ライフ

鉄道マニアのJR東海社員 “鉄分”はかなり濃厚

時刻表を見ていると乗りたくなるという石坂氏

 誰もが一度や二度は空想するのが、「趣味が仕事になったら……」という夢。「好きなことを仕事にすべき」「趣味は趣味、仕事は仕事に分けるべき」──正解はなかなか出しにくい問題だが、JR東海の石坂猛さん(35)は、鉄道会社に勤務しながら、プライベートで鉄道に乗りまくる生粋の鉄道ファンだ。石坂さんはどのような経緯で鉄道ファンになり、そして鉄道会社に就職したのか? 石坂さんはこう語る。

「子供の頃の夢が、新幹線の運転士になることか、ブルートレインの運転士になることだったんです。私は東京出身なのですが、母の実家が長崎にあって、父親が飛行機嫌いだったので、帰省する時は新幹線やブルートレインの『さくら』を使っていました。そこから鉄道が好きになりました。

 大学の時は都内の私鉄でアルバイトをしていました。“駅務補助”と呼ばれる仕事で、駅員さんのお手伝いをしたり、ラッシュ時にお客さんの背中を押したり、改札もやったりしました。自分の好きな場所で働いてみようと思って始めたアルバイトですが、やってみたらとても面白かったので、鉄道の道に進もうと思いました。JR東海を選んだのは、子供の頃に刷り込まれた『新幹線は特別な時に乗るもの』という意識があったからだと思います」

 入社後は新幹線の車掌、浜松駅勤務、在来線の車掌と運転士、輸送指令、豊橋駅勤務などを経て、現在は駅の改札や窓口などから寄せられる、切符のルールに関する問い合わせに対応する業務に携わる石坂さん。仕事で朝から晩まで鉄道だらけの生活を送りつつも、しっかり“乗り鉄”を楽しんでいるそうだ。

「駅数が多く時間がかかることで鉄道ファンには有名な飯田線に全線乗ったのは楽しかったですね。飯田線は、鈍行列車で全線乗り通すと7時間前後もかかるのですが、私は各駅停車の旅が好きなので、全線を鈍行列車で乗りました。2年前には、九州一周の乗り鉄旅に行っています。その時は博多~佐世保~松浦鉄道~小倉~宮崎空港~鹿児島~肥薩線をグルっと回りました」

 これ以外にも、ここ1年の間に、名古屋から鈍行だけを乗り継いで鹿児島まで行ったり、根室まで鉄道だけを使って旅したりしているというから、“鉄分”はかなり濃厚だが、地元にも良い路線があるそうだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

真美子さんが“奥様会”の写真に登場するたびに話題に(Instagram /時事通信フォト)
《ピチピチTシャツをデニムジャケットで覆って》大谷翔平の妻・真美子さん「奥様会」での活動を支える“元モデル先輩ママ” 横並びで笑顔を見せて
NEWSポストセブン
「全国障害者スポーツ大会」を観戦された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月26日、撮影/JMPA)
《注文が殺到》佳子さま、賛否を呼んだ“クッキリドレス”に合わせたイヤリングに…鮮やかな5万5000円ワンピで魅せたスタイリッシュなコーデ
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン
遠藤
人気力士・遠藤の引退で「北陣」を襲名していた元・天鎧鵬が退職 認められないはずの年寄名跡“借株”が残存し、大物引退のたびに玉突きで名跡がコロコロ変わる珍現象が多発
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《スイートルームを指差して…》大谷翔平がホームラン後に見せた“真美子さんポーズ”「妻が見に来てるんだ」周囲に明かす“等身大でいられる関係”
NEWSポストセブン
相撲協会と白鵬氏の緊張関係は新たなステージに突入
「伝統を前面に打ち出す相撲協会」と「ガチンコ競技化の白鵬」大相撲ロンドン公演で浮き彫りになった両者の隔たり “格闘技”なのか“儀式”なのか…問われる相撲のあり方
週刊ポスト
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《「策士」との評価も》“ラブホ通いすぎ”小川晶・前橋市長がXのコメント欄を開放 続投するプラス材料に?本当の狙いとは
NEWSポストセブン
女性初の首相として新任会見に臨んだ高市氏(2025年10月写真撮影:小川裕夫)
《維新の消滅確率は90%?》高市早苗内閣発足、保守の受け皿として支持集めた政党は生き残れるのか? 存在意義が問われる維新の会や参政党
NEWSポストセブン
滋賀県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月25日、撮影/JMPA)
《すぐに売り切れ》佳子さま、6万9300円のミントグリーンのワンピースに信楽焼イヤリングを合わせてさわやかなコーデ スカーフを背中で結ばれ、ガーリーに
NEWSポストセブン
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
《安倍晋三元首相銃撃事件・初公判》「犯人の知的レベルの高さ」を鈴木エイト氏が証言、ポイントは「親族への尋問」…山上徹也被告の弁護側は「統一教会のせいで一家崩壊」主張の見通し
NEWSポストセブン
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン