細野:そうなんですよね。まず、基本的には、どんな映画でも、上映をしてくれる映画館に興行収入の半分が入ります。つまり『カメ止め!』の場合は映画館に15億が入ります。残りの15億円のうち、2割は配給会社と決まっていて、あとの8割は権利元の会社となります。『カメ止め!』の場合は権利元がENBUゼミナールだから、もしも上田監督が『カメ止め!』の制作費を出して権利があれば、ENBUゼミナールから受け取ることができますが、今回は映画の公開に関しては、受け取ることができないんですよね。
ふくだ:でも、ほんとに夫がメディアとかに出たときの出演料だったりとか、そういうもので今までよりは多少いただく額は大きくはなりましたけど。ただ、今は夫も忙しいし、私も子育てしているしで、あまり生活自体は変わってなくて。大きな変化と言えば、そのヒット前とヒット後で、夫が家にいないことが増えたぐらいなことなので…。
細野:でも、上田監督が忙しいのは注目されていることで良いことですよね。しかも、12月5日にはDVDも発売になって、この2次使用に関しては別のルールがあって、基本的には監督と脚本家には、それぞれ定価の1.75%が入りますね。今回は監督と脚本の両方を担当したので、DVDの値段を3000円とすると、1枚売れると105円、10万枚売れると1050万円と、一気に家計が明るくなりそうですね。
ふくだ:そうですね。あとは、おかげで次の作品のオファーもいただいていて、自主制作のように、持ち出しがないだけでもありがたいです(笑)。これでやっとエレベーターのある所に引っ越しができそうです。今、エレベーターなしの5階に住んでるんですけど、この子を抱えて、ベビーカーと荷物もあってとかだと本当に大変で、エレベーターがあるおうちに住みたいねって言ってて(笑)。
細野:エレベーターなし5階。それは大変ですね。今は家賃はいくら位ですか?
ふくだ:今は9万5000円で3LDKですね。で、その引っ越すときに、同じ立地でエレベーター付きで同じ間取りの物件だと2万5000円違っちゃうんですよ。
細野:確かに映画のブーム前では月々2万5000円は大きかったですね。でも、また新たな破天荒な武勇伝を作らないように頑張ってくださいね(笑)。
ふくだ:はい、家計の管理はやっぱり大切ですね。今はまだバタバタで手一杯ですが、落ち着いたら私は手書きの家計簿が好きなので新しい環境でまた始めてみようかな、と考えてます。
※女性セブン2018年11月29日・12月6日号