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2018.06.24 07:00  NEWSポストセブン

後半戦で一変する『西郷どん』 鍵は男たちの戦闘スイッチ

 また、前半戦では、西郷吉之助(鈴木亮平)、島津斉彬(渡辺謙)、大久保正助(瑛太)の奮闘こそあったものの、それ以外は男性よりも女性キャラクターの見せ場が続出しました。

 たとえば、2話では、借金で身売りされる少女・ふき(柿原りんか)。6話では、別の男性に嫁ぐことを決意しながらも、吉之助に愛の告白をした岩山糸(黒木華)。8話では、吉之助の志を汲み取り、江戸へ上る資金を“手切れ金”として渡し、離縁を申し出た妻・須賀(橋本愛)。12話では、徳川家定(又吉直樹)への輿入れが決まり、女心をのぞかせながらも覚悟を決める篤姫(北川景子)。19話では、悪事を働く島代官に立ち向かい、吉之助と恋に落ちるとぅま(愛加那、二階堂ふみ)。

 それぞれの女優が情感たっぷりの演技を見せて、男性キャストよりも目立っていました。しかし、後半戦ではいよいよ、坂本龍馬(小栗旬)、勝海舟(遠藤憲一)、桂小五郎(玉山鉄二)、岩倉具視(笑福亭鶴瓶)、伊藤博文(浜野謙太)ら、幕末オールスターが登場。

 すでに登場している盟友・大久保正助(瑛太)、弟・西郷信吾(錦戸亮)、最後の将軍・一橋慶喜(松田翔太)も含め、西郷吉之助と対峙する1つ1つのシーンで、一本気な男たちの熱いぶつかり合いが見られるでしょう。

 前半戦をあえてハートフルに描き、女性キャラクターの見せ場を増やしたのは、原作・林真理子、脚本・中園ミホの女流コンビらしさであり、そのおかげで視聴者は「謎が多い」と言われる西郷吉之助のプライベートを垣間見ることができました。

 ムードが一変する後半戦は、「前半戦とのギャップを楽しむ」とともに、「大河ドラマらしい男たちの戦いに元気をもらう」ような作品になることを期待しています。

【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。


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