朝鮮半島は常に中国の顔色を窺ってきた歴史がありますから、南北連邦政府ができれば、朝鮮半島は中国の影響下に置かれます。朝鮮半島問題はすなわち中国問題なのです。そしてこの状況は38度線が対馬まで下りてくることを意味します。
日本にとってまさに危機的状況であり、日本が「自立」した国家として力をつけていかなければ、中国的秩序に飲み込まれてしまいかねません。この厳しい現実を乗り越え、日本国が日本らしい国柄、文化、価値観を保っていくために、今年こそ憲法改正を実現しなければならないのです。
●さくらい・よしこ/新潟県長岡市出身。ハワイ州立大学卒業。元日本テレビ「きょうの出来事」キャスター。1995年、『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』で大宅賞受賞。執筆・講演活動を続ける一方、インターネット放送「言論テレビ」を運営中。最新刊は『韓国壊乱』(PHP新書、共著)。
※SAPIO2019年1・2月号