グループにとって安田の存在感の大きさは計り知れない。

「関ジャニはバラエティーの司会者として人気の村上くんや俳優業で頑張る横山くん、錦戸くんがグループの顔です。あまり知られていませんが、安田くんは関ジャニの楽曲制作やツアーグッズのデザインまで手がける天才肌。目立ちませんが、グループの結束力を強めるために欠かせない存在です」(音楽業界関係者)

 渋谷の脱退会見欠席後も、安田の「異変」は多く見られていた。6月6日には『関ジャニ∞のジャニ勉』(関西テレビ)の収録を欠席し、ファンからは「無理はしてほしくないけど、理由を言ってほしい」、「本当に心配すぎて涙が出る」との声が相次いだ。

 6月27日生放送の『テレ東音楽祭2018』(テレビ東京系)では、地元大阪の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」から歌を届けたが、2曲目の『キング オブ 男!』の歌唱中につらそうな表情を浮かべ、村上に支えられるシーンも見られた。

 脳腫瘍発表の前日に放送された『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)にも安田の姿はなかった。南相馬市立総合病院の脳外科医の嶋田裕記さんの説明。

「成人にできる代表的な脳腫瘍は、脳を包む骨の間の膜から腫瘍ができる『髄膜腫』と、脳自体に腫瘍ができる『グリオーマ(神経膠腫)』の2種類があります。安田さんがかかった『髄膜腫』は、初期には自覚症状がなく、腫瘍が大きくなると脳や脳から出る神経が圧迫されて症状が出てきます。『髄膜腫』の生じる部位によって症状は異なりますが、目の神経を圧迫すれば目が見えづらくなり、運動をつかさどる脳を圧迫すれば片方の手足が動かしづらくなります。ふらつきや頭痛、嘔吐、ときにてんかん発作などの症状も出ます」

 脳腫瘍は種類などにより1~4までのグレード(悪性度)がある。グレード1が良性で、グレード2以上が悪性とされる。「髄膜腫」はほとんどがグレード1の良性。グレードが高いほど生存率が低くなるという。

 ビデオメッセージを見たファンによると、安田は「違和感があったので脳ドックを受けに行ったことで、(脳腫瘍を)早期発見できた」などと語ったという。

「違和感」については具体的に話していなかったようだが、頭痛や吐き気だとしたら、腫瘍は数cm以上に大きくなり、脳を圧迫していたと考えられる。

「昨年2月頭に都内のクリニックで脳ドックを受けて、髄膜腫が発見されました。その後数日のうちに、高度な治療が受けられる都内大学病院で診察を受け、すぐに手術となったそうです。10時間以上かかった大手術だったそうです。しばらくは入院し、退院後は投薬治療を続けていました」(安田を知る関係者)

 手術後に心配されるのは後遺症だ。のじ脳神経外科・しびれクリニックの野地雅人さんが続ける。

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト