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西谷浩一監督が最も印象に残っている大阪桐蔭OBは

──部屋割りは、監督が決めますか?

西谷監督:3人×7部屋の1学年21名ぐらいなので、3学年で63名になります。最初だけ、私たちで決めます。3年生なら3年生の部屋というように、学年ごとで部屋を決めます。

──1学年21人というのが、西谷監督の思い描く理想のチーム作りですか?

西谷監督:今はあえて増やしていないです。部員数を増やしても、補欠を増やすことになるだけです。下級生からも試合に出したいので、増やしません。もし1学年50名まで増えてしまうと、希望する進路を叶えてあげられなくなります。これ以上、減らすと勝てないような気もしますし、怪我人が出た時、対応しにくくなるので、試行錯誤しながら、辿り着いた最適な人数だと思います。

【PROFILE】
◯西谷浩一(にしたに・こういち)/1969年9月12日、兵庫県出身。現役時代は捕手で報徳学園高から関西大。卒業後は大阪桐蔭高コーチを経て1998年秋に同高監督に就任し、一度コーチに退いた後、2004年から再び監督として指揮を執る。甲子園春夏の通算成績は16回の出場で、55勝9敗。昨夏の甲子園で春夏通算7度目の全国制覇で歴代最多優勝監督となり、史上初の2度目の春夏連覇も達成した。教え子に中村剛也(埼玉西武ライオンズ)、中田翔(北海道日本ハムファイターズ)、藤浪晋太郎(阪神タイガース)などを輩出し、昨年は根尾昴(中日ドラゴンズ)や藤原恭大(千葉ロッテマリーンズ)など4人のプロ野球選手を誕生させた。社会科教論。

◯古内義明(ふるうち・よしあき)/1968年7月7日生まれ。立教大学法学部卒、同時に体育会野球部出身。高校・大学球児向け「サムライベースボール」発行人として、これまで数百校の高校を取材し、アマチュア関係者と独自の人脈を構築。近著に、『4千分の1の名将 新・高校野球学【関西編】』(大和書房)がある。(株)マスターズスポーツマネジメント代表取締役、テレビやラジオで高校野球からメジャーリーグまで多角的に分析する情報発信。立教大学では、「スポーツビジネス論~メジャーの1兆円ビジネス」の教鞭を執る。

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