鈴木誠也の身の振り方は?(時事通信フォト)

「夏の甲子園で1大会の本塁打記録を塗り替えた地元広島の期待の星・中村奨成(19)に加え、2年目捕手の坂倉将吾(20)も成長著しい。投手陣でも、高橋樹也(21)と高橋昂也(20)という高卒左腕2人も生きがいい」(同前)

 死角はないように見えるが、将来の不安はたしかに存在している。

◆カープ女子もいなくなる

 昨季MVPを獲得し、今季も打率.324(リーグ6位)、本塁打38(同1位タイ)、打点95(同3位)、脅威の出塁率.482(同1位)を誇る丸が、国内FA権を取得した(成績は9月26日終了時点)。

「巨人は外野のレギュラーはベテラン勢が中心。しかも今年、巨人はマツダスタジアムが1勝9敗1分と鬼門で、東京ドームでも負け越しています。天敵から主力を引き抜けば、補強と同時に相手の弱体化になる。丸と、今年同じくFA権を取得した松山のW獲得を狙う可能性もある」(スポーツ紙記者)

 元広島で太いパイプのある金本知憲監督(50)が指揮をとり、福留孝介(41)、糸井嘉男(37)という両ベテラン外野手に依存する阪神も争奪戦に加わりそうだ。

 広島の松田元オーナーは慰留の方針を明かしたが、広島と言えば「育てた選手を高く売る」というのが基本路線。これまでも、川口和久(1994年→巨人)、江藤智(1999年→巨人)、金本(2002年→阪神)、新井貴浩(2007年→阪神)、大竹寛(2013年→巨人)らが去っていった。

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