芸能

八代目・市川染五郎「頭の中の99%は歌舞伎が占めている」

13才にして艶やかなオーラをまとう八代目・市川染五郎

“衝撃の美少年”として、歌舞伎ファンの女性から絶大な注目を集める八代目・市川染五郎が本紙・女性セブンに初登場。13才とは思えぬ艶やかなオーラをまとう少年は、役者としての情熱、父への敬意、大好きな歌舞伎への思いを語る一方で、中学生らしい日常も明かしてくれた。

 力強く凜々しい眉に、涼やかなまなざし──13才のあどけなさの中にハッとする色気をたたえ、“衝撃の美少年”と注目を集める、歌舞伎役者の八代目・市川染五郎。

 1月に祖父の二代目・松本白鸚(76才)、父の十代目・松本幸四郎(45才)と共に37年ぶりとなる三代同時襲名を果たした。

「昨年までは松本金太郎(四代目)という名で活動していたので、全然違う名前になったなという感覚です。市川染五郎は父が長年名乗ってきた名前なので、やはり父のイメージが強く、しばらくは“染五郎”と呼ばれるのに慣れませんでした。父とは先輩と後輩でもあり、師匠と弟子でもあり、いちばん憧れている役者です」(染五郎・以下同)

 尊敬する父から継いだ大切な名で、このたび、初の単行本『儚 市川染五郎』(講談社)を上梓。13才の染五郎の今がギュッと詰まっている。

「襲名を機に、これまでの歩みを残しておきたいという気持ちが生まれたんです。今は通過点で、これから自分がどう変わっていくかもわからない。この本を通じて過去と現在の自分、そして未来へと続いていく自分を見ていただけたら」

 2才で初お目見得、4才で初舞台を踏んだ少年は、歌舞伎への思いをまっすぐに語る。

「ただただ、歌舞伎が好きという気持ちを支えにやってきた感じです。常に歌舞伎のことを考えていて、ぼくの頭の中の99%は歌舞伎が占めています。残り1%が学校生活や、その他もろもろ、欅坂46とか(笑い)。

 センターの平手友梨奈さんのファンで、先日対談できて嬉しかったです。目標は、祖父や父のように新作歌舞伎を作ること。今、台本を書いているのは“歌舞伎役者の人生”。主人公の歌舞伎役者が、自身が演じる悪役に憧れるあまり、その役に入り込んで、役と同じ悪行を現実の世界でもしてしまう。…結末はね、まだ考えてないんですよ」

 大舞台への夢を見つめて、瞳をキラキラと輝かせる。

「自分を入り口に、同世代のかたが歌舞伎に触れて、好きになってくれたら。敷居が高いと思っているかたも、一度観ていただけたらイメージが変わると思います。そのために、よりよい舞台をお見せできるように頑張ります」

 歌舞伎界の“大向こう”まで見据えた頼もしい言葉に、思わず「よっ! 八代目!」と声を掛けたくなった。

関連記事

トピックス

佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
若隆景
序盤2敗の若隆景「大関獲り」のハードルはどこまで下がる? 協会に影響力残す琴風氏が「私は31勝で上がった」とコメントする理由 ロンドン公演を控え“唯一の希望”に
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン