松本幸四郎一覧

【松本幸四郎】に関するニュースを集めたページです。

中村吉右衛門さんが語っていた「歌舞伎の文化を次代に伝える覚悟」
中村吉右衛門さんが語っていた「歌舞伎の文化を次代に伝える覚悟」
 歌舞伎俳優で文化功労者、人間国宝の中村吉右衛門(本名・波野辰次郎)さんが11月28日、死去した。77歳だった。歌舞伎の舞台での活躍はもちろん、人気ドラマ『鬼平犯科帳』の火付盗賊改方長官、長谷川平蔵役を長年にわたって演じ、人気を博した。 八代目松本幸四郎の次男として生まれ、母方の祖父である初代中村吉右衛門の養子となり、1948年に中村萬之助を名乗って初舞台を踏んだ。1966年、二代目中村吉右衛門を襲名。以後、「毎日が初日」という初代の座右の銘を胸に、第一線で活躍し続けた。 2011年に人間国宝となった中村吉右衛門さんは、国際情報誌『SAPIO』(2014年2月号)のインタビューに答え、歌舞伎が持つ日本文化の魅力と、それを時代に伝える覚悟についてこう語っていた。〈播磨屋の人間として私の役割は初代の演出を受け継ぐことがまず一つ。そして初代が築いた役者としての気構えを継承し、さらに次代へと手渡すことが歌舞伎という伝統芸能に携わる自分の責務です。 その時代ごとの役者たちが代々研鑽を重ねてきたものを、我々がより良いものにして手渡さなければならないわけです。ことに幕末・明治にかけては西洋に追いつけ追い越せという気運の中、歌舞伎は伝統を絶やすことなく、より上質な舞台芸術へと昇華した。その果実を我々の代で損ねたり絶やしたりすることは絶対あってはならない。 伝統を繋いだ先人の志に照らせば、守るだけでなく、一層の高みに向けて攻めることが必要です。私も70年近く役者一筋にやってきてやっとそんな境地がわかり始めたように思います。単に芝居をやっていればいいわけではなかった。先人たちもおそらくそうで、舞台に染みついた血と汗と涙の結晶が現在の歌舞伎なんです〉 初代中村吉右衛門は、明治から昭和にかけての屈指の名優として知られる。そんな先代の芸を目指し、そして進化させて未来へと受け継ぐべく、人生の全てを懸けた。 伝統芸能としての歌舞伎は、グローバル化する時代の中にあって「日本人が日本を知ることができる芸術」とも語っていた。〈いかにグローバル時代とは申せ、まずは己を知り、自国の文化を知ることから始めなければ、真の国際感覚は成りゆきません。その点、歌舞伎はいいですよ。お芝居を観るだけで日本的な人情や文化がわかり、外国の方はもちろん日本人が日本を知るためにも格好の総合芸術……と、多分に我田引水ですが(笑)。 例えば時の流れを少しだけ巻き戻していただき、二時間を一刻と数えていたころのゆったりした時空に身を置いてご覧下されば、人としてのあり方やこの国の国柄など様々なものが見えてくるのではないでしょうか。人生、早くも遅くも結局行き着くところは同じ。ゆったり豊かに参りましょう〉(前出のインタビューより) ご冥福をお祈りします。
2021.12.01 18:30
NEWSポストセブン
福山雅治登場、江口洋介は前後編 『古畑任三郎』第3シリーズ犯人名鑑
福山雅治登場、江口洋介は前後編 『古畑任三郎』第3シリーズ犯人名鑑
 ドラマ史に残る名作はたくさんある。中でも、4月に静かに亡くなった田村正和さん(享年77)の代表作『古畑任三郎』(フジテレビ系)は、多くの人に強い印象を残した名作ではないだろうか。 スペシャル版も含めて約12年にわたり人気を博したこのドラマの見どころの1つが、シリーズを重ねるごとにパワーアップする豪華な犯人たち。そこで今回は、第3シリーズのストーリーと犯人を一挙にご紹介しよう!!・第1話 「若旦那の犯罪」松本幸四郎(48才) 人気落語家(松本幸四郎)が兄弟子の二つ目のネタを盗み殺害。自殺に見せかけるが……。古畑に信頼を置かれる優秀な部下・西園寺(石井正則)が今泉と並んでレギュラーとなった1作目。・第2話 「その男、多忙につき(忙しすぎる殺人者)」真田広之(60才) メディアプランナー(真田広之)はクライアントの都議会議員を殺害しながら、アリバイ工作のために電話で秘書と打ち合わせを行う。副題は映画『その男、凶暴につき』のもじりといわれている。・第3話 「灰色の村(古畑、風邪をひく)」松村達雄(享年90) 映画『男はつらいよ』などに出演した名バイプレーヤーが登場。寒村で起きた、村長(松村達雄さん)をはじめとする村ぐるみの犯罪を描いた。ラストには当時田村さんが出演していたCMのキャッチコピーが使われる“粋”も。・第4話 「アリバイの死角(古畑、歯医者へ行く)」大地真央(65才) 古畑自身が、歯科医院の院長(大地真央)による殺人事件のアリバイに利用され、証人になってしまうという変化球の作品。宝塚出身の大地の男装シーンは現役時代を彷彿とさせた。・第5話 「古い友人に会う(再会)」津川雅彦(享年78) 古畑の同級生であり、小説家(津川雅彦さん)の殺人計画を食い止めた、シリーズ初の殺人未遂に終わった回。第1シーズン1話の中森明菜が飼っていた犬が再び登場する。・第6話 「絶対音感殺人事件」市村正親(72才) 絶対音感を持つ指揮者(市村正親)による、転落死に見せかけた愛人殺し。当時テレビドラマにあまり出演していなかった市村が出演することが話題に。・第7話 「哀しき完全犯罪」田中美佐子(61才) 大雑把な性格の女流棋士(田中美佐子)は、自分を口うるさく束縛する几帳面な夫を殺し、偽装工作する。だがその工作にも雑さが災いする。アリバイ崩しより、犯人への共感性が色濃く出た作品。・第8話 「完全すぎた殺人(頭でっかちの殺人)」福山雅治(52才) 車いす生活を送る化学者(福山雅治)は元恋人と婚約した親友を殺害。犯人の冷徹なキャラクターや緻密に計画された完全犯罪が、前話とは対照的に描かれていた回。当時30才ながら、福山の色気に引き込まれたファンも多い。・第9話 「雲の中の死(追いつめられて)」玉置浩二(62才) 飛行機内で、西洋美術研究家(玉置浩二)が誤って愛人を死なせてしまう。古畑は事件に参加せず、部下の西園寺が犯人を突き止めた希有な回であり、『間違われた男』に続くコメディー要素の強い回になった。・第10・11話 「最後の事件・前編 後編(最も危険なゲーム)」江口洋介(53才) シリーズ唯一の前後編。リーダー(江口洋介)率いるテログループによる「電車ジャック事件」。シリーズを締めくくるように、歴代の犯人の写真が作中で使われたり、過去回に登場した役者が再演するなど豪華な演出に。※女性セブン2021年6月24日号
2021.06.15 19:00
女性セブン
市川海老蔵、公演再開発表の松竹との間に“緊急事態”続く
市川海老蔵、公演再開発表の松竹との間に“緊急事態”続く
「(舞台の再開は)9月かな。なんか松竹の経営事情が先行で役者が出ざるを得ない環境は、良くないと思うんでね」 歌舞伎俳優の市川海老蔵(42)は6月21日に配信した自身のSNSライブで、ファンから「今後の仕事の予定」について尋ねられ、こう回答した。 コロナ禍で舞台の中止が続く歌舞伎公演を巡っては、興行主の松竹が8月1日から銀座・歌舞伎座で公演を再開させることを発表したばかり。その決断に、海老蔵が異論を挟む形になった。「実はいま、松竹と海老蔵さんは衝突を繰り返しているんです」 そう話すのは、歌舞伎関係者だ。 海老蔵は6月13日のブログでも8月の歌舞伎座再開について触れており、自身が出演予定となっていたことを明かした上で、〈今回なんの連絡もないんですよね。でもどうも8月歌舞伎座やるらしいです。それが本当で連絡ないってひどくないですかね〉と綴っていた。「連絡の行き違いがあったこと以上に、このコロナ禍で興行を再開する松竹の姿勢に疑問を持っているようです。幼い子を持つ海老蔵さんは、新型コロナに人一倍センシティブになっていますから」(歌舞伎関係者) その後発表された『八月花形歌舞伎』の出演者の中に、海老蔵の名前は見当たらない。「松竹は現在、松本幸四郎ら人気俳優が配信する歌舞伎関連の有料オンラインコンテンツに力を入れていますが、海老蔵はこれにも参加していない」(別の歌舞伎関係者) 一方で、海老蔵は6月3日にYouTubeチャンネルを開設。投稿動画の再生回数は軒並み100万回を超えている。 一連の海老蔵の言動について松竹に聞くと、「こちらからお答えすることはありません」との回答だった。海老蔵と松竹の間の“緊急事態”はまだ続く。※週刊ポスト2020年7月24日号
2020.07.13 07:00
週刊ポスト
海老蔵
市川海老蔵、攻めと守りの錬金術 商標登録やYouTubeも活用
 歌舞伎ファンの間で、いまこんな噂が広まっているという。「実態ははっきりしないのですが、海老蔵さんがプロデュースする『EBIZO THEATER』という施設ができるみたいなんです。海老蔵さん専用の芝居小屋なのか、歌舞伎公演の録画を上映する映画館なのか、複合施設とかテーマパークなんじゃないかと予想する人もいます」(歌舞伎ファンの1人) 海老蔵さんとは、十三代目市川團十郎白猿を襲名する市川海老蔵(42才)。新型コロナの影響で今年5~7月に予定されていた襲名公演が延期となる中、歌舞伎界で例を見ない動きを見せているという。 新型コロナで公演は軒並み中止や延期が余儀なくされ、歌舞伎界全体が大きな打撃を受けている。そんな中で歌舞伎俳優たちが活路を見いだしているのが、オンラインの活用だった。「香川照之さん(54才)、尾上松緑さん(45才)などの人気役者が、ゲストを相手にぶっちゃけトークを展開する有料のZoom配信が大ウケで、2000円のチケットが飛ぶように売れています。さらには、松本幸四郎さん(47才)が構成や演出を務める、歌舞伎作品『図夢歌舞伎』の動画配信も有料ですが人気です。本格的な舞台再開が見込めない歌舞伎俳優にとって、オンラインコンテンツはドル箱になっています」(歌舞伎関係者) だがそこに海老蔵の姿はない。そればかりか、8月1日から開催される『八月花形歌舞伎』には、軒並み大物俳優が出演しているが、海老蔵の名前はなかった。一方で海老蔵は、成田屋独自の公演『古典への誘い』を9月から10月にかけて、全国12か所で行うと発表した。 ここ最近の海老蔵は、“個人プレー”が目立つ。その1つが、6月3日に開設したYouTubeチャンネルだ。登録者数が23万人を超えるなど、早くも軌道に乗せているが、その内容が物議を醸しているという。「ほかの役者たちは稽古の様子などを配信しているのですが、海老蔵さんは長男の勸玄くん(7才)と長女の麗禾ちゃん(8才)を登場させ、子供たちとのやりとりを含めた、プライベートをメインに配信しています。それが視聴者獲得につながっているとみられています。好意的に見ている役者仲間も少なくはありませんが、古い歌舞伎関係者や後援者のなかには、“天下の成田屋がやることか”“お金儲けのことばかり考えている”と眉をひそめている人がいるのも事実です」(前出・歌舞伎関係者) 6月28日、海老蔵はインスタライブで、お金に関するこんな発言をしている。視聴していたファンが振り返る。「弟子のことも考えないといけないからと前置きした上で、“お金が必要”と話していました。資金集めとして有料の動画配信を考えていて、1回の配信で1000円だとキツいから、5000円がいいと話していたんです。海老蔵さんはお金には困っていないと思っていたので、びっくりしました」 海老蔵は、年会費2万円の後援会やファンクラブからの収入に加え、ブログの広告収入が年収で4000万円を超えると一部で報じられている。 歌舞伎の世界でも有数のビジネス手腕を持つ海老蔵だが、来年は物入りになるタイミングだ。「延期になった襲名公演は、来年5月から開催するという話があるようです。襲名公演は“襲名貧乏”という言葉があるくらいに、費用が掛かる。團十郎の名に恥じない公演をするためにも、お金は必要ということなのではないでしょうか」(前出・歌舞伎関係者)◆海老蔵二十四番って一体何だ?「攻め」ばかりではない。「守り」の錬金術も駆使している。「実は役者名や演目名など、成田屋に関連する50以上の名称が、商標登録されているんです。しかもそのほとんどが、先代が亡くなった2013年2月3日以降に出願されている。つまり、海老蔵さん主導で進められたことなのではないでしょうか」(別の歌舞伎関係者) 弁理士で海特許事務所所長の古岩信嗣さんはこう話す。「商標登録とは、特定の商品やサービスに対して商標を独占的に使用する権限を国に認めてもらうことをいいます。例えばタレント名を商標登録することで、ほかの役者がその名前を名乗ったりすることへの抑止力となります。日本のエンターテインメント界でも商標にまつわるトラブルが増えているので、商標登録する事例は増えています」 今年6月9日、海老蔵は『海老蔵二十四番』『勧進帳』『助六由縁江戸桜』『暫』などの商標登録をまとめて出願している。冒頭、歌舞伎ファンがザワついたのは、ここに『EBIZO THEATER』なる文言が含まれていたからだ。「『EBIZO THEATER』の商標を取ったということは、何らかの施設ができる可能性があるのでしょう。それと同じくらい注目を集めているのが、『海老蔵二十四番』です。成田屋には、18の歌舞伎演目をまとめた『歌舞伎十八番』があります。これにならえば、『海老蔵二十四番』を出願したということは、海老蔵さんが新たな24の演目を制定するのではないかといわれているんです」(前出・別の歌舞伎関係者) 海老蔵は過去のインタビューで、《歌舞伎俳優は、歌舞伎という伝統文化を守るために存在しています。ですが、私の中では新しいこともしながら守る、その両論で進むことで伝統が守られるという発想です》と語っている。その言葉通り、こうした一連の行動は、歌舞伎界全体を思うがゆえという見方もある。「最近の海老蔵さんは、歌舞伎界きっての名門・成田屋の当主として、歌舞伎界を盛り上げて、しっかりと後ろの世代にバトンをつながなければいけないという責任感が強くなっているんです。バトンをつなぐうえで、お金も残してあげたいと考えているようです。というのも、この新型コロナの影響で、金銭的に苦労する歌舞伎役者が続出しました。海老蔵さんは歌舞伎役者たちに、“お小遣い”を渡して“援助”しているんです。この先、歌舞伎界を衰退させないためにも、お金が必要と痛感している。やり方をどうこういう人もいますが、海老蔵さんの気遣いについていこうと考える役者が増えているのも事実なんです」(前出・別の歌舞伎関係者) 周囲が戸惑いを見せようとも、たとえ敵を作ることになろうとも、海老蔵は改革を進めていく。すべては歌舞伎の伝統を守り、バトンをつなぐためなのだろう。※女性セブン2020年7月23日号
2020.07.10 07:00
女性セブン
タニマチとの会食後、マネジャーのごとく愛之助夫妻と並んで歩くAさん
片岡愛之助&藤原紀香夫妻が「魔女」霊能師に傾倒するまで
 片や養子として歌舞伎界に足を踏み入れ、逆境をはねのけてスターになった。片や華やかな芸能界から、梨園の妻となり、重圧に打ち克った。歌舞伎界で注目を浴びるおしどり夫婦。そのふたりに、ピタリと寄り添う女性がいる。独特な能力を持つという彼女の存在に、周囲が気を揉み始めている。 * 6月上旬の夜8時半過ぎ、東京の湾岸地区。タワーマンションが並ぶウオーターエリアを、帽子を目深に被ったひとりの男性が歩いている。 周囲を気にしながらも慣れた様子で歩を進め、あるマンションに入った。それから5時間後、男性はマンションから出てくると再び周囲を警戒。高級外車に乗り込み、真夜中の街に消えた。 この男性は、歌舞伎俳優の片岡愛之助(47才)だ。東京・歌舞伎座の『六月大歌舞伎』に出演中のこの時期、愛之助は週に1度はこのマンションを訪れている。 ある時はひとりで、またある時は女性と連れ立ってマンションに入る。その後、愛之助が入ったと思しき部屋の明かりが暗くなり、数時間経つと再び明かりが灯る。すっきりした表情の愛之助が出てきて、自宅とは別方向に車を走らせる――。そんなパターンが繰り返された。 * 愛之助は2016年3月に、女優の藤原紀香(48才)と結婚。推定2億円ともされる豪華な披露宴には錚々たるメンバーが顔をそろえ、ふたりの門出を祝福した。だが結婚生活は順風満帆とはいかなかった。 梨園の妻になって以降、紀香はさまざまなバッシングにさらされる。「梨園の妻は“出しゃばらずに夫を立てる”ことが何より求められますが、紀香さんは何をしても目立ってしまいます。結婚した年の秋に愛之助さんの主演作が公演初日を迎えた時、紀香さんが劇場ロビーに立つと、握手や写真撮影を求めるお客さんが紀香さんに殺到してしまい、『女優気取りで撮影会か』となじられたこともありました。あまりの逆風に『もう、どうしていいかわからなくて…』と涙ながらに心境を吐露したこともありました」(歌舞伎関係者) 華やかな芸能界から厳格な梨園に身を移し、孤軍奮闘だった紀香だったが、逆境を乗り越えていく。「紀香さんは本当によく頑張っていました。着物の着こなし、マナーをゼロから学び直していました。梨園の贔屓筋のおもてなしやお礼状もきれいな直筆でしっかりこなし、公演のチケットも紀香さんの差配でたくさん捌いた。紀香さん目当てのお客さんもいて、梨園からも一目置かれるように。最近は梨園の妻として評判がいい」(前出・歌舞伎関係者) しかし結婚から3年が経ち、夫婦の周囲には、再びさざ波が立ち始めているという。「紀香さんは梨園の妻が板についてきましたし、夫婦仲もいい。でも最近、愛之助さんと距離を置く人が出てきているのです」(前出・歌舞伎関係者)◆「私は魔女」でカラダの痛みだけでなく、心も癒す 愛之助・紀香夫婦と、密に行動を共にする女性が最近現れた。女性セラピストのAさんだ。彼女こそ、冒頭で愛之助が出入りした湾岸マンションの「住人」である。「彼女はマンションの最上階の一室で、完全会員制のヒーリングサロンを開いています。以前は別の場所で営業していましたが、ちょうど1年ほど前に、サロン兼自宅を湾岸エリアに移しました」(Aさんの知人) Aさんのブログには、「ヒーリングエネルギーが脳波に届く」や「病院で改善されない痛みをヒーリングエネルギーで緩和する」などのスピリチュアルなメッセージが並ぶ。 Aさんは、スピリチュアル業界では知る人ぞ知る人物だという。「ただのマッサージではありません。彼女は施術によって“オーラや魂が浄化される”と謳っていて、霊視やタロットカード占いも行います。自らを『魔女』と称することもある50代の女性で、“私はすごいパワーを持っている”と豪語している。セラピストというより、霊能師に近いのかもしれません。施術は1時間のセッションで3万円。カラダの痛みだけでなく、精神面まで癒すことができるとして、各界から注目されている。大手企業の重役などが、顧客に名を連ねているそうです」(前出・Aさんの知人) 愛之助も、その1人というわけか。なぜ愛之助はAさんの元に足繁く通うようになったのか――。「歌舞伎界が世代交代するなかで、市川海老蔵(41才)、松本幸四郎(46才)らと共に、次世代を担う1人と期待されているだけに気苦労も多い。精神的な重圧は相当なものですが、彼は苦労人で責任感が強いだけに、自分の悩みに周囲を巻き込みたくない。そこで頼りにしたのが、Aさんだったようです」(愛之助の知人) もともと愛之助は歌舞伎の家の生まれではなく、小学4年生で13代目片岡仁左衛門の部屋子として歌舞伎の世界に入り、19才で仁左衛門の息子・2代目片岡秀太郎の養子になって必死に芸を磨いた。部屋子とは、実子と同じように楽屋で行儀や芸を教えられる特別な弟子を指す。昨年3月、愛之助も片岡愛三朗を部屋子として弟子にとっている。「愛之助さんは、叔父の片岡仁左衛門の名を継ぐともいわれていましたが、愛之助の名前を守りながら一門を大きくしようと決意したようです。ただ、どこかで自身の子がほしいという思いも捨てきれていない。今年の1月に放送された密着番組で、愛之助さんの叔父が夫妻を前に“あんたら、はよ子供つくらなあかんわ”と話すシーンがあったんです。愛之助さんが“もういいですよ、この年やから”“部屋子をもらいました”と、紀香さんと共に笑ってやり過ごしたのですが、紀香さんの表情が翳ったようにみえました」(前出・歌舞伎関係者) ふたりは子供を望んで、占い師やセラピスト、風水師に相談するようになったという。「紀香さんはもともと風水へのこだわりをはじめ、神社の参拝やパワースポットへ行くなど、スピリチュアルな行いに感度が高い人。実際、結婚後も子宝を願って、いろいろな方法を試していましたし、水素水や宝石水など水へのこだわりも一層強くなっていきました」(紀香の知人) 一方、結婚前は無頓着だったという愛之助も、スピリチュアルな世界に傾倒していくようになる。「愛之助さんはマッサージでカラダのメンテナンスをするのはもちろん、メンタル面でもAさんを頼るようになっていった。もともと愛之助さんは、子供の頃から霊能力に興味があったそうです。過去にはテレビ番組で『子供の頃、神様に名前を呼ばれた』『死神が見えた』『神様にわからないことを聞くと答えが返ってくる』と語っていたこともありました。そんな愛之助さんだけに、Aさんに心酔するのに時間がかからなかったのかもしれない」(前出・愛之助の知人)◆名前は呼び捨て。タニマチとの会食にも同席する 愛之助は、6月1日に初日を迎えた六月大歌舞伎を終えたばかりだ。その初日後、築地の高級居酒屋にも愛之助と紀香、そしてAさんの姿があった。身なりのいいタニマチらしき夫婦たち10人ほどで、会食を楽しんでいたようだ。 店を後にして、何度も頭を下げる愛之助夫婦の横で、Aさんは堂々と立っていた。「確かに、初日の食事会にもAさんは来ていました。タニマチとの会食にAさんをよぶこともあるんです。その数日後、今度はAさんと友人が舞台を見ていたんですが、その日は舞台終了後に紀香さんが合流してお茶をしていました。Aさんは知人の紹介で愛之助夫妻と知り合ったそうです」(前出・歌舞伎関係者) スピリチュアル好きな夫婦がそろってAさんを頼ることは、決して不思議なことではない。しかし、前出の歌舞伎関係者は不安をこう口にする。「ただ、ふたりともあまりにAさんに傾倒しているようにみえる。この1か月の公演中も、何度Aさんと愛之助さんが会っていたことか。それどころか、Aさんは友人たちにも“この前、愛之助が…”と呼び捨てで話すんです。紀香さんもいる場所とはいえ、違和感があります」 確かに、愛之助、紀香、Aさん3人で行動を共にすることもあり、夫婦の信頼は窺える。