ビジネス

日産ゴーン派幹部を一掃か 社内抗争繰り返す企業風土に批判

ポスト・ゴーン体制の舵取りが焦点

〈私は人生の20年間を日産の復活とアライアンスの構築に捧げてきました。私にとっては、家族の次に、もっとも大きな人生の喜びです〉

 役員報酬の虚偽記載(有価証券報告書)に加え、個人的な損失を会社につけ替えるなどした特別背任の疑いで再逮捕され、越年拘留されている日産自動車前会長のカルロス・ゴーン容疑者。1月8日、拘留理由を明らかにする東京地裁での手続きに出廷し、こう私情を挟みながら30分弱に及び「無罪」を主張した。

 同日夜、「司法プロセスの一環なので、コメントする立場にない」と詰めかけた報道陣に淡々と話した西川廣人社長。だが、胸の内は、今後の裁判の行方や、検察と司法取引をしたとされる現経営陣に対してゴーン氏が“反撃”に出る可能性もあることを考えると、気が気ではないはずだ。

 そんな渦中において、日産社内では“ゴーン派”と見られる側近幹部たちの更迭が相次いでいる。

 ゴーン氏の補佐役として覚えがめでたく、長らく西川氏と権力争いを繰り広げてきた元COO(最高執行責任者)の志賀俊之取締役が6月に開催予定の株主総会で取締役を退任する意向を示しているほか、北米・中国など重要市場の販売責任者(CPO=チーフ・パフォーマンス・オフィサー)として次期社長と目されていたこともあるホセ・ムニョス氏の解職、さらに専務執行役員のアルン・バジャージュ氏の更迭も報じられている。

 1月7日、日本自動車工業会の賀詞交歓会に姿を見せた志賀氏は、周囲に「今後のガバナンス(企業統治)を考えたら、我々も責任を取るしかない」と漏らしたという。事件後にはこれまで“犬猿の仲”と言われてきた西川氏とも積極的に社内で交流する場を設けているという。

「志賀流のパフォーマンスかもしれないが、率先垂範で身を引くことによって現体制の邪魔はせず、社内の動揺を収めることが退任までの大事な役目と考えているのではないか」と日産関係者はいう。

 だが、いくらゴーン派を一掃したからといって、西川氏自身もこのまま経営トップの座に居座り続けることは難しいだろう。

関連記事

トピックス

再選を確実とし、あいさつする小川晶氏(時事通信フォト)
《ラブホ通い詰め問題》「1日100人に謝罪&挨拶」「ポエティックなインスタ投稿」で小川晶氏が前橋市長に返り咲き、支援者は「皮肉だけど、山本一太さんに感謝状を渡したい(笑)」
NEWSポストセブン
中国出身の女性インフルエンサー・Umiさん(TikTokより)
《クスリ漬けか…との声も》ギャル系美女が映っていた“異様な監視カメラ映像”とは》「薬物を過剰摂取し、足も不自由で、死んでしまう…」中国インフルエンサー(20)の住居の管理人が証言
NEWSポストセブン
100円ショップ(写真提供/イメージマート)
《100円という呪縛》物価上昇と円安に苦しむ100円ショップ 「一度100円と思い込まれたものを値上げするのは難しい」と店主が嘆く
NEWSポストセブン
木原龍一、三浦璃来(写真/AFLO)
【ミラノ・コルティナ冬季五輪】小塚崇彦さんが解説するフィギュアスケート日本代表の強さ 世界王者「りくりゅう」だけじゃない「史上最強の代表陣」
中国人インフルエンサーがカンボジアの路上で変わり果てた姿で発見された(TikTokより)
「クスリを支配の道具に」「行為中に使う客層も…」変わり果てた中国人美女インフルエンサーが保護されたシアヌークビル、専門家が語る現地アングラ界隈のリアル
NEWSポストセブン
沖縄県警の警察官が、「ガサ(家宅捜索)」に入った女性の勤務先に押しかけるという事案が発生(左/共同通信社)
《「恋した」「すっぴんがかわいい」と…》沖縄県警捜査員が“ヤミ金事件”捜査女性の勤務先に押しかけ、迫って、批判殺到 “パスポートを押収し、逆らえない状況でエイサーに誘った”
NEWSポストセブン
中国出身の女性インフルエンサー・Umiさん(TikTokより)
〈自慢のロングヘアがボサボサに…〉中国美女インフルエンサー(20)、精神に異常をきたして路上生活…母親が電話で抱いた疑念「話し方を指示されているのでは」【高給求めてカンボジアに渡航も】
NEWSポストセブン
月9ドラマ『絶対零度』で主演を務めた沢口靖子
《60歳とは信じられない美姿勢》沢口靖子、“本人も継続を断念”した『科捜研の女』完結後は…各局が熱視線を送る理由
NEWSポストセブン
秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《不敬どころの騒ぎじゃない》秋篠宮家・佳子さまも被害に…AIを用いた性的画像の被害が世界的問題に 専門家が指摘「男女問わず人権侵害」
NEWSポストセブン
実業家の宮崎麗香
《もう家族でハワイに行けない…》“1.5億円の脱税疑惑”の宮崎麗果、“ESTA取得困難”で恒例の「セレブ旅行」は断念か SNSで「深い反省」示す
NEWSポストセブン
元旦に離婚を発表した吉岡美穂とIZAM(左・時事通信フォト)
《3児の母・吉岡美穂がIZAMと離婚》夫のために「“鬼嫁キャラ”を受け入れた妻の想い」離縁後の元夫婦の現在
NEWSポストセブン
2026年1月2日、皇居で行われた「新年一般参賀」での佳子さま(時事通信フォト)
《礼装では珍しい》佳子さまが新年一般参賀で着用、ウエストまわりに“ガーリー”なワンポイント 愛子さまは「正統的なリンクコーデ」を披露
NEWSポストセブン