巨人へ移籍する丸(時事通信フォト)

 広島からFA宣言した丸の獲得交渉では、5年契約で35億円なんて数字がスポーツ紙に躍りました。確かに丸は2年連続リーグMVPと素晴らしい選手ですが、報道通りの年俸で獲得すればチームの中が大変なことになると思う。数字が本当なら、丸の年俸は7億円。年俸3億5000万円の坂本勇人の倍になる。2人の実力にそれほどの開きがあるのか。選手間のバランスがおかしくなることが、気になってしまいます。

◆小久保獲得で不協和音が

──堀内氏がこう言うのは、ローズ、小久保を獲得した時の苦い経験からだ。

 当時の巨人は、とにかくバランスが悪かった。私は監督就任直後、球団に小久保を獲ってほしいとは言ったが、すでにペタジーニや清原(和博)がいた。1人しか使えない一塁手が2人も3人もいてもしょうがない。補強で獲得したのに使ってもらえないとなれば、色々と不協和音が生まれてくるんです。それにスラッガーとしてローズも獲ることが決まっていて、起用の幅が限られる。

 打線には1番から8番まで役割がある。そのバランスが取れていないと長丁場のペナントでは勝てません。長距離打者ばかり並べれば、エンドランや盗塁のサインも出せない。私の時は、ベンチでずっと本塁打を待っていました。打てば大量点差で勝てるが、打てないときは手も足も出ない。

 就任したときは“投手を中心とした守りの野球をしたい”と言っていたが、勝つことが宿命の巨人では5年後、10年後を見据えたチーム作りがなかなかできない事情もあり、チームを変えるには時間が必要だった。言い訳にしかなりませんが。

◆菅野ばかりに重圧が

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