しかし、愛之助がAさんのマンションを訪れるのは決まって夜の深い時間。公演中も毎週のように通い、注意深く周囲を牽制しながら入って行くのである。「紀香さんはスピリチュアルなことに理解がある。愛之助さんがカラダや心を見てもらいに行くといっても疑わないし、お互いに知る仲ですから変な嫉妬もしないでしょう。でも、一度Aさんの部屋に入ると4~5時間は出てこない。マッサージを5時間も受けるなんて…。しかも公演中に3度も4度もAさんの元に通っているのを聞いたら、誰だって心配せずにはいられないんです」(前出・歌舞伎関係者) 6月3日も、10日も、16日も、本誌が見る限り、公演を終えてAさんの元を訪れた愛之助がマンションを後にしたのは、決まって深夜1時を回った後だった。 愛之助とAさんはどういう関係なのか。話を聞くべく、愛之助が出入りしていたAさんのマンションを訪れ、インターホン越しに取材意図を伝えると、Aさんは記者を会員制サロンに招き入れた。 メゾネットタイプの室内にはマッサージ用のベッドが1つ設置されており、紀香直筆の手紙などが飾られている。かすかにヒーリング系のミュージックが流れる。「ウチはマッサージ店なの。あの夫婦とは家族のように仲よくしていて、地方にも一緒に付いて行っては、マッサージをすることもあるんです」──愛之助さんと男女の関係を心配する声もあるが。「うふふ。何もあるわけないし(笑い)」──マッサージ以外にも、霊視や占いもやられてるとか。「…何もないです。ただのマッサージだけよ」──タニマチとの会食にも同席しているようだ。理由は。「タニマチじゃないですよ。初対面の人もいたけど、あれは仲のいい昔からの友達です」──マッサージだけで5時間かかるんですか?「何言ってるの、短いくらいですよ。ちょっと待ってね」 そう言うとAさんは紀香に電話をかけ、記者に電話を渡した。紀香は落ち着き払った声で、「主人の女性問題を取材しても何もございませんので。はい、残念でした(笑い)」と答えた。“魔女”からヒーリングエネルギーを得たふたりは、どこに向かうのか──。※女性セブン2019年7月25日号
2019.07.11 07:00
女性セブン
脇役歌舞伎役者が大量廃業 タクシー運転手になるケースも
脇役歌舞伎役者が大量廃業 タクシー運転手になるケースも
 近頃、歌舞伎界では「三階さん」と呼ばれる役者たちが次々と辞めているのだという。三階さんとは、有名役者と違い役名もなければせりふもない端役で、正式には「名題下」といわれる俳優の一部。昔、控室が大部屋で、舞台からいちばん遠い三階にあったことから、そう呼ばれるようになった。 彼らは主役を引き立たせるために、「とんぼ(宙返り)」を切ったり、高い所から飛び降りたり、役者が乗る馬の脚や犬の鳴き声などを演じる。三階さんの多くは、一般家庭出身である。歌舞伎が好きで、若い頃にこの世界に飛び込んできた人々だ。 彼らは、1970年に歌舞伎俳優の後継者不足の悩みを解決するために設立された、一般家庭出身の俳優を育成する独立行政法人「日本芸術文化振興会」の研修を修了している。「梨園の御曹司や、子役の頃から幹部俳優の家に預けられる部屋子とは待遇がまったく違います。彼らは舞台を下りた後も、修業と称して師匠やその家族のお世話までする。しかも、ハードな割には給料が安く、月収は20万円にも満たないといいます。とんぼを切れば手当てがつきますが、どんなにとんぼを切っても、1か月1万円にしかなりません。とんぼを切りすぎて、体を痛めた役者もいました」(歌舞伎関係者) 厳しい環境でも、歌舞伎を支えてきた多くの三階さんだったが、近年、急に“廃業”を申し出る役者が増えたというのだ。◆タクシー運転手に転身する人も「『高麗屋』で名題下を務めていた松本錦次さんが、昨年3月末に廃業。“今後は一般の役者の道を目指します”とブログで明かしました。彼は40才目前でしたから、限界を感じたのでしょう。同じ『高麗屋』では、大学を中退してまで弟子入りした松本錦二郎さんが2016年に、特別待遇で『部屋子』となった松本錦政さんも今年の3月に廃業したのではないかといわれています」(別の歌舞伎関係者) 2015年10月に上演されたスーパー歌舞伎II『ワンピース』で人気があった『大和屋』の坂東三久太郎も2016年に廃業した。『橘屋』の坂東橘壽は2016年5月に30才近くなってから弟子入りしたことで注目されたが、2018年4月に廃業。合わせて10人以上の三階さんが辞めている。「彼らの多くが30代半ばから40代半ば。少ない給料や、役がもらえない、師匠やその家族の世話に明け暮れる日々に疑問を持つようになったのでしょう。 折しも今は売り手市場で転職が活発化しています。“転職するなら今しかない”という思いが彼らの頭をよぎったのかもしれない。一般の俳優になったり、新派に行って俳優を続ける人だけでなく、サラリーマンになったり、タクシー運転手になった人もいます」(前出・別の歌舞伎関係者) 最近では、研修中に辞めてしまう研修生も続出しているという。「現在研修中で3月末に卒業する23期生は9人いたのに、今は6人に減ってしまった。三階さんの相次ぐ廃業を見ていれば、彼らも考えるところはあるのでしょう」(前出・別の歌舞伎関係者) こうした負の連鎖を元歌舞伎役者は危惧する。「歌舞伎は主役だけでは成り立ちません。自らを“背景”と称する三階さんらがいることで、芝居ができる。海老蔵さんや松本幸四郎さん(46才)ら脂がのっている時期の花形役者を支える存在がいなくなるというのは、歌舞伎の根底を覆すことになりそうです」 その事態に、歌舞伎関係者は危機感を強めているようだ。 松本幸四郎は昨年3月、自らのホームページに《歌舞伎俳優見習いを募集しています》と掲載した。「『高麗屋』という超名家が、襲名披露公演中に悲痛な呼びかけをしたことで、歌舞伎界では大きな話題になりました。人材不足に悩んでいるのは、どこの家でも同じなんです」(前出・別の歌舞伎関係者) まさに今、市川海老蔵が「六本木歌舞伎」等で試みている新たな取り組みも、人材不足解消の一助になり得る。「海老蔵さんはそういった状態に困惑しながらも、なんとか三階さんたちを成長させようとしています。よそを辞めたお弟子さんを拾ったり、違う家の役者さんを自分のところで積極的に使っています。六本木歌舞伎など、現代劇に近い演目も上演しているので、その舞台で三階さんにせりふをあげ、“頑張れば役がつく”“あきらめずにやってみよう”と、彼らの気持ちを懸命に拾い上げようとしています」(スポーツ紙記者) 歌舞伎界の窮地にどう立ち向かうか。海老蔵らの改革に注目したい。※女性セブン2019年3月21日号
2019.03.09 07:00
女性セブン
染五郎、團子、勸玄など未来の歌舞伎スター勢ぞろい
染五郎、團子、勸玄など未来の歌舞伎スター勢ぞろい
