芸能

K-POPのオーディション番組はなぜ視聴者を魅きつけるのか

 まず一般視聴者投票で一位をキープしながら、合格圏外に去ったツゥイがまさかの追加選出。

「ツウィはここにいるTWICE7人よりも不足している部分が多い。しかし、同時にこの5ヶ月間で最も伸びた参加者でもある。視聴者の意見を反映し、彼女の力を信じて追加合格させます」

 また、「最後のメンバーはTWICEに最も必要な能力を持ち、今の8名ではカバーできない部分を持っているメンバーを選ぶことにしました。ダンスとパフォーマンスを補強するためにモモを追加します」とパク氏が宣言。スタジオから姿を消していたはずのモモも奇跡の復活を遂げたのでした。

 最初から最後まで、JYPの神でもあるパク氏の強い意志と人間観察眼が発揮された『SIXTEEN』は、単なるメンバー選びのドタバタしたリアリティ番組というより、JYPという会社がどういう考えを持ってK-POPアイドルを選び出し、ファンに提供するのか。またどんな環境で何を問われながら育成が行われるかを世に示した、哲学的な番組だったと言えるでしょう。

 これ以前にもJYPでは、2008年に孤島でのサバイバル生活を通して男性グループ「2AM」「2PM」のセレクションを行う『熱血男児』などを制作した過去があります。当時のそれはまだバラエティ的な感覚も混ざった作品でしたが、『SIXTEEN』のようなギミックなしのストレートな企画に変化してきたのは、よりリアルなものを求めるファン心理の変化もあるのかもしれません。

 凡百の「リアリティ番組」がいくつも企画されては消えていく中、未だにK-POPオーディション番組が次々に作られ、高い人気を維持し続けているのは、ただ単に素材としての面白さだけではなく、こうした根源的に出演者の人生──夢や欲望に直結した内容と、その感情がストレートに伝わるからだと思われます。

 彼らのたどる「天国と地獄」の遍歴に心奪われ、TVモニターの前で一喜一憂する数週間を過ごした後には、すっかり私たち視聴者も彼らのファンになってしまっているでしょう。心奪われたテレビドラマの主人公たちの「ENDマークのその向こう」の人生が未だに気になるように、デビューにこぎ着けた練習生たちのその後の活躍を追って、普段見ることのなかった音楽番組をみたり、芸能ニュースサイトをのぞいたり、曲をダウンロードして応援したくなってしまったら、あなたもK-POPの魅惑の扉をあけたことになるのです。

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