ガダルカナル島西部にあるビル村の戦争博物館に展示された日本軍野砲

 大激戦地アウステン山に造られた「日本平和慰霊公苑」には、ソロモン諸島最大の戦没者慰霊碑があり、同国に慰霊に訪れる日本人は必ず行くという。そこからは、日本海軍と米海軍が三次にわたって死闘を繰り広げたソロモン海を一望できる。

 この海域には、夥しい数の両軍艦艇が沈没しており、主戦場となった島の北西海上に浮かぶサボ島周辺海域はそれゆえに「アイアンボトム・サウンド」(鉄底海峡)と呼ばれている。

 黙祷──日米両軍の将兵に哀悼の誠を捧げた。

◆いまも残る戦没者の遺骨

 米軍の手に陥ちた飛行場を奪還せんと送り込まれた一木清直大佐率いる一木支隊900名が玉砕した海岸付近には「一木支隊奮戰之地」と刻まれた立派な慰霊碑が建立されている。

 突撃を敢行した一木支隊は待ち伏せしていた米軍の猛烈な砲火に阻まれてイル川を渡河できなかった。河口付近は当時の写真のままであり、目をつむれば寄せ来る波と共に一木支隊の鬨の声が聞こえてきそうだ。

 また一木支隊が上陸したタイボ岬付近のテナル教会脇にも慰霊碑が建立されており、いずれも地元の人々によってきれいに整備されていたことには驚かされる。

 激戦地「ギフ高地」には、勇戦敢闘しながら玉砕した岡明之助大佐率いる岡部隊の慰霊碑が建立されている。この地にはいまもタコツボ陣地が残り、周囲には薬莢や炸裂した砲弾の破片が散乱しており、戦いがつい昨日のように思えるのだった。

 だがそれだけではない。

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