 先日、八代目市川新之助の襲名発表をした堀越勸玄くんをはじめ、歌舞伎界は今、次世代を担うキッズスターたちの宝庫だ。新時代に歌舞伎界の“シン”となるスター候補生たちを今から知っておいても損はしません!◆市川染五郎 初舞台は2009年6月『門出祝寿連獅子』。2018年1月に祖父・松本白鸚(76才)、父・幸四郎と共に高麗屋三大襲名披露興行の『壽 初春大歌舞伎』で、市川染五郎を八代目として襲名した歌舞伎界の若きプリンス。襲名披露会見では「『勧進帳』の弁慶をやりたい」と憧れの役を明かした。欅坂46・平手友梨奈のファン。【Profile】屋号:高麗屋父親:松本幸四郎 生年月日:2005年3月27日◆中村勘太郎(7才) 2017年2月『門出二人桃太郎』で初舞台。同舞台の発表会見で、父・勘九郎は勘太郎について「普段はおとなしい」と明かしたが、舞台の上では鬼役の勘九郎を相手に刀を使った立ち回りを堂々と演じきった。ウルトラマンが大好き。【Profile】屋号:中村屋父親:中村勘九郎 生年月日:2011年2月22日◆中村長三郎(5才) 兄・勘太郎と共に初舞台に立った『門出二人桃太郎』は、3才8か月で迎えた。初舞台発表会見で、勘九郎から「今日は静かにしていますが、家の中では大変です」と言われたやんちゃな次男坊。初舞台でも元気いっぱいに演じ、「暑かった」と感想を。【Profile】屋号:中村屋父親:中村勘九郎 生年月日:2013年5月22日◆市川團子(15才) 2012年スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』のワカタケルで初舞台。昨年10月の京都・南座のお練りに参加した際には「改めて、精進しようと感じさせていただきました」とコメントするなど、年齢以上の風格を漂わせている。父・中車(香川照之)が継ぐことができなかった市川猿之助の名跡の後継者となれるか!?【Profile】屋号:澤瀉屋父親:市川中車 生年月日:2004年1月16日◆堀越勸玄 4才の時に史上最年少で宙乗りを成功させるなど、幼いころから名門・成田屋の御曹司らしさを発揮している勸玄くん。2015年11月、2才の時に『吉例顔見世大歌舞伎』で初お目見え。 2020年5月に市川團十郎となる父とともに、市川新之助を襲名する。2015年11月の初お目見えの際は将来の夢を「王子様」と答えていたが、襲名発表会見では「遊びよりもお稽古が好き」と即答。その様子に「歌舞伎の家に生まれてきてよかったのでは」と海老蔵も顔をほころばせた。【Profile】屋号:成田屋父親:市川海老蔵 生年月日:2013年3月22日※女性セブン2019年2月7日号
2019.01.29 07:00
女性セブン
長嶋一茂と松本幸四郎「カズさん」「幸ちゃん」と呼び合う仲
長嶋一茂と松本幸四郎「カズさん」「幸ちゃん」と呼び合う仲
 幼稚園から小学校、中学校までエスカレーターで一緒。父母の参加行事も多く、家族ぐるみのつきあいは珍しくない。とはいえ、この家族の親密さは特別なようで…。「今年になって、長嶋一茂さん(52才)は初めて歌舞伎を観に行ったんです。松本幸四郎さん(45才)の襲名披露公演です。一茂さんの双子の娘さんと幸四郎さんの息子・市川染五郎さん(13才)は今、同じ学校の同級生。幼稚園から一緒なのでもちろん昔からよく知る仲ですが、ここ最近さらに親しくなった感じがします」(芸能関係者) 朝の情報番組からゴールデンのバラエティー番組までひっぱりだこで、10月には冠番組『ザワつく!一茂良純時々ちさ子の会』(テレビ朝日系)がスタートした一茂。一方の幸四郎は今年1月に37年ぶりに親子3代同時襲名を行い、息子の染五郎も「美しすぎる歌舞伎プリンス」として注目度が急上昇。お互い目まぐるしい活躍だったが、プライベートで2人は“カズさん”“幸ちゃん”と呼び合う仲だというのだ。「幸四郎さん、襲名前はずっと“染ちゃん”と呼ばれていたので、この呼び方はまだ慣れないそう(笑い)。そんなお2人の共演も今年はなぜか多かった。1月の『ぴったんこカン・カン』(TBS系)で幸四郎・染五郎親子が安住紳一郎アナ(45才)となじみの店を回っているところに、ゲストとして登場したのが一茂さん。染五郎さんの本名・齋(いつき)という名前から『いっくん』と呼んでいました」(テレビ局関係者) 3月に『くりぃむクイズ ミラクル9』(テレビ朝日系)、5月には『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)で共演。「『THE 夜会』では、2人のお子さんが通う学校で起きた江角マキコさんの『落書き事件』に触れる場面もあって驚きました」(前出・テレビ局関係者) なぜここまで親しくなったのか。「一茂さんの長女と染五郎さんが同じクラスで仲がいいようです。お互いの家を行き来することもあるそう。幸四郎さん一家はジャイアンツファン。パパ同士話したら気も合うし、自然と家族の結びつきも強くなった。一茂さんは気が早くも“まさか将来本当の家族になっちゃったりして”なんて冗談を飛ばすほど。お互いの奥さんがしっかり者ですし、いい距離感で家族づきあいができるんでしょうね」(両家を知る学校関係者) 野球と歌舞伎の異色コラボが始まるかも。※女性セブン2019年1月1日号
2018.12.14 16:00
女性セブン
八代目・市川染五郎「頭の中の99%は歌舞伎が占めている」
八代目・市川染五郎「頭の中の99%は歌舞伎が占めている」
“衝撃の美少年”として、歌舞伎ファンの女性から絶大な注目を集める八代目・市川染五郎が本紙・女性セブンに初登場。13才とは思えぬ艶やかなオーラをまとう少年は、役者としての情熱、父への敬意、大好きな歌舞伎への思いを語る一方で、中学生らしい日常も明かしてくれた。 力強く凜々しい眉に、涼やかなまなざし──13才のあどけなさの中にハッとする色気をたたえ、“衝撃の美少年”と注目を集める、歌舞伎役者の八代目・市川染五郎。 1月に祖父の二代目・松本白鸚(76才)、父の十代目・松本幸四郎(45才)と共に37年ぶりとなる三代同時襲名を果たした。「昨年までは松本金太郎(四代目)という名で活動していたので、全然違う名前になったなという感覚です。市川染五郎は父が長年名乗ってきた名前なので、やはり父のイメージが強く、しばらくは“染五郎”と呼ばれるのに慣れませんでした。父とは先輩と後輩でもあり、師匠と弟子でもあり、いちばん憧れている役者です」(染五郎・以下同) 尊敬する父から継いだ大切な名で、このたび、初の単行本『儚 市川染五郎』(講談社)を上梓。13才の染五郎の今がギュッと詰まっている。「襲名を機に、これまでの歩みを残しておきたいという気持ちが生まれたんです。今は通過点で、これから自分がどう変わっていくかもわからない。この本を通じて過去と現在の自分、そして未来へと続いていく自分を見ていただけたら」 2才で初お目見得、4才で初舞台を踏んだ少年は、歌舞伎への思いをまっすぐに語る。「ただただ、歌舞伎が好きという気持ちを支えにやってきた感じです。常に歌舞伎のことを考えていて、ぼくの頭の中の99%は歌舞伎が占めています。残り1%が学校生活や、その他もろもろ、欅坂46とか(笑い)。 センターの平手友梨奈さんのファンで、先日対談できて嬉しかったです。目標は、祖父や父のように新作歌舞伎を作ること。今、台本を書いているのは“歌舞伎役者の人生”。主人公の歌舞伎役者が、自身が演じる悪役に憧れるあまり、その役に入り込んで、役と同じ悪行を現実の世界でもしてしまう。…結末はね、まだ考えてないんですよ」 大舞台への夢を見つめて、瞳をキラキラと輝かせる。「自分を入り口に、同世代のかたが歌舞伎に触れて、好きになってくれたら。敷居が高いと思っているかたも、一度観ていただけたらイメージが変わると思います。そのために、よりよい舞台をお見せできるように頑張ります」 歌舞伎界の“大向こう”まで見据えた頼もしい言葉に、思わず「よっ! 八代目!」と声を掛けたくなった。Q:好きな女の子のタイプは?A:「(う~んと悩んで)趣味が合う人、とかですかね。自分があまり話すのが好きじゃないので(苦笑)、それを補ってくださる人がいいかな。おしゃべりを聞いているのは好きですよ」Q:つるつるのお肌の秘訣は?A:「普段は特別なことはしませんが、お芝居が続いて化粧で肌が疲れてくると、化粧水や乳液を使うことも。父が監修した隈取のフェースパックをふざけて付けてみたこともあります。父の考えることはおもしろいなって思いました(笑い)」Q:学校生活のお楽しみは?A:「友達の間で『アイデンティティ』というホラーゲームが流行っています。仲間と協力して暗号を解きながら脱出する鬼ごっこみたいな対戦ゲームです。得意科目は国語で、苦手なのは数学と英語。ペンケースは大好きなブラウン(LINEキャラクター)です!」※女性セブン2018年11月22日号
