ライフ

マンションのモンスター住人 理事会ボスの私物化も横行

 ペット禁止のマンションで、密かに犬や猫を飼っている住人がいてトラブルになることはよくある。当人には罪の意識がないケースが多いので、管理組合側が注意してもなかなか聞き入れられない。

 しかし、「ペット禁止」ということでそのマンションを選んだ、動物の毛に拒絶反応を持つペットアレルギーの人にとっては命にかかわる問題である。ただ好きだから、という理由でペットを飼う人は、自らのエゴイズムを戒めるべきだ。

 バルコニーでの喫煙も、近頃は管理規約で禁止する組合が多くなった。喫煙者はタバコの煙について無頓着だ。しかし、吸わない人にとっては洗濯物に煙の臭いが染み付くのは我慢しがたい。バルコニーでタバコが吸いたいのなら、管理規約でそれを禁止していないマンションの最上階・角住戸を選ぶべきだろう。

 また、最近話題になりやすいのは、タワーマンションにおける階数マウンティング。同じタワマンに住む子ども同士でも、「お前のところは〇階だろう。俺んちは〇〇階だからな」と自分よりも低い階数に住む者をバカにする現象があるという。多分、家庭内で親がそういったことを言っているので、それがそのまま子ども社会に出てきているのだ。

 階数ヒエラルキーについては、実際にタワマンに住む人が「そんなもの全然ないよ」と否定するケースも多い。ただ、厳然とあるのも事実。否定する人が感じていないだけのことだ。「世の中、学歴なんて関係ない」というのと同じで、きれいごとに過ぎない。

 区分所有者や住人側が起こす揉め事は、ほとんどが些細なこと。揉め事を起こす側が少し自覚すれば、ややこしいことにはならない。しかし、現実には大きな問題になって揉め事を起こした側か、それを問題視している側か、どちらかが引っ越しに至るケースも多い。

 より厄介なのは理事会側だ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《ロマンス詐欺だけじゃない》減らない“セレブ詐欺”、ターゲットは独り身の年配男性 セレブ女性と会って“いい思い”をして5万円もらえるが…性的欲求を利用した驚くべき手口 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン