立川談春一覧

【立川談春】に関するニュースを集めたページです。

立川こはる
立川こはるが推す“メンヘラとクズの落語”「200年前からやっていることは同じ」
 女性落語家の活躍が当たり前になってきた昨今。立川こはるも、そんな人気女性落語家の1人だ。立川こはるが所属する「落語立川流」は、家元の故・立川談志が落語協会を脱退して設立した一門。落語協会、落語芸術協会に属していない噺家は、寄席の定席に立つことができない。「両協会の前座さんは、毎日寄席の楽屋で下働きをしながら高座に立てますが、立川流の場合はそれがないので、自力で落語を披露する場所を見つけなければいけない。そのための自己プロデュースの教育はされました。いま思えば、独特な育てられ方をしましたね」と、立川こはるは淡々と語る。 落語家への憧れを抱きつつ大学で生物学の研究をしているとき、師匠となる立川談春の独演会を見て、人生が決まった。「何百人ものお客さんが息をのむような、空間を支配する力がありました。いままでは落語を聴いて『ああ笑った』で終わりでしたが、師匠の噺は、聴き終わってどっと疲れが出た(笑い)。どうしたらこんな落語ができるんだろうと興味を持ち、弟子になりたいと思いました」(こはる・以下同) 2006年、大学院に進んで1年ほどで退学し、立川一門初の女性入門者となった。修業時代の有名なエピソードがある。「入門から1年ほどして家元に呼ばれ、『お前、女だったのか?』と。しばらく気づかなかったようです(笑い)」 その彼女におすすめの落語を紹介してもらった。彼女が推すのは、自身が聴くのもやるのも好きな演目だ。「『権助魚』は、お使いを命じられた奉公人が間違ったものを買ってくるというだけの、15分ほどの噺ですが、演者によって演出が全然違う。春風亭昇太師匠の噺なんて“そんなに変えるのか!”と驚くぐらいです。耳にすることが多い噺なので、聞き比べてもらうと楽しいですよ」 聴いていてスカッとするのが「大工調べ」だ。「大工の棟梁が『何をしやがるんでい、この野郎! 大家といえば親も同然、店子といえば子も同然……』と、延々と啖呵を切るシーンは、意味がわからなくても音として気持ちがいい。立川一門もよくやる演目です」 一方、「文違い」は、主人公のお女郎が本命の男に貢ぐためにほかの男から金を巻き上げるも、本命にもまた別の女がいたという、騙し騙され噺。「2時間ドラマを40分で聴けます(笑い)。しゃべっているのを聴いているだけで映画のように映像が広がり、『いい話聴いた』という気分になります」 江戸時代の世俗的な背景も見えてくるのが、「お直し」「小猿七之助」だ。「『お直し』は、学生の頃から好きな噺です。吉原の花魁が従業員といい仲になり、夫婦となって独立するのですが、旦那は働かず、女房に客を取らせながら、やきもちがすごい、どうしようもない男。いまでいう“メンヘラ(精神的に不安定な様子)とクズ”がお互いに離れられない噺です。家元が『落語とは業の肯定だ』と言っていましたが、200年以上も昔から人間はやっていることが同じだなと思うと、気が楽になります(笑い)。 昔の吉原では、線香1本燃え尽きるまでがサービスタイム。延長の場合は、『お直しだよ』と言ってもう1本線香を立てる。タイトルを見れば、吉原の噺だとわかるわけです」「小猿七之助」では船頭が出てくるが、当時、船頭はイケメンをそろえており、歌舞伎役者に次ぐ人気だったそう。「談志、談春が続けてきた噺で、いかに“完コピ”するかが大切な演目です。難しくてなかなか頻繁には演じられない噺なので『小猿をやる』というと、通のお客さんも緊張する。私もまだ2回しかやっていません」 彼女の落語へのアプローチは独特だ。「落語はいまだに男社会。女流が高座に上がると席を立つお客さんもいます。それでも、いまの落語界が楽しいと思っているので、現状を変えたいとは思いません。これまでも古典を変えずにそのままやり続けていますし、今後もそれを貫くでしょうね」 落語を聴く楽しさは?「テレビや配信もいいですが、やっぱり生で聴くのがいちばんです。画面越しで見るのとは受け取り方が違うし、演者とお客さんとの一体感もある。機会があったら、一度会場にお運びいただきたいですね」■立川こはるの6選●入門者向け『権助魚』【内容】お妾さんのところへ行くアリバイ工作として、旦那が奉公人の権助に「川で魚捕りをしたことにして、魚屋で魚を買っておかみさんに渡しなさい」と言いつけたが、買ってきた魚は……。演者ごとに違いが楽しめる滑稽噺。『大工調べ』【内容】家賃のかたに道具箱を大家に取られた部下の職人のため、大工の棟梁が、大家に話をつけに訪れる。初めは下手に出ていた棟梁だが、融通の利かない大家に切れ、文句をまくしたてるという筋書き。演者も観客も楽しめる江戸っ子らしい演目。『文違い』【内容】好きな男から「目の薬代をくれ」と頼まれた新宿のお女郎が、客の男からお金をせびり、本命に渡す。ところが、本命が落とした手紙から、自分も騙されていたと知る。そこに、お女郎に騙された男と、騙されたと知らない男たちが乱入して大騒ぎに。●通好み『お直し』【内容】「吉原のなかでも店を出すのにいい場所と悪い場所がありまして、独立した主人公夫婦が開いたのは、吉原でも最下層の『羅生門河岸』という場所。2人の悲惨さが浮き彫りになります」(こはる・以下同)。家の前で夫婦げんかする横を、酔っ払いが「いちゃいちゃしてんな!」と、冷やかすという結末。『小猿七之助』【内容】とある人気芸者が、七之助という名の船頭に恋をした。告白しようとしたとき、七之助の秘密を知ることになる。「口封じしようとする七之助と、口説く芸者。いい男といい女のやりとりが美しい、歌舞伎の世界を思わせるいい噺です」。『宿屋の仇討ち』【内容】3人連れの江戸っ子が、旅先で浮かれて騒いでいると、眠りを妨げられた隣の部屋の侍が激怒して、無実の罪をでっち上げ「明朝、敵討ちをしてやるから縛っておけ」と宿屋に命じる。「馬鹿な男子がわいわい騒ぐ系は、私も得意。これもやっていて楽しい噺です」。【DATA】立川こはる生年月日…1982年10月7日出身地…東京都港区入門…2006年3月、前座:2006年10月、二ツ目:2012年6月師匠…立川談春出囃子…不思議なポケット趣味・特技…野草採集と料理、裁縫公演情報…「立川こはる独演会」4月21日(木曜)、22日(金曜)新宿文化センターにて。取材・文/佐藤有栄※女性セブン2022年4月21日号
2022.04.12 07:00
女性セブン
立川談春が開催した意外な「お友達」の面々とは?(イラスト/三遊亭兼好)
立川談春 意外な「お友達」の面々と「いま聴きたい噺」を堪能
