話題の『下町ロケット』(TBS系、日曜夜9時~)、物語は後半戦の「ヤタガラス編」に突入した。元宇宙開発研究者の佃航平(阿部寛、54)が率いる町工場・佃製作所が新たな挑戦の舞台とするのは、「農業」──。ここでは佃を支える人たちの名台詞とともに最新第6話までを振り返る。
●「佃さんはユーザーの立場に立ってモノを作られている。私の原点を思い出させてくれたんです。快適で、斬新で、何より人の役に立つトランスミッションを作りたい。それが私の、ギアゴーストの夢なんです」(第2話・島津裕)
トランスミッションの分野で急速に業績を上げるベンチャー企業・ギアゴーストが募るバルブ部品のコンペで、業界最大手・大森バルブとの一騎打ちに。
ギアゴーストの社長、伊丹大(尾上菊之助、41)と天才女性エンジニアの島津(イモトアヤコ、32)は、佃製作所の設計を採用するにあたり、田んぼで使うことを想定し、丈夫さを徹底的に追求する姿勢に対して驚きを隠さなかった。
●「挫折したかも知れないけど、パパは立派な技術者だよ。尊敬すべき研究者だと思う」(第4話・佃利菜)
ケーマシナリーへの反撃材料を探して、膨大な学術論文と格闘する佃。そんな父に、帝国重工で働く一人娘・利菜(土屋太鳳、23)は、会社がロケット開発から撤退するのではないかと、不安をつぶやく。
ロケット打ち上げの失敗から、宇宙科学開発機構の研究員を辞職した佃は、自分と同じ挫折を味わってほしくないと娘を励ます。だが、父を追って技術者になった利菜は、誰よりその背中の大きさを感じていた。