右奥が文在寅大統領の生家
韓国の現代政治状況は日本以上にドメスティックで、時として“道徳的”バイオレンスをはらんでいる。韓国大衆が文在寅にいつ掌を返すのかは、株価予測よりも至難である。韓国政治は獰猛な生き物のようで、予測がつかない。釜山が文在寅の「生」の地であると同時に、将来の「死」の地にならないよう心から願う。
しかしもしそうなった場合、そのとき私はふたたび、躍動する釜山を訪れてみよう。
●ふるや・つねひら/1982年北海道生まれ。日本ペンクラブ正会員。立命館大学文学部卒業。主な著書に『左翼も右翼もウソばかり』『草食系のための対米自立論』。最新刊は『女政治家の通信簿』。
※SAPIO2019年1・2月号