 音楽誌『BURRN!』編集長の広瀬和生氏は、1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接してきた。広瀬氏の週刊ポスト連載「落語の目利き」より、立川談春が開催した意外な「お友達」の面々との落語会についてお届けする。 * * * 1月6日から10日までの5日間、立川談春が新宿・紀伊國屋ホールで昼夜9公演の「春談春―お友達と共に―」なる落語会を開催した。“お友達”とは要するにゲストだが、談春が気安く話せる後輩や若手であることが“お友達”の真意。付き合いの古い柳家花緑(10日昼)や橘家文蔵(9日夜)等はともかく古今亭文菊(6日夜)や三遊亭萬橘(9日昼)あたりは「お友達!?」とプログラムを見てビックリしたに違いない。 この会は客席の間隔を空けておらず、夜は午後6時半開演。1月8日の緊急事態宣言で要請された「定員50%以下」「午後8時まで」に引っ掛かることが懸念されたが、政府が「1月7日までにチケット販売されたものは対象外」としたため、無事に全公演予定どおりの開催となった。 僕が観たのは7日昼(ゲスト三遊亭兼好)、7日夜(ゲスト柳家一琴・柳家小せん)、8日夜(ゲスト三遊亭遊雀)、9日夜(ゲスト文蔵)。談春は全公演ネタ出しで、7日昼は『鰻の幇間』『白井権八』、夜は『首提灯』『明烏』、8日夜は『蜘蛛駕籠』『御神酒徳利』、9日夜は『へっつい幽霊』『厩火事』だった。 幡随院長兵衛が「お若ぇの、お待ちなせぇ」と白井権八に声を掛ける鈴ヶ森直前のエピソードを語る立川談志の講釈ネタ『白井権八』は大阪の浪曲師広沢瓢右衛門直伝。それを唯一継承しているのが談春だ。『御神酒徳利』は談春にしては珍しい演目で、12年前に一度聴いたことがあるだけ。しかもその時は小さんの『占い八百屋』だったが、今回は旅籠の番頭のほうで、サゲは三木助の「カカァ大明神のおかげ」。 三木助の『へっつい幽霊』を愛した談志は晩年これを好んで演じ、独自のサゲを披露した。談春は、以前は普通に「足は出さない」でサゲていたが、今回は勝負に負けた幽霊が消えたところに若旦那が来て「見てましたよ、半分ください」と言う談志のサゲを踏襲していた。 談春の『厩火事』は夫婦喧嘩の理由が朝起きた亭主が「芋が食いたい」と言ったから。髪結いの仕事もほったらかして仲人宅に駆け込み「愛想が尽きた」と饒舌に喋りまくる女房おさきのハジケたキャラが光る爆笑編だ。「あの人に尽くしたい」とノロケるおさきへの仲人の「だったら帰って芋煮てやれよ!」は談春落語最高のフレーズのひとつ。 他にも「漬物がキムチ、鰻は田鰻、米はタイ米」の『鰻の幇間』や切れ味鋭い『首提灯』、純真な時次郎の天然キャラが素敵な『明烏』、談志が人生最後に演じた落語『蜘蛛駕籠』等、すべて「談春で聴きたい噺」。久々に談春の世界を堪能した。【プロフィール】広瀬和生(ひろせ・かずお)/1960年生まれ。東京大学工学部卒。音楽誌『BURRN!』編集長。1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接してきた。2020年1月に最新刊『21世紀落語史』(光文社新書)を出版するなど著書多数。※週刊ポスト2021年2月19日号
2021.02.14 16:00
週刊ポスト
橘家文蔵 コロナ収束後にも活かされるオンライン配信
橘家文蔵 コロナ収束後にも活かされるオンライン配信
 音楽誌『BURRN!』編集長の広瀬和生氏は、1970年代からの落語ファンで、コロナ禍以前はほぼ毎日ナマの高座に接していた。広瀬氏の週刊ポスト連載「落語の目利き」より、オンライン配信の「文蔵組落語会」についてお届けする。 * * * 緊急事態宣言でリアルな落語会がすべて中止/延期となってから、橘家文蔵がオンライン配信の「文蔵組落語会」を始めた。文蔵後援会「三代目橘家文蔵組」の主催だが、チケット代を払えば誰でもストリーミング視聴券を購入できる仕組みだ。 三遊亭兼好をゲストに迎えた4月9日の第1回は迂闊にも観逃してしまったが、4月14日の第2回は視聴券を購入。ゲストの春風亭一之輔は『あくび指南』を演じた。 完全にふて腐れた態度で先生に接していた八五郎が夏のあくびに感動して「求めていたのはこれだ!」と手のひら返しで先生はドヤ顔に。いちいち「デーン!」と大声で勢いをつけないと台詞が出てこないというバカバカしい設定が一之輔の『あくび指南』のハイライト。「ごく自然に」と言われて「ごく自然に!」と叫び「スッと言いなさい」に「スッ!」と答える八五郎が愛おしい。 文蔵は『転宅』。冒頭、旦那とお菊のやり取りを丁寧に描き、「そこまで見送らせて♪」と上目づかいで可愛く迫るお菊に「そ、そうかい?」と旦那がデレデレする図が楽しい。泥棒が飲み食いする場面が本当に美味しそうなのも文蔵ならでは。お菊の色仕掛けに引っかかる泥棒のマヌケさ加減もケタ違いだ。 4月18日には月亭遊方との二人会がライヴ配信された。中止になった大阪での二人会に代わるもので、遊方が演じたのはヒーローショーに凶悪犯が紛れ込むドタバタ『戦え!サンダーマン』。クライマックスで観客に参加を要求するこのネタを無観客のオンライン配信という状況であえて選ぶ捨て身の姿勢は、さすが「高座のロックンローラー」だ。 文蔵は大ネタ『文七元結』を披露。冒頭、夫婦の会話で女房が口にする「いずれ家を出ていく子だけど、こんな別れ方はしたくなかった」という台詞は文蔵演出の繊細さを象徴している。ラストで、帰宅したお久が「身請け」という言葉を用いず、「女将さんから『帰っていい』って言われて、このおじさんに手を引かれてきたの」と言い、長兵衛が「そういうことか……」と呟いたのも、目からウロコの素晴らしい演出。文蔵の『文七元結』の基盤は談志型だが、聴くたびにオリジナリティが増していて、実に説得力がある。聴き応え満点の名演だった。 ライヴ配信による「文蔵組落語会」はその後も立川談春や柳家喬太郎、桃月庵白酒といった人気者を次々に迎えて活発に続けられ、好評を博している。ネガティヴな状況の中でオンライン配信に活路を見出した文蔵の挑戦は、コロナ収束後の世界にも活かされるだろう。●ひろせ・かずお/1960年生まれ。東京大学工学部卒。音楽誌『BURRN!』編集長。1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接してきた。『現代落語の基礎知識』『噺家のはなし』『噺は生きている』など著書多数。※週刊ポスト2020年6月26日号
2020.06.17 16:00
週刊ポスト
