ライフ

災害発生時の犬・猫の行動パターンとその対処法

災害が発生!そのとき犬の行動パターンは(イラスト/さややん。)

 2011年に発生した東日本大震災では、地震・津波・原子力発電所の放射能漏れ事故という、未曽有の広域大災害となったために、ペットと飼い主が離れ離れになる悲しい事態が多数起きた。その影響は、被災から7年経った今も続いており、飼い主の元に戻れないペットが全国のシェルターに多数いる。

「東日本大震災後の福島では、野犬・野良猫化したペットたちを捕まえるのは大変でした。保護できず、命を落としたペットもたくさんいます。だからこそ強く言いたいのですが、災害時には絶対、ペットと逃げてほしい」

 こう話すのは、被災地などの保護動物の譲渡を行う団体ランコントレ・ミグノン代表の友森玲子さんだ。重要なのは、災害時にペットがどのような行動を取るのか、知っておくことだ。

 まず、犬はどのような行動を取るのだろう? 人間の4倍ともいわれる聴力を持つ犬。それゆえ、雷などの大きな音が苦手だ。地震や暴風雨ともなれば、音だけでなく揺れも加わり、パニックを起こす犬も多いと、獣医師の徳田竜之介さんは言う。他にも、被災後は次のような行動が見られる。

●普段はおとなしい犬がキュンキュン不安そうに鳴いたり、激しく吠え続ける
●怯えて歩き回ったり、ソファなどの下に隠れる
●外へ飛び出す
●飼い主にまとわりついて離れない。飼い主の姿が見えないと吠える
●嘔吐や下痢をする

 いつもと違う行動だからと叱らず、抱くなどして落ち着かせてあげよう。

 続いて、猫の行動パターンは? 大きな音が苦手なのは猫も同じ。程度の違いはあるが、ほとんどの猫がパニックになると思った方がいいと徳田さんは言う。他にも次のような行動が見られる。

●ベッドの下、押し入れやクローゼットの中、カーテンの後ろなど狭い場所に隠れる
●いつもより大きく、高いトーンで鳴き続ける
●ちょっとした音でも驚く
●飼い主のそばから離れない
●威嚇行動をとる。暴れる
●外に飛び出す

 加えて猫は、環境の変化によるストレスに注意が必要だ。隠れられて捕まえられないと避難ができないので、なるべく発災直後に保護しておく方がよい。

※女性セブン2018年11月8日号

関連記事

トピックス

(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン