もっとも気になるのは「副作用」の心配だ。「甘草」が含まれる漢方薬の場合、単独であっても偽アルドステロン症に加え、低カリウム血症などの副作用リスクがあるため、長期間服用する際は医師、薬剤師、登録販売者に相談したほうがいいという。
「足がつる時などに使われる芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)は、医師などの指導に従って最小限の服用にとどめてください。漢方薬は配合した生薬の種類が少ないほど早く効き目が出る。芍薬甘草湯の場合は2種類で効き目が早く出るぶん、長期の服用は避けるのが基本です」(同前)
アレルギーを持っている人は大丈夫なのか。漢方薬の原材料になっている生薬の一つに「桂皮」があるが、これはシナモンのこと。風邪の症状に用いられる桂枝湯(ケイシトウ)などに含まれるが、「シナモンアレルギーのある人には厳禁」(同前)となる。医師から処方を受ける際、アレルギーのある人は事前にそれを申告しておくことが重要となる。
※週刊ポスト2018年8月3日号