立川志の輔 おめでたい噺『八五郎出世』を独自の演出とリアルな描写
立川志の輔 おめでたい噺『八五郎出世』を独自の演出とリアルな描写
 音楽誌『BURRN!』編集長の広瀬和生氏は、1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接している。広瀬氏の週刊ポスト連載「落語の目利き」より、師匠の立川談志が嫌った『八五郎出世』を独自な演出とリアルな描写で見せる立川志の輔のパルコ公演ついてお届けする。 * * * 渋谷パルコ劇場の新装オープンを記念して「志の輔らくご~PARCO劇場こけら落とし~」が1月24日から2月20日まで行なわれた(全20公演)。事前告知では『メルシーひな祭り』(フランス特使夫人と幼い娘が地方の商店街を訪れる人情喜劇)と「こけら落とし噺」の2席とされていたが、蓋を開けると「こけら落としの一席」の『ぞろぞろ』と『メルシーひな祭り』の他に「おめでたい一席」として『八五郎出世』も演じられた。 冒頭ではこけら落としの儀式として猿楽師に扮した志の輔が劇場の神様に捧げる三番叟を舞う趣向。『ぞろぞろ』は「神事」に相応しい噺として選ばれたのだろう。 商売繁盛を神に願った荒物屋に奇跡が起こり、真似した床屋が失敗する『ぞろぞろ』。立川談志はこれを「神様を登場させる」という斬新な演出で作り変え、「俗っぽい神様」の面白さで売り物にした。荒物屋を「父と信心深い娘」の二人暮らしという設定にしたのも談志オリジナルで、娘の描写がなんとも可愛かったのを思い出す。志の輔も「神様が登場する」枠組みは師匠に準じているが、神様にはそれほど俗っぽさはなく、また荒物屋を従来の老夫婦に戻している。確かにこの演り方のほうが志の輔には似つかわしい。 当初の予定になかった3席目として『八五郎出世』を入れたのは、志の輔自身があらゆる古典落語の中で最も気に入っているこの噺を、自分にとって最も重要な舞台であるパルコ公演で今まで一度も演じてこなかったことに気づき、まるでこの記念すべきこけら落としのために取っておいたような気がしたからだという。『ぞろぞろ』とは逆に談志が「嫌いだ」と手を着けなかった噺だが、志の輔は「ここぞ」という場面で『八五郎出世』を掛ける。去年の武道館でもそうだった。志の輔は冒頭から独自の演出をふんだんに加え、従来の「お約束」のやり取りを全面的に排除、八五郎が酒を飲む場面を集中的に描く。ここで志の輔が見せる「だんだんと酔っていく八五郎」のリアルな描写は絶品だ。母親を想い、妹を気遣う八五郎の台詞は全編オリジナル。笑いを交えながら聴き手を引き込み感動を高めていく展開の妙は「志の輔らくご」の真骨頂だ。 それまで黙って聞いていた妹のお鶴が口を開くラストの演出も独創的で、八五郎が武士に出世しないことでサゲているため『八五郎出世せず』と呼んだり『新・八五郎出世』と表記したりしていたが、今回は単に『八五郎出世』。ちなみにこの落語、弟弟子の立川談春も独特な演出で十八番としているが、演題としては『妾馬』の方を用いている。●ひろせ・かずお/1960年生まれ。東京大学工学部卒。音楽誌『BURRN!』編集長。1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接している。『現代落語の基礎知識』『噺家のはなし』『噺は生きている』など著書多数。※週刊ポスト2020年3月27日号
2020.03.19 16:00
週刊ポスト
談志も唸った“取材する話芸家”山田雅人の思い出
談志も唸った“取材する話芸家”山田雅人の思い出
 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、一人語りを芸に昇華、2009年から「かたりの世界」と題して舞台公演を続ける芸人で俳優の山田雅人との出会いとその芸についてお送りする。 * * * 昔、そう30年位前の話か。山田雅人と森脇健児は大阪ではアイドルのようなスターだった。レギュラー番組も沢山持ち、球場でコンサートをやれば女の子がつめかけた。吉本が今のような隆盛を誇る前の松竹芸能の“森脇・山田”である。 この流れが今の“ますだおかだ”につながっていると勝手に思う。俳優でもそこそこ売れたが、一念発起して東京へ出てきて勝手に私の門を叩いてきた。25年位前か、私も血気盛んで、談志師匠からも「東京の演芸を仕切ってくれ」などと言われていたので「関東高田組」を結成し、まったく無名時代の春風亭昇太、立川談春、志らく、浅草キッド、松村邦洋、江頭2:50、出川哲朗らの中へ山田も放り込み、ライブなどで競わせた。「落語」でも「漫談」でも「ひとり芝居」でもないあの流ちょうな喋りを生かせるものはないものかと考え、マイク一本スポットライトのみの「かたり」という「芸」をふたりであみ出した。野球が大好きだった私は、昭和33年の巨人対西鉄の日本シリーズ3連敗からの4連勝、長嶋対稲尾の対決をキッチリ取材して語ってくれないかとお願いした。 目をとじて聞けば10歳の時の興奮がよみがえってくる。これだ。根っからのスポーツと芸能好きな山田は一話作るのに徹底的に話をきいて回り“取材する話芸家”となっていった。ファンもジワリジワリと増えていった。その取材力、記憶力、よどみない喋りを初めてきいた談志は「いいです。その喋り、競馬の実況をうちのセガレにも弟子にも教えてやってくれ」と言った。「長嶋天覧試合本塁打」、「江川対掛布物語」、広島の「津田恒美物語」も十七回忌の時に作って口演した。得意とする芸能畑も「藤山寛美物語」、「永六輔物語」などが印象深い。 さぁそこで私はまたひとつ課題を出してみた。爆笑問題の太田光という創造者も魅力的なのだが、その父のエピソードがなんとも愉快でユニークなのだ。 頭でっかちの下らねぇ評論家と違って物を産み出す職人であり芸術家なのだ(私も太田も芸術学部)。そうこうしている内に数か月前NHKの『ファミリーヒストリー』で太田の父と母が取りあげられ、そのDNAの素晴しさに感動。あの両親から産まれた東京漫才の雄なのだ。 いま山田はウラ取材を重ね「太田光物語」を一気に語りおろす。5月1日(金)。爆問の事務所は阿佐ヶ谷なので、太田のホーム「座・高円寺2」で開催。太田も私も松村邦洋も出演。3月27日(金)前売開始。■イラスト/佐野文二郎※週刊ポスト2020年3月20日号
2020.03.13 07:00
週刊ポスト
志らく、爆問、クドカン「関東高田組江古田支部」の活躍
志らく、爆問、クドカン「関東高田組江古田支部」の活躍
 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、立川志らく、爆笑問題、宮藤官九郎ら「関東高田組 江古田支部」の由来と現在についてお送りする。 * * * 今回ばかりは、長いつきあいの読者の皆様に、甘えさせて頂いて……それと言うのもこの連載で描いている佐野(文二郎)クンとこの頁を担当する賢そうな女性編集者のTさんとでコツコツ作業して参りました本が、いよいよ10月30日に発売されるのです。 頁を私物化しますことお許し頂いて。この連載の3年分の中から厳選した面白コラムに、人一倍“サービス精神”が旺盛な私が珍しくも長文で「立川志らく」「爆笑問題」「宮藤官九郎」を、この本の為に一気に書きおろしたのです。実はこの3人(組)は、バカな素人の頃、私に憧れ刺激を受け堂々と表口から日大芸術学部に入ってきた連中です。素人時代の彼らを、私のこの筆が活写しております。今や日本の文化をリードしつづける男たちです。 私が若き日、1990年代(40歳過ぎ)。いつも私の所へ集まってくる無名の芸人達がいました。これを誰が言ったか「関東高田組」。大阪から吉本勢が東上してきた頃で、威勢のよかった若き私は「返り討ちだ」とこの名をつけたのかもしれません。兄弟組織に「たけし軍団」。20代だった彼らは今の春風亭昇太(落語芸術協会会長にまでなった)、立川談春・志らくの“立川ボーイズ”、浅草キッド、松村邦洋、江頭2:50ら血気盛んな連中でした。 あれから30年、今回は「新・関東高田組 江古田支部篇」として書きおろしました。可愛い子分供のことをマスコミがやれ視聴率がどうのこうのと、番組1本作ったこともない奴らが言ってますが何をぬかしやがるです。視聴率なぞなくたって、彼らにはその何百倍の才能があるのです。「テレビ番組にとって大切なのは視聴率ではなくて、数字なのです!」(ズルッ)。 20日の『いだてん』などとうとうラグビーにふっとばされて番組すら無くなっちゃいました。こうやってズレて行くと、最終回は来年の2月頃なのかネ? クドカンドラマは皆キチンと録画して見るからな。えっ? 志らくの『グッとラック!』も視聴率悪いって? だったら『バッとラック!』ってタイトルに変えりゃいいだけじゃねーか。君らには長い目で見るという小松政夫チックな目はないのか。 談志からかつて“東京の笑いの規準を高田とする”と言われた私だが、これを爆笑問題の太田に今こそ託したい。新聞社系の小冊子に“テレビ論”をしっかり書いていたが、読んでやっぱり日芸の人間だなと感心しました。江古田で学んだ連中がキチンと“文化と笑い”を受け継ぎ発信しているのが頼もしい。 で──タイトルは『面白い人のことばっかり! ザ・笑売じょうずたち』(小学館)。発売!※週刊ポスト2019年11月8・15日号
2019.11.04 16:00
週刊ポスト
立川談春『たちきり』と響き合うさだまさしのアンサーソング
立川談春『たちきり』と響き合うさだまさしのアンサーソング
 音楽誌『BURRN!』編集長の広瀬和生氏は、1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接している。広瀬氏の週刊ポスト連載「落語の目利き」より、立川談春が独演会に取り込んだ落語と歌の「アンサーソング」という趣向により、異例のカーテンコールが行われた感動の一夜についてお届けする。 * * * 立川談春と立川志の輔の落語にさだまさしがアンサーソングを披露した武道館公演について以前書いたが、この「アンサーソング」という趣向を談春が自らの独演会に持ち込んだ。8月27日から9月1日まで渋谷のシアターコクーンで行なわれた「三十五周年記念公演 玉響」だ。 談春の落語に対して音楽ゲストがアンサーソングを披露する六夜連続のイベントで、第一夜はゴスペラーズ、第二夜は尾崎世界観、第三夜・第四夜はaiko、第五夜は斉藤和義、第六夜はさだまさしが出演。僕は第一夜と第六夜に行った。ロビーでは公演パンフレット代わりの文庫本『玉響 -たまゆら-』(210頁/1000円)が会場限定で販売されており、各ゲストとの対談やエッセイ、歌詞などが載っている。 第一夜、談春は『子は鎹(かすがい)』を演じた。師匠談志の演出を受け継いだもので、カラッとした亀吉が魅力的だ。母が常日頃から「嘘をつくとお父っつぁんの代わりに玄翁でぶつよ」と言っている、という設定は談春オリジナル。父からもらった小遣いで買った青鉛筆で描いた「青空」(=父の思い出)の絵を家に置き忘れて鰻屋に行ったのは、母に届けさせようという亀吉の作戦だろう。 鰻屋で再会した元夫婦の二人は、明らかに今も惚れ合っているのに、相手の立場を斟酌し過ぎて再び離れそうになる。そんな両親を亀吉が「ちゃんと言えよ!」と一喝し、それぞれの本当の気持ちを相手にぶつけさせる。「別れた男女が再びやり直すドラマ」として濃厚に描いた談春の『子は鎹』に対するアンサーソングは、あなたの温もりをもう二度と離さないと歌う『冬物語』だ。 第六夜には悲恋物語の『たちきり』を演じた。談春は若旦那が蔵住まいを始めて五十日目に両親と番頭が会話をする場面を創作、ここで番頭は「手紙が百日続いたら夫婦にさせてあげたい」と両親に訴える。 百日後、芸者置屋に来た若旦那に女将が小糸の死を告げる。女将の実の娘だと強調する演出は珍しい。「優しい子でした。若旦那と出会えて幸せだったと思います。誰も悪くありません。若旦那と小糸は悪縁だったんです。この家を一歩出たら小糸のことはきれいに忘れて生きてください。小糸には私がいます」 談春ならではの台詞だ。 さだまさしのアンサーソングは、すれ違ってしまった相手を今なお想う『かささぎ』。『たちきり』の余韻と響き合って切なく胸に迫る。三本締めの後、異例のカーテンコールも。三十五周年記念公演の千秋楽に相応しい、感動の一夜だった。●ひろせ・かずお/1960年生まれ。東京大学工学部卒。音楽誌『BURRN!』編集長。1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接している。『現代落語の基礎知識』『噺家のはなし』『噺は生きている』など著書多数。※週刊ポスト2019年10月18・25日号
2019.10.15 16:00
週刊ポスト
三遊亭白馬がトリを務めた寄席の魅力を語る
立川談春 レア演目『吉住万蔵』に新しい生命を吹き込む
