1980年代、ミスター赤ヘル・山本浩二(71)と鉄人・衣笠祥雄(享年71)を中心に、広島は3度のリーグ優勝で日本一に2度輝いた。その2人の引退後、1991年にもリーグ優勝。

「3年目の野村謙二郎(52)がリードオフマンとして打線を引っ張り、同じく3年目の江藤や2年目の前田智徳(47)が活躍。佐々岡真司(51)は2年目ながら沢村賞に輝き、川口は最多奪三振のタイトルを獲得した。あの時も、黄金期がくると思っていた。ところがその後、川口が去り、江藤がいなくなり、やってきたのは暗黒期だった」(50代、カープファン)

 リーグ優勝からは25年遠ざかり、その間、Bクラスに沈むこと18回。のちに球史に名を残す名選手を揃えながらたどった転落の歴史に、「丸や菊池がいなくなっても、若手が出てくる」と楽観的に構えてはいられないファンも多いのだ。果たして、歴史は繰り返すのか──。

※週刊ポスト2018年10月12・19日号

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