【ガム】
「たまたま持っていた通勤用のカバンにガムが入っていて、本当に助かった」
そう話すのは、阪神淡路大震災で3週間の避難所生活を送った50代男性。
「一緒に避難した70代の父が頻尿で、普段は夜中に何回もトイレに行くんです。でも、避難所で夜中に何度も動き回るのは周りの迷惑になるから、父は夕方以降に水を飲むのを嫌がり、乾いた咳を繰り返すようになった。そこでガムを噛んでもらうようにしたら、喉に湿り気が出たのか、咳が収まってほっとしました」
【耳栓】【アイマスク】
大勢の人が狭いスペースにひしめき合う避難所。そこでは、ストレスにつながる様々な要因がある。
「避難所には大きなイビキをかく人がいるし、夜遅くまで話し込んでいる人もいる。一方で、『うるさい』といったら人間関係がこじれてしまう。友人に耳栓を届けてもらってから、やっと眠れるようになった」(東日本大震災で1か月の避難所生活を送った70代女性)
「避難所は夜中でも小さな明かりがついているので、“暗くないと眠れない”という人はアイマスクを入れておいたほうがいい」(西日本豪雨で避難した50代男性)
※週刊ポスト2018年8月17・24日号