 音楽誌『BURRN!』編集長の広瀬和生氏は、1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接している。広瀬氏の週刊ポスト連載「落語の目利き」より、立川談春が新たな生命を吹き込んだ、「儲からない噺」として観客の前で演じられることがほとんどないレア演目『吉住万蔵』についてお届けする。 * * * 立川談春が座席数1082の浅草公会堂で5月に3日間連続の独演会を始めたのは2017年のこと。今年は6~8日で、ネタ出しは『吉住万蔵』。これには驚いた。『吉住万蔵』は六代目三遊亭圓生が講釈師の四代目邑井貞吉から教わって独自に磨き上げ、新たにサゲを考案したもの。スタジオ録音が「圓生百席」にCD2枚分で収められているが、実際に圓生が観客の前で演ったのは3回くらいだという。圓生以降ほとんど誰も演ろうとしない、非常にレアな演目である。 江戸の鳴物師、吉住万蔵が熊谷の扇屋という宿屋の娘お稲と一夜を共にし、再会を約束して江戸に帰っていく。やがてお稲のことは忘れてしまった万蔵だが、高崎への旅の途中ふと思い出し、熊谷に寄ってみるとお稲が万蔵の子を宿して自害したと聞かされる。 寺の住職は万蔵に「怨霊にとり殺されたくなければ墓の前で念仏を唱えて通夜をしろ。ただし通夜の最中に声を出したら命はない」と言う。万蔵は通夜をするが、耳元で「悔しいー」という声がして思わず声を上げると目が覚めた。お稲の自害は夢だったのだ……というのが前半。圓生の弟子の圓窓は、これを夢にせず、万蔵が死ぬ『通夜の烏』という怪談噺として演じた。 悪夢を見た万蔵が慌てて熊谷に行くと、扇屋は破産して一家は江戸に行ったという。その後万蔵は吉原で花魁となったお稲と再会、いい仲になるが、お稲に起請文をもらった勝吉という客が嫉妬に狂い、お稲を刺し殺して無理心中。親戚一同でお稲と勝吉を一緒に埋めた。お稲の戒名を借りてきた万蔵が自室で通夜をして、戒名に「あの世で一緒になろう」と語りかけると、途端に蝋燭の火が伸びて、戒名を燃やしてしまった。実はその戒名、お稲ではなく勝吉のものだったのである。「その言葉を聞いたら、勝吉が妬ける(焼ける)のも当たり前だ」でサゲ。 誰も演らないのも無理はない。まず前半は演じるのが難しく、後半はお稲があまりに可哀相で、現代の観客の共感は得られそうにない。 その「儲からない噺」に談春は大舞台で果敢に挑み、見事に「万蔵とお稲の純愛物語」として描いた。戒名に万蔵が語りかける場面は、談春の『たちきり』で位牌に語りかける若旦那にも通じる「誠」が感じられて、実にいい。ここで万蔵にグッと感情移入できるので、あのサゲが心地好いカタルシスを与えてくれるのである。この噺で、こんなに素敵な感動の余韻を与えてくれるとは凄い。談春によって『吉住万蔵』に新たな生命が吹き込まれた。●ひろせ・かずお/1960年生まれ。東京大学工学部卒。音楽誌『BURRN!』編集長。1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接している。『現代落語の基礎知識』『噺家のはなし』『噺は生きている』など著書多数。※週刊ポスト2019年6月21日号
2019.06.15 16:00
週刊ポスト
店先には「なつみ」の看板や暖簾も
「川柳居酒屋」開店の宇賀なつみ密着 収録中5~6杯おかわり
「いらっしゃ~い!」とカウンターでしっとり微笑むのは今春、テレビ朝日を退社した宇賀なつみアナ(32)。 4月から『川柳居酒屋なつみ』(テレビ朝日系、毎週水曜1時59分~)を“開店”し、局アナ時代からの念願だった小料理屋の女将に転身した。本誌・週刊ポストはその収録現場に密着した。「まだまだ頼りないMCの女将ですが、ゲストのお客さまに育てていただきながら成長して、いつか常連さんで満席になったら幸せです。この番組をきっかけに本職の女将としてオファーがきたら? 場合によっては副業として前向きに考えるかもしれません(笑い)」 早くも初回ゲストのリリー・フランキーは女将が気に入って常連客に仲間入り。その他、レギュラー出演の「常連客」ムロツヨシ、この日ゲストの立川談春も加わり、お店は大賑わい。 店先には「なつみ」の看板や暖簾も。カメラを向けられ、「こういう光景よく見ますよね!」と女将になりきって開店準備にいそしむ。 豊富に酒を揃えて、客のどんな注文にも応えるのが「川柳居酒屋なつみ」のモットー。宇賀自身はワインや日本酒が好みだという。いつも収録中に5~6杯はおかわりする。「お酒が入ると発言や行動もどこかほわーんとしてしまい、女将としての修業が必要ですね(苦笑)」●うが・なつみ/1986年生まれ、東京都出身。立教大学社会学部卒業。2009年にアナウンサーとしてテレビ朝日に入社し、『報道ステーション』に5年間出演。2014~2015年『グッド!モーニング』のMC、2015~2019年3月『羽鳥慎一モーニングショー』のアシスタントを務めた。2019年3月にテレビ朝日を退社し、フリーランスに。局アナ時代から出演する『池上彰のニュースそうだったのか!!』のほか、フリーランスとなって初の冠番組『川柳居酒屋なつみ』(テレビ朝日系)、ラジオ番組『宇賀なつみ BATON』(TBSラジオ)、『日本郵便 SUNDAY’S POST』(TOKYO FM)を4月からスタートさせた。※週刊ポスト2019年5月17・24日号
2019.05.15 07:00
週刊ポスト
フリー転身の宇賀なつみ 事務所に所属せず個人活動の理由
フリー転身の宇賀なつみ 事務所に所属せず個人活動の理由
「いらっしゃ~い!!」──カウンターでしっとり微笑むのは今春、テレビ朝日を退社した宇賀なつみ(32)。4月から『川柳居酒屋なつみ』(テレビ朝日系、毎週水曜1時59分~)を“開店”し、局アナ時代からの念願だった小料理屋の女将に転身した。「高校時代に時給750円のファストフード店でアルバイトをして接客業の楽しさを知り、私自身がお酒好きなので、いつか小料理屋の女将をやってみたいと思っていたんです。飲みながらゲストを迎えるトーク番組にも興味があって、今回その夢を叶えてもらいました。 番組では本物のお酒を飲んでいるんですが、飲む時にあんなにアップになるのは想定外で『シミが目立たないようにしなきゃ』というのと、お酒が入るとほわーんとしてしまい女将としていささか頼りないのが今後の課題です(苦笑)。 冠番組ですし、社員時代とは違う意味で緊張しますが、お店の常連客として登場するムロツヨシさんをはじめ、リリー・フランキーさん、立川談春さんなど毎回の頼もしいゲストの皆さまに支えていただきながら、新米女将として日々成長していきたいです」 番組では川柳にも初挑戦。理想の結婚相手をお題に『やさしくて 家事は完璧 高給取り』と詠むなど、女将の“本音”にほろ酔いトークも熱を帯びる。