2018.11.14 16:00
女性セブン
市川海老蔵 弟分・坂東巳之助の披露宴欠席の無念
市川海老蔵 弟分・坂東巳之助の披露宴欠席の無念
《いまママがいない事を悲しんで涙ながしていました。勸玄が明確に認識して涙を流した事を初めて見ました。 わかるよ。としか言えない父親、抱きしめるしかできない父親、辛いです。母親の温もりを沢山感じさせてあげたい思いが私の中で大きなものとなっています。》 1月日、市川海老蔵(40才)はブログにそう綴った。麻央さん(享年34)が天国へと旅立ったのは、2017年6月22日のことだった。その翌日、公演中の海老蔵に連れられた勸玄くん(4才)は、舞台裏で麗禾ちゃん(6才)や他の出演者たちとの変顔ごっこや追いかけっこに、無邪気な声をあげていた。それから半年以上の月日が経ってはじめて、勸玄くんは、そこにあるはずの「母の愛」を失ったことに気づいたのだろう。 海老蔵が、父の葛藤を吐露した翌28日、帝国ホテル(東京・千代田区)の孔雀の間で、盛大な結婚披露宴が行われた。中心にいたのは、坂東三津五郎さん(享年59)と元タカラジェンヌの寿ひずる(63才)の長男・坂東巳之助(28才)だった。 松本白鸚(75才)をはじめ、松本幸四郎(45才)、中村芝翫(52才)・三田寛子(52才)一家、片岡愛之助(45才)・藤原紀香(46才)夫妻、中村勘九郎(36才)、市川猿之助(42才)、香川照之(52才)、市川右團次(54才)、中村獅童(45才)、尾上松也(33才)といった豪華な顔ぶれが集結。歌舞伎界以外からも、奥田瑛二(67才)・安藤和津(69才)夫妻などが出席した。「司会を務めたのは松尾貴史さん(57才)。キャビアや高級食材をふんだんに使った超豪華な料理に驚かされました。花嫁が以前、サンリオピューロランドに勤めていたそうで、余興にキティちゃんが登場して社交ダンスを披露したりと大盛り上がりでした」(参加者) 会場には海老蔵の母・希実子さんの姿もあった。「もともと、三津五郎さんと(海老蔵の父)團十郎さんの仲がよくて、團十郎さんが病に倒れたときには、『勧進帳』の弁慶の代役を三津五郎さんが務めたほど。三津五郎さんは海老蔵くんにも目を掛けていましたし、海老蔵くんも父の恩人でもある三津五郎さんを心から尊敬していました。三津五郎さん亡き後は、巳之助くんのことを弟のようにかわいがっていました。ところが、披露宴に海老蔵くんは出席していなかったんです」(別の参加者) 成田屋の跡取りに生まれた重圧で、かつて歌舞伎の世界への反発を繰り返した海老蔵。一方、巳之助は三津五郎さんが寿と離婚し、2年ほどで父が離婚原因と噂された近藤サト(49才)と再婚したことに不信感を強め、その後高校を中退。とんかつ店でアルバイトするなど、歌舞伎の世界から完全に離れた時期がある。「巳之助さんが再び歌舞伎俳優を目指そうとしたとき、相談に乗っていたのが海老蔵さんだそうです。昨年7月の歌舞伎座公演では、海老蔵さんの親獅子・巳之助さんの仔獅子で『連獅子』を演じました。連獅子は、親獅子が仔獅子を谷底に突き落として成長を見守るというもの。三津五郎さんに代わって、巳之助さんを見守っているという海老蔵さんからのメッセージとも思えたほどです」(歌舞伎関係者) そんな弟分の晴れの日に、なぜ海老蔵は姿を見せなかったのだろうか。「麻央さんの“喪中”のため、慶事に顔を出すことができなかったんです。神道では、故人の魂が和み鎮まるのに1年かかるという考えがあるそうで、それがいわゆる喪中に当たるそうです。駆けつけたい思いはあったでしょうが、その場に行くことができなくても、巳之助さんに心から祝福のエールを送っていたと思いますよ」(前出・歌舞伎関係者) 2人がまた並び立つ日が楽しみだ。※女性セブン2018年2月15日号
2018.02.02 07:00
女性セブン
12才で自作歌舞伎上演、市川染五郎、その成長の楽しみ方
12才で自作歌舞伎上演、市川染五郎、その成長の楽しみ方
 その美少年ぶりで注目を集める歌舞伎界の新星が、新・市川染五郎だ。ネットメディアで『恋する歌舞伎』などの連載を持つ歌舞伎ライターの関亜弓さんがその魅力について解説する。 * * * 高麗屋三代同時襲名の目玉の1つとなったのが、弱冠12才で八代目を襲名した染五郎くんです。長いまつげにスッと通った鼻筋、憂いを秘めた表情が印象的な美少年。 昨年8月、『スッキリ』(日本テレビ系)で、彼の特集が放送されると「一目惚れした」「少女漫画に出てきそう」「12才とは思えない色気。末恐ろしい…」と、普段歌舞伎に関心のない女性たちのハートまでもわしづかみにしました。「プリンス」と称される染五郎くんは、お祖父さまとお父さまだけではなく、叔母さまは女優・松たか子さん(40才)という、日本を代表する芸能一家のサラブレッドに生まれ育った。そのためか普通の人が努力してもなかなか身につけることのできない「品格」と「オーラ」がすでに備わっています。 松本金太郎時代から舞台で存在感があり、素顔も「かわいい」と評判だった染五郎くんへの周囲の期待値は高く、同世代の市川中車さん(香川照之)の愛息・團子くん(13才)とのコンビも注目されています。  2013年に国立劇場での『春興鏡獅子』で共演してから、2人が舞台で一緒になる機会は多く、2016年から2年連続歌舞伎座で上演された『東海道中膝栗毛』では、ダブル主演の染五郎(現幸四郎)・猿之助に次ぐ準主役を2人で務めました。 2人は同じ中学校に通い、プライベートでも仲良し。ただし團子くんが染五郎くんを本名の齋いつきから「いっくん」と呼ぶのに対して、染五郎くんはシャイなのか、「ねぇ」「あのさ」と声を掛けるそうです。 亡くなった(中村)勘三郎さんと(坂東)三津五郎さんのように、日常からお互いのことを理解していると舞台上でも息が合うケースが多い。将来が楽しみなコンビです。 また染五郎くんは中学生らしからぬ、独特の感性を持っています。歌舞伎が好きすぎるのか、自宅では自らミニチュアの劇場『犬丸座』を作って、ぬいぐるみを主人公に自作の歌舞伎を上演しているそうです。しかも、スモーク代わりにドライアイスを使って演出するなど、かなり本格的。昔から仏像にもハマっていて、舞台をやり遂げたご褒美に「不動明王」をリクエストしたと聞いています。 今回、初めて染五郎くんに興味を持って、ぜひ舞台を見てみたいという人には、こんな楽しみ方をおすすめします。今の“美少年”ぶりを堪能するのはもちろんですが、これから変声期を迎え、体格も男らしくなってくる。ただ舞台を見るだけでなく、10年、20年と時間をかけて、役者の成長を見届けることも歌舞伎の醍醐味の1つだと思います。 そしてお祖父さま、お父さまが得意とし、本人も「いちばんやってみたい」と公言している高麗屋のお家芸「弁慶」を、いつ、どのように演じるのかにも注目したい。 大幹部たちの孫世代にあたる染五郎くん。この世代には團子くん以外にも、市川海老蔵さんの息子・勸玄くん、尾上菊之助さんの息子の和史くんなど、将来が楽しみな子ばかり。これから成長していく彼らがどんな舞台を見せてくれるのか。今からワクワクしています。※女性セブン2018年1月18・25日号
