次に会ったのは今年5月18日だという。
「羽田雄一郎議員から面会要請があって、『病院事業評価研究会』という超党派の勉強会に参加を要請された。そのときに羽田氏の政策顧問として同行していたのが谷口氏で、『覚えてますか』と挨拶された。3回目はその勉強会の設立総会(6月27日)。挨拶も言葉も交わしていないが、谷口氏も出席していたと思う」
食事をしたことも、一緒に酒を飲んだこともないと接待疑惑を否定し、「それなのに、なぜ私の名前があるのか。わざと名前が挙げられたような意図的なものさえ感じる」と語る口調には怒りが籠もっていた。
他の官僚たちはどうか。リストからは一つの共通点が浮かび上がる。
田村氏の話にあったように、谷口被告は病院の建物や設備を証券化して売却する「病院リート」ビジネスに熱心だったとされる。リストは厚労省が10人と最も多く、国交省、金融庁、内閣官房ともに同ビジネスに関係すると思われる不動産市場整備課、医療課、証券課資産運用室などのセクションの官僚が目立つ。ビジネス成功のために人脈を深めるターゲットとしてリストアップされていた可能性がある。