「五七五に収めようとするとオブラートに包めず、思わずストレートに心の声が出るなというのが実感です(笑い)」 退社後の現在は芸能事務所に所属せず、個人で活動している。「10年間、大切に育ててもらった局を離れたのは、好奇心の赴くままに様々な分野に挑戦をしてみたかったから。 といっても、女優業やモデル業に挑戦したいという願望はなく、フリーランスとして主体性を持って自分の足で立つ人生に憧れを持ち、この機会に会社を立ち上げました。学生時代から仲良しの友人2人はすでに独立しているので、やっと彼女たちに追いつけたと嬉しくて、集まって乾杯しました!」 新たな挑戦としてラジオの仕事もスタート。門出を祝して番組の女将と宇賀なつみとしての抱負をそれぞれ川柳にしてもらった。〈日々冒険 仲間を増やして まだみぬ街へ〉〈いらっしゃい いつも笑顔で 待ってます〉 将来像を「ロールプレイングゲームのように冒険しながら仲間を増やし、人生の新たな宝物を見つけたい」と語り、「弾けて跳んでいくぜ」と意気盛んに鞠のシールを短冊に貼った。溢れる想いと可能性を秘め、なつみの冒険は始まったばかりだ。●うが・なつみ/1986年生まれ、東京都出身。立教大学社会学部卒業。2009年にアナウンサーとしてテレビ朝日に入社し、『報道ステーション』に5年間出演。2014~2015年『グッド!モーニング』のMC、2015~2019年3月『羽鳥慎一モーニングショー』のアシスタントを務めた。2019年3月にテレビ朝日を退社し、フリーランスに。局アナ時代から出演する『池上彰のニュースそうだったのか!!』のほか、フリーランスとなって初の冠番組『川柳居酒屋なつみ』(テレビ朝日系)、ラジオ番組『宇賀なつみ BATON』(TBSラジオ)、『日本郵便 SUNDAY’S POST』(TOKYO FM)を4月からスタートさせた。撮影■矢西誠二※週刊ポスト2019年5月17・24日号
2019.05.08 07:00
週刊ポスト
『バス旅』における蛭子能収の役割に変化も
太川・蛭子の新番組が苦戦 『路線バスの旅』と何が違う?
 鳴り物入りで始まった『太川蛭子の旅バラ』(テレビ東京系、木曜18時55分~)が苦戦している。2007年10月から始まった年3回ほどの特番『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』で2ケタ視聴率を連発していた太川陽介と蛭子能収の名コンビを擁したものの、4月18日の初回6.0%でスタートすると、2回目の4月25日は3.2%となった(ビデオリサーチ調べ/関東地区)。テレビ局関係者が話す。「新番組のパイロット版『太川・蛭子ローカル鉄道寄り道旅』は昨年9月から今年3月にかけて、過去4回放送されて6~8%台でした。ただ、回を重ねるごとに数字は落ちてきていた。テレ東のゴールデン帯で初回の6.0%は良くも悪くもない数字ですが、3.2%はさすがに低い。2人の冠番組なのに、スケジュールの都合からか、わずか2回目で太川さんがナレーションのみの登場だったことも大きく影響しているでしょう」『路線バスの旅』は、“路線バス以外の乗り物を使わずに4日で目的地に到着する”というルールが課されており、その過酷な縛りも視聴者を惹き付ける一因となった。一方で、徒歩で10キロ以上歩くことも珍しくなく、2017年1月限りの終了は、70歳を迎える蛭子の体調面を考慮したとも言われている。 この2年ほど、テレ東は2人のコンビで新たな企画を模索し、昨年9月から『太川・蛭子ローカル鉄道寄り道旅』を断続的に放送。新番組『太川蛭子の旅バラ』はこの企画を受け継いでいる。「ローカル鉄道線のゴール駅までの間に、一定の資金を集め、時間内に到着すれば成功というルールです。その資金は、各駅に5000円や1万円などの金額が決められており、降りた駅で名所を探し出し、堪能できたら設定金額を得られる。堪能できなかったら0円です。 このルールがわかりにくく、視聴者の頭にスッと入って来にくいのかもしれません。『路線バスの旅』のシンプルさと異なり、途中から見た人たちに、テロップで簡単に説明できないという難点を抱えています」(同前) 名コンビが復活したのに、なぜ視聴率を取れないのか。芸能研究家の岡野誠氏はこう分析する。「“太川さんと蛭子さんが旅をする”という外面は『路線バスの旅』と同じです。しかし、中身が全然違う。ゲストが“当世の売れっ子”なんです。初回は壇蜜と峰竜太、石川ひとみ。2回目は山崎弘也と遼河はるひ、立川談春、陣内智則と他局のゴールデン帯によく出ているメンバーばかり。しかも、彼らは多忙のため、途中で番組を後にしてしまう。 蛭子さんの魅力のひとつでもある傍若無人な言動は、『路線バスの旅』のように3~4日一緒にいると、徐々に苛ついてくるかもしれませんが、わずか数時間だとテレビカメラもあるし、我慢できる。だから、ケンカも生まれにくくなり、視聴者がハラハラする場面を逸している。『路線バスの旅』は最近テレビであまり見掛けなくなった10~20年前のアイドルやバラドル1人を、“マドンナ”として迎え入れていた。数日間拘束できるタレントを探したための偶然かもしれませんが、まさに“テレ東でしか見られないキャスティング”で、これが絶妙なテイストを醸し出していたのです」『路線バスの旅』は3泊4日という長丁場。疲労が蛭子の図太さを増幅させ、温厚な太川やマドンナの怒りを誘うという見所があったのだという。「テレ東の番組の良い点はタレントの名前ありきではなく、企画ありきで勝負するところ。しかし現時点で、この番組は完全に太川陽介と蛭子能収という“売れっ子ありき”になってしまっている印象です。自局の企画が育てたコンビの人気に翻弄されるというパラドックスが起きています」(同前) とはいえ、番組はまだ2回目を終えたばかり。これから、いくらでも巻き返し可能だ。「タイトルを、パイロット版で放送していた『ローカル鉄道寄り道旅』ではなく『太川蛭子の旅バラ』としたのも、上手くいかない時にすぐ軌道修正できるようにするためでしょう。太川さんと蛭子さんのコンビの潜在的な需要はまだまだ高いはず。蛭子さんは2回目の放送で、旅番組にもかかわらず、『日本のあちこち行ったけど、どこも景色は一緒』という発言をしていましたから(笑い)。 豪華なゲストを呼ぶなど変に他局のゴールデン帯のようなことをせず、『路線バスの旅』で見せたように、思いのままの企画や独自のキャスティングで突っ走ってほしいです」(同前) 巻き返しのカギは、テレ東がテレ東らしさを発揮できるかどうか、にかかっているようだ。
2019.05.06 07:00
