力報道室を歴任。原発ネタでスクープを飛ばしてきた人物と評価されています」(同社関係者)

 問題の5月31日は安倍内閣を揺るがす加計問題が、愛媛県庁で“重大局面”を迎え、A氏は大阪から応援取材に駆けつけていた。

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