芸能

綾瀬はるかの魅力は体張るロケも厭わぬ「スタンスの軽さ」

ドラマでは初の母親役に挑戦する綾瀬はるか

 映画にドラマに、話題作に相次いで出演し女優として第一線で活躍を続ける綾瀬はるか(33)。コラムニストのペリー荻野さんがその魅力について改めて考察する。

 * * *
 7月10日スタートの連続ドラマ『義母と娘のブルース』(TBS系)に主演するなど、今年も活躍が続く綾瀬はるか。彼女の面白さは、多くの場合「天然」で語られることが多い。

 先日も『関口宏の東京フレンドパーク2018 7月ドラマ大集合SP!!』(TBS系)で、中学生時代、ルールがよくわからないままバスケ部に在籍していたことが発覚。まあまあ知ってればなんとかなったとにこにこし、一同を仰天させたばかり。トークやバラエティーに出るたびに、視聴者が「何か発言しちゃうのでは」と見守り、ネットでは必ずその言動がつづられるという稀有な?貴重な?存在であり続ける。

 しかし、長年、綾瀬はるかの出演作を見続け、色白美女モードの「白はるか」、ワイルドなアクション「黒はるか」なんてことまで書いた身としては、彼女の本当の面白さは、平然と、しかも楽しそうに女優としての「逆行」をしてしまうことだと思う。

 6日に放送された『ぴったんこカン・カンスペシャル』(TBS系)。サブタイトルは「豪華競演 綾瀬はるか&佐藤健&竹野内豊が空中大回転!最恐!崖にそびえ立つ巨大アスレチックに挑戦! 安住アナは一人へっぴり腰…。(以下略)」であった。

「空中回転」とは、トランポリンのこと。綾瀬らは、インストラクターに従って、ぴょんぴょん始めたのだが、もともとルールは知らなくてもバスケ部だった綾瀬は身体能力が高い。跳ぶわ、跳ぶわ。あっという間に技を会得して、ポーズまで決め、インストラクター採点で出演4人の中では最高得点を獲得してしまった。これだけでも十分ハードなロケなのに、次は高い崖の上でぐらぐらするアスレチックに挑戦。はじめこそ怖がっていたが、やってみると、これもスイスイと楽しそうだ。その合間に中華料理店に立ち寄って麻婆豆腐を食べたり、ドライブインでカツカレーを食べたり。どんだけロケしてるんだ?と思えるほど、働くのである。

 主演ドラマも映画も数多く、大河ドラマでも主役をした彼女のキャリアからすれば、大女優っぽく、ちやほやロケですませても誰も文句は言わないはずだ。しかし、まるで新人に「逆行」したかのごとく、体力も食欲も全開のロケをこなす。
 
 そういえば、この5月、『日本生命セ・パ交流戦2018』のCMで、綾瀬は、アルパカの着ぐるみに身を包み、手にポンポンをもって、アルパカたちと元気よくハルパカPRソングを歌い踊ったのだった。ハルパカ…。

 今は、グリコの『ジャイアントコーン』のCMで「月曜日はハッピーチャージ」ということで、ダンディ坂野とともに「ゲッツ!!」を披露。月曜日でゲッツ!!
 
 着ぐるみもゲッツ!!もオッケー。はるかファンも満足していることだろう。新ドラマは綾瀬にとって初の母親役。着々とキャリアは積まれている。だが、大女優として完成し、カチコチになることなく、この軽やかなスタンスを、続けてほしいものだ。トランポリンもアスレチックも、まだやりたそうだったし。平然とやってくれると思います。

関連記事

トピックス

麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
「同棲していたのは小柄な彼女」大麻所持容疑の清水尋也容疑者“家賃15万円自宅アパート”緊迫のガサ当日「『ブーッ!』早朝、大きなクラクションが鳴った」《大家が証言》
NEWSポストセブン
当時の水原とのスタバでの交流について語ったボウヤー
「大谷翔平の名前で日本酒を売りたいんだ、どうかな」26億円を詐取した違法胴元・ボウヤーが明かす、当時の水原一平に迫っていた“大谷マネーへの触手”
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
《同居女性も容疑を認める》清水尋也容疑者(26)Hip-hopに支えられた「私生活」、関係者が語る“仕事と切り離したプライベートの顔”【大麻所持の疑いで逮捕】
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
【大麻のルールをプレゼンしていた】俳優・清水尋也容疑者が“3か月間の米ロス留学”で発表した“マリファナの法律”「本人はどこの国へ行ってもダメ」《麻薬取締法違反で逮捕》
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン
賭博の胴元・ボウヤーが暴露本を出版していた
大谷翔平から26億円を掠めた違法胴元・ボウヤーが“暴露本”を出版していた!「日本でも売りたい」“大谷と水原一平の真実”の章に書かれた意外な内容
NEWSポストセブン
清武英利氏がノンフィクション作品『記者は天国に行けない 反骨のジャーナリズム戦記』(文藝春秋刊)を上梓した
《出世や歳に負けるな。逃げずに書き続けよう》ノンフィクション作家・清武英利氏が語った「最後の独裁者を書いた理由」「僕は“鉱夫”でありたい」
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレ(時事通信フォト)
《メンバーの夫が顔面骨折の交通事故も》試練乗り越えてロコ・ソラーレがミラノ五輪日本代表決定戦に挑む、わずかなオフに過ごした「充実の夫婦時間」
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《麻薬取締法違反の疑いでガサ入れ》サントリー新浪剛史会長「知人女性が送ってきた」「適法との認識で購入したサプリ」問題で辞任 “海外出張後にジム”多忙な中で追求していた筋肉
NEWSポストセブン
サークル活動にも精を出しているという悠仁さま(写真/共同通信社)
悠仁さまの筑波大キャンパスライフ、上級生の間では「顔がかっこいい」と話題に バドミントンサークル内で呼ばれる“あだ名”とは
週刊ポスト
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さんが綴る“からっぽの夏休み”「SNSや世間のゴタゴタも全部がバカらしくなった」
NEWSポストセブン
米カリフォルニア州のバーバンク警察は連続“尻嗅ぎ犯”を逮捕した(TikTokより)
《書店で女性のお尻を嗅ぐ動画が拡散》“連続尻嗅ぎ犯” クラウダー容疑者の卑劣な犯行【日本でも社会問題“触らない痴漢”】
NEWSポストセブン