NEWSポストセブン
三遊亭白馬がトリを務めた寄席の魅力を語る
立川談春 素直に感情移入できる『双蝶々』と独特な“フラ”
 音楽誌『BURRN!』編集長の広瀬和生氏は、1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接している。広瀬氏の週刊ポスト連載「落語の目利き」より、通常、前半と後半に分けて演じられることが多い長編『双蝶々』を独演会で通して演じた立川談春についてお届けする。 * * * 立川談春が紀伊國屋サザンシアターで3月18日から23日まで6日連続の独演会をやった。ネタ出しは『双蝶々』。僕は19日に行った。三遊亭圓朝作と言われる『双蝶々』は前半の「小雀長吉」、後半の「雪の子別れ」と分けて演じられることが多い長編で、談春も当然「上・下」構成で演ると思っていたが、さにあらず。会の前半に正味1時間10分で『双蝶々』を通しで演じたのである。 棒手振りの八百屋長兵衛の倅、長吉は幼少期から悪知恵が働き、盗み癖がある。優しい継母おみつに長吉が悪態をつき、酔って帰った長兵衛に「虐待された」と嘘をついておみつを殴らせる場面を描くのが普通だが、談春はそれを割愛し、酔いから醒めた長兵衛に大家が騒動の顛末を語って聞かせる場面から始めた。 大家の勧めで奉公に出された長吉は窃盗常習犯となり、犯行を目撃した番頭の権九郎が長吉を強請って旦那の金百両を盗ませる。長吉は居合わせた小僧の定吉を絞め殺し、六郷屋敷前で待ち合わせた権九郎も殺して奥州へ逐電。権九郎殺しは本来芝居がかりになる場面で、僕は隅田川馬石が2月に池袋演芸場でそれを演るのを観たが、談春は権九郎殺しを地でサラッと語って後半へ。 長兵衛が寝込んで3年。おみつは夜になると亭主に内緒で物乞いをする日々。ここで談春は六代目圓生の「金が欲しいなら女郎代わりになれ」とおみつに迫る田舎者は登場させず、八代目正蔵と同様、すぐに長吉がおみつと偶然の再会を果たす。 おみつに連れられて長屋に来た長吉が長兵衛に金を渡して去ろうとすると、長兵衛は「仲間が堅気になろうとしたら邪魔しちゃいけねえぞ」と諭し、「天命尽きて御用となったときは未練な真似はするな」と意見する。これも八代目正蔵と同じ演り方だ。それを聞いて涙する長吉。冒頭の演出が効き、長吉に憎々しいワルという印象が希薄なので、感動の再会に素直に感情移入できる。 長屋を出て吾妻橋。「思いがけねえ今夜の仕儀……」という芝居がかりの台詞に続き、「御用!」の声。長吉は父の言葉を思い出し、おとなしく召し捕られる。これほど爽やかな後味の『双蝶々』は初めてだ。 仲入り後は『お若伊之助』『黄金餅』『大工調べ』から客に選ばせる趣向で、この日は『大工調べ』。談春の真の魅力は、実はその独特なフラ(※天性の不思議なおかしさ)にこそあり、談春版『大工調べ』の「天然だけど妙に賢い」与太郎のキャラはまさにフラ全開。理屈っぽいのに詰めが甘い棟梁、筋は通っているけれども因業な大家の描き方も見事。談春ならではの逸品だ。●ひろせ・かずお/1960年生まれ。東京大学工学部卒。音楽誌『BURRN!』編集長。1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接している。『現代落語の基礎知識』『噺家のはなし』『噺は生きている』など著書多数。※週刊ポスト2019年5月3・10日号
2019.05.04 07:00
週刊ポスト
三遊亭白馬がトリを務めた寄席の魅力を語る
8000人の観客を集めた平成最後の武道館落語公演とその内容
 音楽誌『BURRN!』編集長の広瀬和生氏は、1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接している。広瀬氏の週刊ポスト連載「落語の目利き」より平成最後の武道館落語公演についてお届けする。 * * * 2月25日、日本武道館で「らくごカフェ10周年記念 平成最後の武道館落語公演」と題する落語会が開かれた。出演はさだまさし、立川志の輔、立川談春、春風亭一之輔他。さだはらくごカフェ店主・青木伸広さんの高校落研の先輩で、志の輔と談春も青木さんが高校生の頃からの付き合い。彼らが出演してくれるというので「神保町に一番近い大きな会場」として武道館を押さえた、という冗談のような経緯がある。僕はさだまさしファンでもあるのでワクワクしながら武道館に足を運んだ。 8000人の観客を集めて午後4時開演。さだまさしが前説で登場し、青木さんが加わってのトークの後、「らくごカフェに火曜会」(二ツ目による定例二人会)の新旧レギュラーが交代で紙芝居や寄席の踊り、「本人の前でさだまさしを歌う」等の余興を披露した後、火曜会OBを代表して一之輔が高座を務めた。 一之輔は22年前の春風亭小朝による武道館公演を観ており、そのネタをマクラに振ってから、突き抜けたバカバカしさで爆笑させる『堀の内』へ。冒頭でオチを言っておいて「オチを間違えた」というオチにする素敵な展開だ。後半に「ジョン、ポール、ジョージ、リンゴ」と連呼するネタであるが故の、武道館リスペクトのセレクトかと思ったが、一之輔に訊くと談春のリクエストだとか。 三本締めで第一部が終了、第二部は50分間の「さだまさしオンステージ」で、軽快なトークで大いに沸かせてから歌に入る得意のパターンで『案山子』『雨やどり』『秋桜』『償い』『関白失脚』の5曲を披露。『関白失脚』の「♪頑張れ」の合唱で一階席・二階席の多くをさだファンが占めていることがわかった。 第三部は談春と志の輔の落語に対してさだがアンサーソングを披露する、という趣向。まずは談春が笑いを交えた独特な演出で久蔵の純愛を描く『紺屋高尾』。青木さんのリクエストだというこの人情噺は、落語初体験のさだファンの胸に沁みただろう。大きな拍手に包まれて談春が高座を下りるとギターを抱えたさだが登場、披露したのは「私が生まれたのはあなたを愛するため」と歌う『いのちの理由』。絶妙な選曲だ。 志の輔は『新・八五郎出世』。祝いの会で志の輔がよく演じるネタではあるが、殿様に嫁いだ妹の許へ兄が訪ねるこの噺が始まった途端「そうか!」とガッテン。アンサーソングは嫁いでいく妹の物語を兄の視点で描いた名曲『親父の一番長い日』だ。感動に場内が包まれる。 予定より1時間押して午後9時終演。拍手が鳴りやまない。平成最後の武道館落語公演、大成功だった。●ひろせ・かずお/1960年生まれ。東京大学工学部卒。音楽誌『BURRN!』編集長。1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接している。『現代落語の基礎知識』『噺家のはなし』『噺は生きている』など著書多数。※週刊ポスト2019年4月5日号