2018.01.16 07:00
女性セブン
松也、巳之助ら歌舞伎平成世代 次々と繰り出す新たな取り組み
松也、巳之助ら歌舞伎平成世代 次々と繰り出す新たな取り組み
 二代目松本白鸚(75才、元・松本幸四郎)、十代目松本幸四郎(44才、元・市川染五郎)、八代目市川染五郎(12才、元・松本金太郎)の三代同時襲名に加え、市川猿之助(42才)、尾上菊之助(40才)ら、市川海老蔵(40才)世代の活躍など、注目を集める歌舞伎界。次世代の台頭も目立つ。 その筆頭格が、前田敦子(26才)との熱愛で一躍、世に名が知れ渡った尾上松也(32才)である。血縁を重視する歌舞伎界で、松也はいわゆる“御曹司”ではなく、弟子筋の家系に生まれたため、その時点で大きなハンディを背負うこととなる。 そんな幼き日の松也に目をかけたのが海老蔵だった。松也の母・河合盛惠さんが語る。「海老蔵さんは昔から華があって無邪気ないい人ですよ。松也は小さい頃から海老蔵さんが大好きで、楽屋で『新之助のお兄ちゃん』と言っては海老蔵さんを追いかけ回してました。海老蔵さんからは『ずっと松也がくっついてきてうるさい』と言われましたけど、私が『それぐらい大好きなのよ』と伝えると、『そっか』と笑ってかわいがってくれました」 子役時代こそ舞台に出ずっぱりだったが、周囲からは「良い役がもらえるのは子役のうちだけ。大人になったら厳しい」と心ない言葉が耳に入ることも。その言葉通り、2005年、松也が20才の時に父・松助が亡くなると不遇の時代を迎える。「芸の虫だった主人も、いつも回ってくるのは脇役ばかりで、ストレスを溜め込んでいるように見えました。そんな主人の苦悩する姿を目の当たりにしていますから、役が付かず悶々としている松也に“大川橋蔵さんは映画に出てスターになった。あなたも歌舞伎座の外で名前を売ってみなさい”と発破をかけました」(盛惠さん) くすぶっている松也の飛躍のきっかけを与えたのも海老蔵だ。2008年のこんぴら歌舞伎で海老蔵が座頭を務めた際は、松也を一座に同行させ、大きな役に抜擢して、女形だけでなく立役も演じられることを世に示した。母の言葉や海老蔵に刺激された松也は2009年から自主公演『挑む』を年1回のペースで続けている。 歌舞伎役者が自主公演を行う意味について、ネットメディアで『恋する歌舞伎』などの連載を持つ歌舞伎ライターの関亜弓さんが解説する。「自主公演は若い役者が自らお金を出して企画を立て、普段はできない大きな役を先輩がたに教えを請いながら演じる。その中で“自分がなりたい役者”像を創り上げていくのではないでしょうか」 松也は忙しい仕事の合間を縫って、自らスポンサーを探して資金をかき集め、自主公演を実現させたという。「松也は自分の力で周囲に実力を認めてもらおうと必死でした。親友の七之助くんから“自主公演におれも出してくれ”と頼まれても、“まだ世に出ていない、自分が見出した役者と一からやってみたい”と断った。それほど自主公演に懸けていたんです」(盛惠さん) ◆斬新な取り組みを次々と成功させた中村勘三郎 その甲斐あってか、松也は2015年から“若手の登竜門”とされる『新春浅草歌舞伎』で、リーダーとして坂東巳之助(28才)や中村隼人(24才)など御曹司たちを引っ張っている。彼らの活躍が客層にも大きな影響を与えている。「若手の活躍により、劇場に足を運ぶ10代や20代の若い女性が増えています。なかでも、『スーパー歌舞伎II「ワンピース」』で存在感をみせた巳之助さん、隼人さん、坂東新悟さん(27才)、尾上右近さん(25才)の人気はめざましく、楽屋口で出待ちする女の子まで。『新春浅草歌舞伎』も世代交代がなされた当初は、みなぎるエネルギーが印象的でしたが、近年は“興行として成功させる”“お客様を楽しませる”という気概が伝わってきて非常に頼もしく感じます」(関さん) 彼らは「平成世代」らしく、SNSを活用してセルフプロデュースしたり、写真集を発売したり、積極的にテレビドラマやバラエティー番組に出演したりと、これまで歌舞伎を見たことのない層に歌舞伎の魅力をアピールして舞台に呼び込む。こうした軽やかな活動も若い世代の特徴だ。 歌舞伎界の慣習にとらわれることなく、斬新な試みを次々と成功させた先駆者といえば、亡くなった中村勘三郎さん(享年57)である。彼は生前、テレビの密着番組で弟子に対して「このお弟子さんは、一生主役をやることはできない」というナレーションに激怒したことがあった。そして勘三郎さんはこう言ったという。 「こいつが主役を張れるような時代をつくるのが、おれたちの仕事だ」 残念ながら勘三郎さんは志半ばでこの世を去ったが、その魂は海老蔵に受け継がれている。『歌舞伎 家と血と藝』(講談社)の著者である中川右介氏が言う。「歌舞伎界の頂点に立つ市川宗家の御曹司が、門閥外の実力ある不遇な役者を積極的に登用することで、家系重視の歌舞伎界が大きく変わる可能性があります」 新・染五郎を襲名した金太郎を中心に孫世代も活気づいている。特に海老蔵の息子・勸玄くんが母・麻央さんの死から約2週間後の『七月大歌舞伎』で史上最年少の宙乗りを披露した姿は、多くの人々の涙を誘った。※女性セブン2018年1月18・25日号
2018.01.15 07:00
女性セブン
香川照之の歌舞伎入りで憂き目に遭った右團次、海老蔵に合流
香川照之の歌舞伎入りで憂き目に遭った右團次、海老蔵に合流
 2017年末、久しぶりに歌舞伎界の明るいニュースがあった。二代目松本白鸚(75才、元・松本幸四郎)、十代目松本幸四郎(44才、元・市川染五郎)、八代目市川染五郎(12才、元・松本金太郎)を三代同時に襲名したのだ。三代同時襲名は37年ぶりのこと。また、二代続けての三代同時襲名は歌舞伎史上初めてだ。 そして、この三代同時襲名は「歌舞伎新時代幕開け」の序章だという声もある。この歌舞伎界新時代の旗手となるのは、市川海老蔵(40才)だといわれている。海老蔵には働きすぎの歌舞伎界において休演日を設けるよう働きかけたり、W主演を推進するなど、「働き方改革」を進めるなどの注目が集まっている。 さらに、もう1つ海老蔵が進めるのが“新たな力”の活用だ。代表的な例が憂き目に遭っていた市川右團次(54才)との合流である。 成田屋の弟子筋にあたる澤瀉屋(おもだかや)は「スーパー歌舞伎」の創設者として名を馳せた市川猿翁(78才、三代目市川猿之助)が門閥にこだわらず、一般家庭出身の役者を積極的に受け入れて育てていた。 上方の日本舞踊の家に生まれた右團次は11才で澤瀉屋の門を叩いて以降、“長男”として一門を盛り上げ、猿翁の後継者と目された。 だが、2011年に三代目の実子である市川中車(52才、香川照之)が歌舞伎界入りしたことで、右團次を取り巻く状況は一変した。「中車の歌舞伎界入りと同時に猿翁は、一度は澤瀉屋を出ていった猿之助(当時・亀治郎)を呼び戻し、四代目を継がせました。猿翁と血縁で結ばれた中車と猿之助の登場で澤瀉屋は“親族”で固められることとなりました。それは“実力主義”だった澤瀉屋にとっては一大事でした。これによって、後継者候補筆頭だった右團次さんは徐々に活躍の場をなくしていきました」(歌舞伎関係者) 苦境に陥った右團次に手を差し伸べたのは、ほかならぬ海老蔵だった。『歌舞伎 家と血と藝』(講談社)の著者である中川右介氏はこう語る。「海老蔵のサポートもあり、右團次は2017年1月に『三代目市川右團次』を80年ぶりに復活させて襲名。屋号も澤瀉屋から高嶋屋に変更しました。それによって自由度が増し、 以前から右團次は海老蔵が座長の公演に呼ばれていましたが、さらに距離は縮まり、今では存在感のある敵役として、海老蔵一座には欠かせない存在となった」 右團次はドラマ『陸王』(TBS系)に出演するなど、最近は歌舞伎以外の分野でも活躍を見せている。海老蔵、尾上菊之助(40才)、市川猿之助(42才)、松本幸四郎(44才)だけでなく、尾上松緑(42才)、中村勘九郎(36才)・七之助(34才)ら、「海老蔵世代」は働き盛り。歌舞伎界は収穫期を迎えている。※女性セブン2018年1月18・25日号
