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2018.08.27 16:00  週刊ポスト

“愛国保守知識人”が日本語を壊すブラックジョーク

 小川はこう始める。「人口激減といふ日本最大の危機に対し…」

 小川は正仮名論者らしい。だが、少し後では、こうだ。

「悲憤に堪えない」(堪へない)
「持ち直している」(ゐる)

 まあ、小論のうち二か所や三か所のまちがいは、校正ミスだろう。産経の現校閲部長・清湖口敏は見識豊かな校正者だが、前任の塩原経央はひどかった。あるいは「正論」の校閲部には前任者の弊風が残っているのかもしれない。

◆言葉は思考である

 私が正仮名遣いを使うようになったのは、若い頃愛読した石川淳の影響である。石川は、自分が正仮名を使うのは「論理」の問題である、とする。この一言にシビれた。シビれたなどと俗語を使うことは、別段日本語を乱すことにはならない。俗語、卑語、外来語を含めて日本語はあるからだ。石川は言う。

「笑う」は正仮名では「笑ふ」。この活用は、正仮名ではハ、ヒ、フ、フ、ヘ、ヘ。ハ行四段活用だ。これが新仮名では、ワ・オ、イ、ウ、ウ、エ、エ。ワア行五段活用となる。五十音表を見よ。どこにワア行などというバカげた行があるか。五十音表は活用表でもあるのだ。ワア行と言われて、自分はワアッと驚いた。

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