2019.03.30 16:00
週刊ポスト
『下町ロケット』、魂の名言集 ものづくりにかける情熱
『下町ロケット』、魂の名言集 ものづくりにかける情熱
 話題の『下町ロケット』(TBS系、日曜夜9時~)、物語は後半戦の「ヤタガラス編」に突入した。元宇宙開発研究者の佃航平(阿部寛、54)が率いる町工場・佃製作所が新たな挑戦の舞台とするのは、「農業」──。ここでは佃を支える人たちの名台詞とともに最新第6話までを振り返る。●「佃さんはユーザーの立場に立ってモノを作られている。私の原点を思い出させてくれたんです。快適で、斬新で、何より人の役に立つトランスミッションを作りたい。それが私の、ギアゴーストの夢なんです」(第2話・島津裕) トランスミッションの分野で急速に業績を上げるベンチャー企業・ギアゴーストが募るバルブ部品のコンペで、業界最大手・大森バルブとの一騎打ちに。 ギアゴーストの社長、伊丹大(尾上菊之助、41)と天才女性エンジニアの島津(イモトアヤコ、32)は、佃製作所の設計を採用するにあたり、田んぼで使うことを想定し、丈夫さを徹底的に追求する姿勢に対して驚きを隠さなかった。●「挫折したかも知れないけど、パパは立派な技術者だよ。尊敬すべき研究者だと思う」(第4話・佃利菜) ケーマシナリーへの反撃材料を探して、膨大な学術論文と格闘する佃。そんな父に、帝国重工で働く一人娘・利菜(土屋太鳳、23)は、会社がロケット開発から撤退するのではないかと、不安をつぶやく。 ロケット打ち上げの失敗から、宇宙科学開発機構の研究員を辞職した佃は、自分と同じ挫折を味わってほしくないと娘を励ます。だが、父を追って技術者になった利菜は、誰よりその背中の大きさを感じていた。●「会社を信じ、頭を下げてまわる営業マンがいて、成功を信じ決して妥協しない技術者がいて、そんな社員を信じ、夢見ることをやめない社長がいた」(第4話・殿村) 佃製作所の経理部長・殿村直弘(立川談春、52)は農家を継ぐ意志を佃に告げた。共に会社を守り抜いた思い出を振り返る殿村に、佃は「今度は俺に背中を押させてくれ」と涙ながらに送り出した。●「ものづくりにかける姿勢と情熱を、ただ信じただけです」(第5話・財前) かつて、完全内製化の方針を捨ててまで、佃製作所からの部品供給を受け入れた帝国重工の宇宙航空部部長・財前道生(吉川晃司、53)。社長の藤間秀樹(杉良太郎、74)から、佃製作所を信頼する理由を問われ、返した一言。 財前は、農業再生のため、田植えや収穫を行なう無人農業ロボットの開発という新規事業に着手する。クライマックスに向け、この先も手に汗握る展開が続く。佃たちの挑戦、そしてさらなる名台詞が楽しみだ。※週刊ポスト2018年11月30日号
2018.11.25 07:00
週刊ポスト
『下町ロケット』視る者の心を熱くする佃社長の言葉
『下町ロケット』視る者の心を熱くする佃社長の言葉
 作家・池井戸潤氏原作のドラマ『下町ロケット』(TBS系、日曜夜9時~)が、前評判通りの話題作となっている。物語は後半戦の「ヤタガラス編」に突入。元宇宙開発研究者の佃航平(阿部寛、54)が率いる町工場・佃製作所が新たな挑戦の舞台とするのは、「農業」──。佃の名台詞とともに、最新第6話までを振り返る。●「いつの間にか、俺は足元ばっかり見て、これはできる、これはできないって勝手に線を引くようになっちまってた。俺はまだ、夢を見ていいんだ」(第1話・佃) 日本有数の大企業、帝国重工の宇宙航空部部長・財前道生(吉川晃司、53)から、「社長交代によって、ロケット開発計画から撤退するかも知れない」と告げられた佃。「ロケット品質」を売りにしてきた佃製作所の社内には不穏な空気が流れる。 そんなある日、佃製作所の経理部長・殿村直弘(立川談春、52)の父親が体調を崩した。米農家を営む殿村の実家を訪れた佃は、農業用トラクター向けトランスミッション(変速機)の開発に興味を抱く。 佃は、かつて開発した人工心臓弁のお陰で元気にサッカーに励む子供たちの姿を目の当たりにして、迷いを吹っ切る。大口の取引先を失いそうななか「新たな挑戦」に踏み出す。●「“逃げる”ですか。どうやら私の性格はロケットと同じでして、一旦発射した以上は、バカみたいに真っ直ぐ飛ぶことしかできない」(第2話・佃) トランスミッションの分野で急速に業績を上げるベンチャー企業・ギアゴーストが、ライバルのケーマシナリーから特許侵害で訴えられてしまう。全面協力を申し出る佃だが、同じ頃、帝国重工から求められた新しいバルブシステムの実験失敗を繰り返していた。ギアゴーストの社長、伊丹大(尾上菊之助、41)は「逃げるが勝ちという考えはないのか」と訊ねたが、佃にその気はなく、ギアゴーストの天才女性エンジニア・島津裕(イモトアヤコ、32)の示唆によってもたらされた新素材を用い、ついに新作バルブシステムの開発に成功した。●「身の程知らずもいいところだ。大バカかも知れないよ。けどな、時代の先を行かなきゃ、いずれ時代に取り残される。世の中は変わるんだ。だから俺たちも変わらなきゃいけないんだ」(第2話・佃) 伊丹が賠償費用15億円の金策に奔走するなか、佃は「うちが出せないか」と言い出す。止めに入る経理部長の殿村たちに対し、「力を貸してほしい」と頭を下げる佃。その熱意に、社内の気持ちは一つになっていく。●「世の中には理解できないことも、思うようにならないこともある。でもね、それが面白いところだし、それはそれで受け入れていくしかないんじゃないですか」(第6話・佃) 佃製作所の協力で特許侵害の裁判に勝訴したギアゴーストだったが、伊丹はこれを裏切る形で重田登志行(古舘伊知郎、63)が経営する佃製作所のライバル企業・ダイダロスとの資本提携を決める。 伊丹の変心は、かつて上司だった帝国重工の次期社長候補・的場俊一(神田正輝、67)への復讐のためだった。重田もまた、父が経営する町工場を的場に潰されていた。 同志の裏切りに戸惑う島津に対し、佃は「一緒にやらないか」と声をかけた。一方、帝国重工では、財前に対して的場から「佃製作所を切れ」という冷徹な命令が下される──。 クライマックスに向け、この先も手に汗握る展開が続く。佃たちの挑戦、そしてさらなる名台詞が楽しみだ。写真■TBS※週刊ポスト2018年11月30日号
2018.11.19 16:00
週刊ポスト

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