「日テレの20代女性局員が、青山さんからセクハラを受けたと、社内のしかるべき部署に訴え出たそうです。お酒が入って酩酊状態になった女性局員に、無理やり肉体関係を迫ったのではないかと疑われています。
当初、女性局員はほとんど記憶がないことから、告発することをためらっていましたが、自分と同じような“被害”に遭った女性が他にもいると知ったそうで、訴え出ることを決意したそうです。実際、社内アルバイトの女性も同じような目に遭ったそうです」(前出・日テレ関係者)
◆スタート前の発覚は不幸中の幸い
日頃は、セクハラに関するニュースも厳しく追及している『ZERO』だけに、セクハラ醜聞に巻き込まれている出演者は都合が悪いのだろう。青山氏の出演は見送られることになった。
「セクハラの事実関係を確認し、お互いの事情聴取も経た上で、今回の降板、異動となったそうです。局内では箝口令の雰囲気もあります。頭を抱えたのは有働さんとスタッフ。内々で“お披露目会見までに何とか後任を決めたい”と人選を急いだそうです。
そこで“後任”に浮上したのが、知名度がある男性キャスターAさん。でも、ここでも躓いてしまった。Aさんも女性問題を抱えていて、一部に怪文書がまかれるトラブルがあったんです。そうしたドタバタもあって、お披露目会見では男性サブキャスターの発表はありませんでした」(前出・日テレ関係者)
本誌は日本テレビ広報部に対し、青山氏のセクハラ騒動の事実確認や『ZERO』降板決定の経緯などを問う質問書を送ったが、〆切までに回答を得ることはできなかった。
「メインキャスターとしても、女性の立場からしても、有働さんは怒り心頭です。でも、10月の番組リニューアル前に発覚したことが、不幸中の幸いだったともいえます。もし番組が始まってから疑惑が噴出していたら、『ZERO』はリニューアル早々に打ち切りになってしまっていた可能性もありましたから」(芸能関係者)
お披露目会見終了後、記者の囲み取材に応じた有働アナは、自らこんな話を始めた。
「現在は価値観が変わってきている。セクハラ問題もそうですが、何か指標を持ってやるというより、自分自身の“迷い”すらも出していきたい。これが自分のことだったらどうか? そういうふうに、見ているかたに考えてもらえるように伝えていきたいです」
9月8日には、番組立ち上げからメインキャスターを務めた功労者の村尾信尚氏(62才)ら、卒業メンバーたちを送り出す盛大な送別会が、都内のイベント施設で予定されているという。
「リニューアルに伴って『ZERO』を降板する出演者の中には、忸怩たる思いを抱いている人もいます。こんなことなら、リニューアルなんてやらなければよかったのでは…」(番組関係者)
前途多難な船出である。
※女性セブン2018年9月20日号