高須:命に別状はなかったようで、本当によかったね。そういえば、FIFAは少年たちをワールドカップに招待すると言っていたけど、撤回したんだってね。それは大正解だ。何よりも健康回復が最優先されるべき。救助されたからって、いろんなところに連れ回すもんじゃないよ。
FIFAとしても、どうにかして少年たちに元気になってほしいというか、いいことをしたかったんだと思う。単純にいいことがしたいという気持ちは、素晴らしいと思う。世の中の人がみんな“いいこと”をすれば平和になるからね。でも、その“いいこと”というものは、得てして間違った方向に行きがち。妙に格好つけてありがた迷惑になるくらいなら、お金を寄付するのがいちばんだよ。これなら間違いない(笑い)。
でも、災害や事故を利用して何かをアピールするというのは最低だね。自分が偉い人間であることを知らしめるために支援をするというのはいただけないな。まあ、それでも何もやらないよりはマシだけど。
もっとよくないのは、災害や事故を自分の主張に利用する人。今回の豪雨災害でも、「安倍首相が来る避難所に急遽クーラーがついた」なんていう、出どころもよくわからない情報がツイッターで出回っているのを見たけど、完全なデマだというじゃないか。単純に熱中症を防ぐために、人が多い避難所にクーラーをつけているだけだったという話みたいだけど、どうしてわざわざ安倍首相を繋げてくるのか? 災害までをも“反安倍政権”の主張に使うというのは、さすがにありえない。そういう考えの人々がいるということは本当に信じたくない。誰かが困っているときこそ、主義主張なんか関係なく協力すべき。情けないね。
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近著『炎上上等』『大炎上』の印税も、震災があった台湾と大阪に全額寄付することを表明している高須院長。寄付に貢献もするつもりで、院長の著書を買ってみてはいかがだろうか。
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子氏との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『行ったり来たり 僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)、『炎上上等』(扶桑社新書)、『かっちゃんねる Yes! 高須 降臨!』(悟空出版)など。最新刊は『大炎上』(扶桑社新書)。