「遺族が遺影探しや財産調査などのためパソコンやスマホの中身を確認したいという要望が高まっています。パスワードでロックされていて開けられない場合には、内容を確認するために業者に依頼することもあります。そこは仕事関連のデータや投資内容のみならずメール、LINE、画像まで、あらゆる情報が詰まっている“禁断の箱”となっています」
その結果、故人の不倫が発覚した場合はどうなるのか。伊勢田弁護士が続ける。
「性的関係がわかるメールの文面や写真など第三者が見てもわかる証拠があれば、故人の配偶者は不倫相手に損害賠償請求できる可能性があります。ちなみに、過去の不倫であっても、その事実や相手を知ってから3年以内であれば請求が可能です」
スマホに残した“時限爆弾”が、自分の死後に爆発するかもしれないと思うと、あの世でも安心して休めない。
※週刊ポスト2018年10月26日号