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2018.08.27 16:00  週刊ポスト

“愛国保守知識人”が日本語を壊すブラックジョーク

 その一方で、正仮名遣いには味わいがある、とか、情緒豊かである、とか言う人がいる。そうだろうか。正仮名だろうと新仮名だろうと、味わいのある文章にはどっちみち味わいがある。正仮名にあるのは論理なのだ。

 石川淳は思想的にはアナーキズムに近い。同じ正仮名論者でも福田恆存は保守主義である。丸谷才一はリベラル派である。三島由紀夫は石川淳と親しかった。政治思想の左右を問わず、文化の論理を重んじる人たちであった。

 何十年も前『古事記』を読んでいて気づいた。皇祖神たちは初めから日本語を話している。ああ、皇祖神より日本語の方が先なのだと知った。

●くれ・ともふさ/1946年生まれ。日本マンガ学会理事。著書に『バカにつける薬』『つぎはぎ仏教入門』など多数。

※週刊ポスト2018年9月7日号

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