国内

バッシング=正義の風潮強まると他人に危害加わってほしい心理に

ウソやごまかしとのつきあい方は?(時事通信フォト)

 森友学園の国有地売却に絡む財務省による公文書改ざん問題で、佐川宣寿・財務省前理財局長や麻生太郎・財務大臣の口から発せられた、忖度やウソ、ごまかしの言葉が世間を揺るがせている。なぜ、大人は嘘ばかりつくのか。

「ウソをつくと閻魔様に舌を抜かれる」──幼い頃から聞いたこのことわざを信じるわけではないけれど、悪いことをすれば相応の罰が下される。これは私たちがウソをつかず、ごまかしもしないでいる1つの歯止めになっている。しかし、彼らは違った。何のための法なのか。中央大学法科大学院教授の野村修也さんに聞いた。

 * * *
 佐川宣寿氏が不起訴になったことに対して、“不起訴ありきだったのではないか”“政権への忖度か”など、不満の声も聞こえますが、あの判断は専門家からすると不自然ではありません。むしろ、起訴されるようなこととなれば、“世論への忖度”を疑います。

 しかし逆に、不起訴になったことで「問題はなかった」「みそぎは済んだ」という声を上げるのも間違いです。「法律」と「道徳」の関係性には、“法律は道徳の最小公約数”という考え方があります。道徳という広い規範の中にごく一部、法律で定められ、違反すれば罰則を受けるルールがある。

 だけど、罰則を受けなかったからといって、その行為が「正しい」というわけではなく、“悪いことには違いないけど、裁くほどのことではない”ということなんです。多くの人は、道徳と法律の大きさが同じだと思っているから、罰則を受けないことに腹を立てます。

 だけれども、悪いことはすべて裁かれるわけではない。だとすれば私たちは、その人に道徳という範囲で、反省させるために、同じことを二度と繰り返さないために、信頼を回復させるために、どうすればいいか、あきらめずに考え、声を上げなくてはいけません。

 ウソやごまかしに満ちた社会にウンザリ、といいますが、本当にそうでしょうか。閉塞感の原因はウソやごまかしの蔓延ではなく、ウソやごまかしについての一方向のみの報じ方、捉え方にあるのではないでしょうか。「ウソは悪だ」「ウソつきは悪者だ」と責め立てるだけでは、行き詰まるのは当然のことです。

関連記事

トピックス

精力的に公務に向き合っている佳子さま(時事通信フォト)
佳子さま「お忍び愛報道」に、宮内庁関係者「警備は十分だったのか」と心配する声
NEWSポストセブン
あびるが“母”と慕った和田アキ子は何を思う
あびる優の第2子出産「絶対に知られてはいけない」極秘に進めたレギュラー番組欠席とインスタ工作
NEWSポストセブン
有村架純(プロフィール写真)
人気女優CMギャラリスト 『あまちゃん』出身・有村架純は8年前から4000万円増、のんは“算定不能”で分かれた明暗
NEWSポストセブン
帰国することとなるのか…
小室圭さん、3回目不合格なら日本の法律事務所復帰も 帰国を望まない眞子さんとのすれ違い
女性セブン
X社が開発を進める宮古島の土地。1200坪は東京ドームと同じ広さだ
大野智、宮古島巨大リゾートビジネス 信頼を寄せるパートナーとの関係に周囲の心配
女性セブン
極秘出産していたことでさまざまな意見が飛び交っている
【先出し全文公開】あびる優、極秘出産の内幕 前夫の才賀紀左衛門には知らせず「独身フリー、やっぱり楽だよ」
女性セブン
羽生結弦、YouTube練習生配信で会場にファン詰めかけるトラブル マナー悪化に懸念
羽生結弦、YouTube練習生配信で会場にファン詰めかけるトラブル マナー悪化に懸念
女性セブン
(時事通信フォト)
安倍元首相の国葬に思うこと 60代女性記者が改めて考える「美しい国、日本」
女性セブン
ロコモコ丼もペロリとたいらげるという桐谷
桐谷美玲 ”ロコモコ丼2人前をペロリ”子育てと仕事の両立を支える「旺盛すぎる食欲」
NEWSポストセブン
東海オンエアのてつや・きりたんぽ・峯岸みなみ(写真/時事通信フォト)
峯岸みなみが結婚報告、お相手・東海オンエアてつやとの「キス動画」流出で活動休止のきりたんぽにさらなる同情が集まった理由
NEWSポストセブン
勤務するオフィスに向かう小室圭さん
小室圭さん、すでに「年収1600万円超え」報道の背景 転職サイト給与情報の“罠”
NEWSポストセブン
平手友梨奈と竹内涼真
平手友梨奈の演技に竹内涼真が気遣い 『六本木クラス』撮影現場の和気あいあい
NEWSポストセブン