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【症状別】胃の不調を助ける市販薬リスト おすすめ漢方も

胃の不調 薬は不調のタイプにより飲み分けを(写真/アフロ)

 更年期以降の女性の6~7割が訴えるという胃の不調。検査をして「異常なし」だったとしても、「機能性ディスペプシア(FD)」と呼ばれる状態となっている可能性も高い。

 FDとは、2013年から保険適用された胃の病気で、一言でいえば胃の機能異常。胃が本来の役割を果たせていないために、痛みやもたれなど、なんらかの症状が出る。胃の本来の役割とは、「貯蔵」「消化」「ぜん動」の3つ。まず、食べた物を一時的に貯蔵するために胃を膨らませる。次に、胃酸を出してたんぱく質を溶かし、食べ物を胃液と混ぜてミキサーのように細かく砕く。そして腸で消化吸収されやすいよう細かくドロドロにして十二指腸に送り出すのだ。この過程のどこかで障害が起こることで、胃の機能異常が起きる。

 FDを改善するには、規則正しい生活を送ることはもちろん、空腹時間が長く続かないようにするのがおすすめだと、巣鴨駅前胃腸内科クリニックの神谷雄介さんは言う。

「胃が空の時間が長くなると、胃酸の働きが鈍ってたんぱく質を溶かす機能が低下したり、逆に胃の粘膜を刺激します。朝からきちんと食べて、胃を動かしましょう。食欲がないなら、ゼリー状の栄養食品やヨーグルトなどでもかまいません」(神谷さん・以下同)

 また、姿勢を正すことも大事だという。

「前屈みになると胃酸の働きが停滞、逆流し、お腹が張ってしまいます。日頃から姿勢を正す習慣をつけましょう」

 机でちょっと昼寝をする場合も、突っ伏すのではなく、いすにもたれ、お腹を伸ばした状態で寝るといい。

 とはいえ、急な不調には、市販薬の力を借りるのも手。種類が多いので、どの薬が体質に合うか、あらかじめ知っておくようにしよう。

■胃弱を助ける市販薬一覧

【胃が痛い】
 胃の痛みや重たさ、もたれは胃酸が出すぎている可能性が。酸の分泌をコントロールするH2ブロッカー配合の薬を選ぼう。

・「ガスター10」12錠(1706円)、第1類医薬品/第一三共ヘルスケア
H2ブロッカー配合で、空腹時に出すぎる胃酸をコントロールしてくれる。

・「アシノンZ錠」12錠(1419円)、第1類医薬品/ゼリア新薬工業
H2ブロッカーが胃酸をコントロールし、胃の粘膜も修復。胸やけにもおすすめ。

【普段から胃の調子が悪い】
 普段から胃が弱く、不規則な食生活などによる不調などには、漢方がおすすめ。

・「大正漢方胃腸薬」48包(2808円)/大正製薬
安中散と芍薬甘草湯の2つの漢方処方が胃の機能を高めてくれる。

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