そんなことで三連複・三連単での売上が約半分を占めているのも致し方ないのかもしれない。窓口でJRA帯封付きの束で払い戻しを受け取るのは競馬ファンの一つの到達点だが、単勝や馬連だけでは、よほどの投資額でない限り現実的ではない。
しかも、いうまでもないがこれは「当たった時」の払戻額のこと。当たらなければ三連単だろうが、馬連だろうがゼロである。競馬ファンは馬券を買う時、はずれて損をした金額のことは考えず、払戻額がいくらになるということを考える習性がある。
●ひがしだ・かずみ/今年還暦。伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。
※週刊ポスト2018年10月5日号