ビジネス

オーケーのユニークな取り組み、お友達宅配、PB商品にも注力

『デリ・ブティックワイン』を「当社自慢の品」と語る二宮社長(撮影/矢口和也)

 サービス産業生産性協議会実施の調査では7年連続顧客満足度1位を獲得し、TBSラジオの生活情報番組『ジェーン・スー 生活は踊る』が主催した「2018年 スーパー総選挙」でも、2年連続1位となり、主婦を中心に絶大な支持を得ているスーパー「オーケー」。

 基本方針に「高品質・Everyday Low Price」を掲げ、“超顧客重視”の姿勢を徹底的に追求する同社は、食料品価格の3%相当額の値引きを実施したり、自動発注システムを導入して売り場の鮮度を保つなど、精力的に高品質・低価格実現のための取り組みを行ってきた。

 今後の取り組みについて、二宮涼太郎社長が語る。

「当社は、今後も変わらず基本方針を徹底しながら、さらに店舗数を拡大していきます。そのためには、時代の変化や会社の規模に合わせた、新たな取り組みも必要です。現在、店舗数の拡大に合わせた物流網構築のため、神奈川県寒川町に約3万坪の土地を取得し、来年、大型物流センターの稼働を予定しています。

 物流の効率化を図るため、自動機器を多く取り入れ、これまで問屋さんから直接店舗に納品していた商品の一部を、同センターで管理・仕分けします。センターから商品を計画的に納品することで、店舗の作業効率も上がります。結果、より一層の低価格が実現するでしょう」

 他にはないユニークな取り組みとして、2017年6月から、会員向け宅配サービス「お友達宅配」も始まった。これは、専用のスマホアプリから、会員のAさんがお友達のBさんに、オーケーに買い物に行くついでにおつかいをお願いできるというもの。依頼されたBさんは、商品代金(税込)の10%(代金が3000円未満の場合は一律300円)を手数料として受け取れる。

 気軽にお願いでき、代金も立て替えてもらう必要がない。主婦のちょっとしたお小遣い稼ぎや、足腰が悪い高齢者に向けた取り組みとしても注目を集めている。また、プライベート・ブランド(PB)商品にも力を入れている。

「当社のPB商品『デリ・ブティックワイン(赤・白)』の年間販売本数は、おかげ様で100万本を超えました。1本379円(税抜)と低価格ながら、『都内の一流ホテルのハウスワインと同じものを創ってください』とワインメーカー大手のメルシャンさんにお願いして、創って頂いたものです。この3月から新たに誕生したロゼも、おいしいと好評なんですよ」(二宮社長)

 この他にも、1杯約16円のドリップコーヒーや、500円ほどで買える店舗手作りの「オーケーピザ」など、オーケーに行けば手に入る、高品質なのに低価格なオリジナル人気商品は沢山ある。「オーケーに来たら損はさせない」「オーケーがあって本当によかった」お客様にこう言ってもらいたいという、60年前に描いた飯田会長の創業時の思いは、まさに今現実となっている。

※女性セブン2018年9月6日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン