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2018.11.13 07:00  SAPIO

日本育ちのアフリカ少年、星野ルネが見た不思議の国ニッポン

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 肌の色だけでなく、薄毛、太っているなど、外見をネタにできる人もいれば、触れられるのが嫌な人もいます。大人になるほど、受け入れられるようになっていくと思いますが、子供の頃はそれが難しい。周りに愛がなければ、イジリはイジメになりますから。僕は日本に来た4歳の頃からいい人達に出会えたおかげで子供時代を楽しく過ごせましたが、それは運が良かっただけかもしれない。

「ルネさんと付き合う人が慣れて普通になっていくと、面白いやり取りは減っていくんじゃないの?」と言われるのですが、むしろそれが目的です。

 僕がいま漫画で描いていることは、面白くなくなっていい。面白いということは、イジリやイジメのネタになるし、それは外国人やハーフが日本で普通の社会人として生きていくには邪魔なのです。だから、僕の話で一回笑って楽しんでもらい、慣れて笑われなくなったら僕の漫画は完成だと思っています。

 シンプルに笑われなくなると、コメディアンとしての腕が試されます。飽きられてからが勝負。属性が取っ払われた世界で、表現者としてレベルアップしていきたいですね。

【PROFILE】1984年カメルーン生まれ。母が日本から研究で訪れていた現在の父と出会い結婚。父の帰国に伴い、4歳頃に来日して以来、兵庫県姫路市で育つ。現在はタレント活動の傍らSNSで表現活動を展開している。著書『まんが アフリカ少年が日本で育った結果』(毎日新聞出版)が話題。ツイッターアカウントは「@RENEhosino」。

●取材・構成/岸川貴文(フリーライター)

●掲載した作品4点は、星野ルネ『まんが アフリカ少年が日本で育った結果』(毎日新聞出版)より転載

※SAPIO2018年11・12月号

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