経済力さえあれば、浮気は男の甲斐性でもあって、妻はそれに従うしかない。そこには、ドラマになるような展開が、そもそもなかった。
しかし、現代の「サレ妻」は違う。大別すれば選択肢は2つ。「離婚」か「やり直し」か。その狭間で、怒りや悲しみ、執着や諦め、本音や打算など、激しく気持ちは揺れ動く。どちらを選んでも、「本当にこれでよかったのか」とやり切れない思いが残る。
夫の不倫を知ったとき、私たちは何を考え、どう行動すればいいのか──それは“経験者”から学ぶしかない。
東京・池袋に本社を置き、全国に相談室を展開する。探偵事務所「MR」は、不倫調査で写真などの証拠を掴んでも、ただ依頼人に渡すだけでなく、女性スタッフが無料カウンセリングを行うという“アフターフォロー”に取り組み、創業6年で業界最大手へと急成長した。「MR」の岡田真弓社長が明かす。
「不倫の証拠を突きつけられるだけだと、およそ8割の人が感情的になって弁護士事務所に駆け込み、調停や裁判になって『離婚』に至ります。しかし、カウンセラーをつけて、慰謝料のこと、法律のこと、今後の生活のことなどをじっくり相談していくと、8割の人が夫婦関係の再構築をするために『やり直し』を選ぶんです」
※女性セブン2018年9月13日号