「アルコール依存症になっていた間に、結婚、出産、離婚を経験しました。やめろと言われてもお酒をやめることができず、親や親戚からも見放されて、どんどん孤立していくから余計に飲んでしまう。子供がいるにもかかわらず、お酒のことばかり考えてしまう毎日。お酒をやめたくて入院もしましたが、退院するとすぐに飲んでしまって…」(宮田さん)
同連盟の事務局長を務める大槻元さんも、依存症の危険性を次のように訴える。
「みなさん、飲酒するのを人間関係のストレスなどのせいにするけれど、要は、お酒を飲む習慣があるからアルコール依存症になるんです。私も最初は普通に飲んでいたのが、次第に量が増え、気がつけば依存症になっていたのです」(大槻さん)
アルコール依存症になると、内科疾患、精神疾患、経済的問題など、さまざまな問題が生じる。例えば、肝炎などの内科的な疾患を患い、死に至ることもある。また、認知症のような症状が現れるのは、アルコールによって脳が萎縮するため、記憶を司る海馬が麻痺して意識障害を起こすためだ。
そして、多量飲酒は、こんな弊害も。酒のトラブルから強制わいせつ容疑で書類送検されたTOKIOの元メンバー山口達也や、飲酒運転で逮捕された元モーニング娘。の吉澤ひとみのように、社会的問題に発展するケースも多い。
※女性セブン2019年1月31日号