2018.01.14 16:00
女性セブン
市川海老蔵が歌舞伎界の“働き方改革”に着手、休演日設定も
市川海老蔵が歌舞伎界の“働き方改革”に着手、休演日設定も
 2017年12月11日、二代目松本白鸚(75才、元・松本幸四郎)、十代目松本幸四郎(44才、元・市川染五郎)、八代目市川染五郎(12才、元・松本金太郎)を三代同時に襲名した。 三代同時襲名は37年ぶり、二代続けての三代同時襲名は歌舞伎史上初めてのこと。そして、この三代同時襲名は「歌舞伎新時代幕開け」の序章だという声もある。 この歌舞伎界新時代の旗手となるのは、もちろん市川海老蔵(40才)だ。すでに彼はニューリーダーとしての自覚を持ち、旧態依然の歌舞伎界を変革しようと動き始めている。その1つが歌舞伎界の「働き方改革」である。『歌舞伎 家と血と藝』(講談社)の著者である中川右介氏が言う。「戦後、歌舞伎は『昼夜2部制・25日間興行』が不文律で、公演が終わっても、すぐに次の稽古が始まり、役者が休む時間はほとんどありません。売れっ子の役者ならさらに合間を縫ってテレビや映画にも出演します。市川團十郎(享年66)や中村勘三郎(享年57)が若くして亡くなったのは、いわゆる“歌舞伎座の呪い”(*注)ではなく、端的に“働きすぎ”が原因だと考える役者も少なくないのです」(*注:2010年4月に旧歌舞伎座を閉場したことを機に歌舞伎界の重鎮の死去など不幸が重なった件)“不世出の女形”と称される坂東玉三郎(67才)だが、近年はめっきり出演が減っている。一部では60代半ばとなった玉三郎にとって25日連続公演が体力的に厳しくなっているのかもしれないと囁かれている。 だが、そんな状況下でも歌舞伎界は変わろうとはしない。「(興行主の)松竹芸能としては休演日を設ければ収入減となるので1日たりとも休みたくない。昼の部か夜の部、どちらか片方でも休めばチケット代だけで3000万円の売り上げ減となり、弁当やお土産の売り上げも含めれば、さらに大きな損失となってしまうので、悪しき慣習を続けている」(中川氏) 目先の利益ばかりを優先する松竹に対して、声を上げたのが海老蔵だった。「海老蔵の祖父・十一代目團十郎も昼夜2部制に異議申し立てをしたが、他の役者が同調しなかったため、孤独な闘いを強いられ、結局胃がんのため1965年に56才で亡くなりました。 父も白血病で早くに亡くした海老蔵は祖父の遺志を受け継ぎ、不退転の決意で松竹を説得した。その結果、昨年7月に海老蔵が座長を務めた歌舞伎座公演では、昼夜1日ずつではありますが休演日が設けられました。これは歌舞伎史上に残る大事件といっても過言ではありません」(中川氏) 50年かけて祖父の“悲願”を実現した昨年7月12日、海老蔵は自身のブログにその喜びを綴っている。〈今日は歌舞伎座史上初の夜の部お休み。歴史的快挙と私はおもう。そしてこれが続く事が未来の歌舞伎役者のためでありお客様のためでもある〉 さらに今年2月に歌舞伎座で上演する『仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場』では、「片岡仁左衛門(73才)×玉三郎」と「海老蔵×尾上菊之助(40才)」のコンビが一日交代で出演するWキャスト方式が執られている。 海老蔵は伝統と格式を守りながら少しずつ改革を進めているのだ。「海老蔵の心中には、自分たちの下の世代、勸玄くん(4才)が中心を担う時代になった時に働きやすい環境をつくってあげたいという思いが強いのでしょう。将来の歌舞伎界まで見据えた上での新時代のリーダーらしい行動です」(歌舞伎関係者)※女性セブン2018年1月18・25日号
2018.01.13 16:00
女性セブン
市川海老蔵の團十郎襲名は既定路線 “新・團菊”揃い踏みも
市川海老蔵の團十郎襲名は既定路線 “新・團菊”揃い踏みも
 400年の歴史を誇る伝統芸能の歌舞伎だが、2017年は暗いニュースが目立った。5月に中村獅童(45才)の肺腺がんが見つかり、6月には市川海老蔵(40才)の妻・小林麻央さん(享年34)が乳がんのため、この世を去った。10月には『スーパー歌舞伎II 「ワンピース」』の公演中の事故で市川猿之助(42才)が左腕開放骨折という役者生命を脅かす重傷を負った。 そればかりではない。近年、歌舞伎界を襲う不幸は止まらない。中村勘三郎さん(享年57)、市川團十郎さん(享年66)、坂東三津五郎さん(享年59)と、歌舞伎界は相次いで巨星を失っている。「この“負の連鎖”は2010年4月に旧歌舞伎座を閉場したことを機に不幸が重なったため、“歌舞伎座の呪い”と呼ばれています。暗い話題が続いた歌舞伎界にとって、高麗屋の三代同時襲名は久々の明るいニュースとなりました」(歌舞伎関係者) 2017年12月11日、二代目松本白鸚(75才、元・松本幸四郎)、十代目松本幸四郎(44才、元・市川染五郎)、八代目市川染五郎(12才、元・松本金太郎)を三代同時に襲名した。三代同時襲名は37年ぶり、二代続けての三代同時襲名は歌舞伎史上初めてのことである。そして、この三代同時襲名は「歌舞伎新時代幕開け」の序章だという声もある。「歌舞伎の興行主の松竹としては、日本の伝統文化である歌舞伎を2020年の東京五輪で世界にアピールしたいという思いがあります。その時、歌舞伎界トップの『市川團十郎』が不在という事態は何としても避けたい。そのため東京五輪までに海老蔵が十三代目を継ぐのは既定路線といわれています。その際は海老蔵の息子・勸玄くん(4才)が『八代目市川新之助』を襲名するダブル襲名になるでしょう」(前出・歌舞伎関係者) 市川宗家・成田屋に受け継がれる「市川團十郎」は、歌舞伎界で最も権威のある大名跡であり、2013年に十二代目が逝去後は空位のままとなっている。新・團十郎誕生を盛り上げるため、水面下ではこんな壮大な計画が進んでいるという。「高麗屋の三代同時襲名の後、團十郎との『團菊』コンビで知られ、成田屋と並ぶ名門・音羽屋の尾上菊之助(40才)が『八代目尾上菊五郎』を襲名するという構想があるようです。『菊五郎』を海老蔵と同じ年の菊之助に継がせることで、團十郎襲名への地ならしにもなる。海老蔵と菊之助で『新・團菊』の揃い踏みとなれば、これほどおめでたいことはありません」(前出・歌舞伎関係者) 東京五輪に向けて、高麗屋、音羽屋、成田屋と歌舞伎の名門が立て続けに代替わりする。何ともドラマティックな筋書きである。※女性セブン2018年1月18・25日号
2018.01.12 16:00
女性セブン

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