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マツダ魂動デザイン生みの親 「若者のクルマ離れ」に持論

──次世代の魂動デザインは、その2つのコンセプトモデルを“ブックエンド”にして、その間を埋めていく市販車が来年以降出てくるそうですね。魂動デザイン第2ステージはどんなイメージになるのでしょうか。

前田:最初の魂動デザインのジェネレーションで一体何をやってきたか振り返ってみると、1つはクルマに生命感を与え、ある動きのリズムを作ってそれをクルマのフォルムにしてきました。もう1つは、“束ねる”ということでブランドを表現する。全車種、大きい方向に揃えていこうと。マツダのクルマは、フォルムやフロントマスクで統一感を持たせ、“群れで見せていく”というのがそれです。その2つを同時にやってきて、それなりの成果を出せたかなと。

 今後は、そこを深化させていく。魂動デザインはある程度、研ぎ澄まされたところまで来始めているので、その哲学を変えることはないですが、哲学の表現自体は今後もいろいろなことにチャレンジしたいと思っています。

 もう1つ深めるところは、我々は日本のデザイン、メイド・イン・ジャパンなんだということを相当、意識し始めており、日本人がもともと持つ繊細な美意識をもっと色濃く表現したいと、ずっと思い続けてきました。クルマの生命感を、わかりやすくクルマの骨格のリズムで表現するだけではなく、もう少し“光”で表現してみたい。そこに焦点を当てることを、次世代デザインの深化の方向性にしようと。

 もっと言えば、これまでのリズムではなく、陰影の移ろいで表現しようということです。

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